2024年9月に観た「映画」

2024年9月は、


エスケイプ・フロム・トゥモロー
(原題:Escape from Tomorrow)

(2014年・90分)

日本でも「夢の国」と呼ばれ絶大な人気を誇る、某有名テーマパークを舞台に描いたダークファンタジー。米カリフォルニアにある同パーク内で無許可でゲリラ撮影した映像を使い、作られた。何をやってもダメな中年アメリカ人のジムは、口うるさい妻と言うことを聞かない子どもたちを連れ、魔法の城や妖精やプリンセスたちの待つ、ある有名なテーマパークに遊びにくる。夢と魔法の国で現実逃避をしようと思ったジムだったが、そこに現れた黒いプリンセスによって幻想の世界に入り込んでしまい、楽しいはずの家族旅行は、妄想と奇妙な出来事にあふれたシュールな悪夢へと変貌していく。

引用:映画.com

せっかく家族で泊まりでディズニーワールドに遊びに来たのに、長男には部屋から閉め出されちゃうし、朝一でクビを宣告されるのダル過ぎる。そんな始まり方からして楽しいストーリーではないなって感じがしましたよね。

モノクロの嫌ぁ~な雰囲気のまま、妄想なのか現実なのか分からない不穏な感じで物語が進行していくのは観ていて重かった。でもそれがこれから起こる不幸への期待感をマシマシにさせてくれた。

ちんこ脳のジムの妄想…薬物でもやったんか?ってぐらい頭がイカレちゃってる。子供を連れてティーンエイジャーの女の子の後を追いかけ回るのとかちょっと考えられない。

「私の隠れミッキーを突いてっ!!」はパワーワード過ぎて笑っちゃった。あの人の隠れミッキーはそんなとこにあるのね!

オッペンハイマー
(原題:Oppenheimer)

(2024年・180分)

第2次世界大戦中、才能にあふれた物理学者のロバート・オッペンハイマーは、核開発を急ぐ米政府のマンハッタン計画において、原爆開発プロジェクトの委員長に任命される。しかし、実験で原爆の威力を目の当たりにし、さらにはそれが実戦で投下され、恐るべき大量破壊兵器を生み出したことに衝撃を受けたオッペンハイマーは、戦後、さらなる威力をもった水素爆弾の開発に反対するようになるが……。

引用:映画.com

アインシュタイン役の人がまさにアインシュタインで愛らしかった。

ルーズベルト大統領の台詞が一番印象に残った。
「君は思うか?広島や長崎が恨むのは爆弾を作った者だと?落とした者だ。私だよ。君など関係ない。」

オッピーがかなり身勝手な男でまるで自分を見ているかのようでしんどかった。

“共産主義”とか“左翼やアカ”とか、言葉の意味や当時の背景(歴史)を知ってるともっと理解度が深まり、感動ももう少し大きかったかもと思う。

傲慢と善良

(2024年・119分)

これまで仕事も恋愛も順調だった西澤架は、長年交際していた恋人にフラれたことをきっかけに、マッチングアプリで婚活を始める。そこで出会った控えめで気の利く坂庭真実と付き合い始めたものの、1年経っても結婚に踏み切れずにいた。ある日、真実がストーカーに狙われていることを知った架は、彼女を守るためようやく婚約を決意するが、真実は突然姿を消してしまう。真実の行方を求めて彼女の両親や友人、同僚、過去の恋人を訪ね歩くうちに、架は知りたくなかった彼女の過去と嘘を知る。

引用:映画.com

以前、原作を読んでかなり衝撃を受けた(っていうか影響を受けた)ので実写映画化を知って楽しみにしてた。
内容を知っていたので最初から最後までずっとしんどくてゲロ吐きそうだった(めっちゃ褒めてる)。結婚を考えている人、婚活中の人、独身の人が観たらもっとしんどいんだろうなぁ。

真美ちゃん(奈緒ちゃん)、出会いのシーンからあんな感じだったらそりゃイイ子だなって思っちゃいますよね。待ち合わせも時間よりもかなり早く着いてて座って本読んでるとか、店員さんにいちいち「ありがとうございます」っていうとか、あまり主張もせず控えめであどけない感じ、あれが全部計算だったとしても結婚したい!付き合いたい!って思っちゃうな。隣に居るだけで楽しい気分になるナチュラルな可愛さと、やもすると裏の顔がありそうな悪さを感じさせる奈緒ちゃんはハマリ役だなーって思った。

原作を読んだときに一番心をエグられたのはお見合い仲介おばさんの「ピンとくるの話」と「相手に点数を付ける話」。マジで思い当たりがあり過ぎてハッとさせられるとともに心をズタズタにされるほど衝撃を受けたので、私もずっと傲慢だということです。

以上、2024年9月に観た映画3本でした。

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