利他愛とはなんぞや?2

他者を愛するとは具体的にどういう行為を示すのでしょうか。人間として存在する以上、自己愛も必要です。利他愛と自己愛はどのようなバランスで生きていったら良いのでしょうか?

お金の貸し借りを例えると分かりやすいです。友達から「お金貸して」と言われたらどうしましょうか。A無条件でお金を貸す、B何に使うのか返済計画はあるのか調べてからお金を貸す。

Aは利他愛のようで実は自己愛なのです。つまりその貸したお金が相手のためになるのか、単に遊ぶ金ほしさで要求してくるのか、相手の自律と自立を考えてお金を貸す判断をするのが利他愛です。Aは「ケチと思われたくない、嫌われたくない」という自己愛の顕れでもあるのです。

ですから「深い考察」がないと利他愛と自己愛の判断は難しいのです。

利他愛とは①相手を深く理解する。愛の反対は無関心ですから。②相手の自律と自立を促す。自分に依存させない対応。と言えると思います。

「騙された!お金返して」と被害に遭ったような言い方をする人がいますが、広い視点で見れば自業自得と言えるでしょう。「お金を貸したらあげたと思いなさい」という言葉が自分の中にあれば、被害者になることもないのです。自分が困らない、あげてもいい金額を貸すことですね。返してくれたらむしろラッキー。

自律した思考を持つことが出来ない人が多く、誰かや何かに依存しないと生きてけないようです。薬物・アルコール依存、買い物依存からDV、虐待に至るまで依存心が大きく拘わっていること。

次回に続きます。


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