【イベントレポ】Rome .Photograph最新刊「こそだてカメラ手帖」著者インタビュー
こんにちは!339PLANNINGのライターの「ゆー」です。
去る8月18日(金)、339PLANNING代表のこんちゃん主催のトークイベント『カジュアルな深掘り』が行われました。
毎回違ったゲストに業界の経験や仕事の価値観を聞きながら、お菓子とコーヒーを片手に、カジュアルにお互いの仕事について語り合うこのトークイベント。
今回は先日「こそだてカメラ手帖」を出版されたRome .photographのmisatoさんをゲストにお迎えして、カメラマンのお仕事についてお話しいただきました。
参加者の皆さんから質問が多かったのがやはり「こそだてカメラ手帖」のこと。
そこで「こそだてカメラ手帖」についてあらためてmisatoさんにインタビューしたところ、本に込めた想いやこだわりを、ひとつひとつ丁寧に言葉にして下さいました。
そんなmisatoさんへのインタビューを今回はお届けします。
「『わが子の運動会で、人生史上最高の写真が撮れました!』って、私のカメラ講座を受けてくださった方から連絡いただいたんです。それがすっごく嬉しくって」
屈託ない笑顔でそう話すのは、オンラインでカメラ講座を開いている”Rome.photograph(ロメ.フォトグラフ)”のカメラマンのmisatoさん。講座以外にも「暮らしのドキュメンタリー」と称した家族写真の撮影など、人物写真を主に撮られています。
そんなmisatoさんが今回出版されたのが『こそだてカメラ手帖』。カメラが苦手でうまく写真が撮れない…そんなママやパパが、わが子を素敵に撮るためのカメラ本です。
――でも、みんなが上手に写真を撮れるようになってしまったら、カメラマンのmisatoさんは困らないのでしょうか。
「たしかに『プロの手の内を明かして大丈夫ですか?プロのカメラマンに依頼する人が減りませんか?』って言われるんですけど…。
でも、子育て中ってシャッターチャンスだらけなんですよ。そのシャッターチャンスのたびにカメラマンに依頼するっていうのは、金銭的にも時間的にも難しいですよね。お子さんが目まぐるしく成長していく中で、今だ!っていう一瞬はママやパパにしか撮れないと思うんです。
だからママさんパパさん自身が、お子さんをとびっきり可愛く素敵に撮れたらいいなあ、そんな人が増えたらいいなあと思ってこの本を書きました」
――やっぱり多くのママさんパパさんが、わが子の写真がうまく撮れないと悩まれているのでしょうか?
「以前、対面でカメラ講座のレッスンをやっていた頃に、子どもの写真がうまく撮れないってお悩みをたくさん聞いたんです。子どもが動いて写真がブレるとか、自然な表情が撮れないとか、いつも同じ雰囲気になってしまうとか…。
講座を受けてくださった方には、私がお教えできることはすべてお伝えするんですけど、家に帰ったら私はいません。でも子どもの成長は待ったなしで、毎日シャッターチャンスにあふれているんです。だからこそ、おうちにママとパパしかいなくても、プロのカメラマンがそこにいなくても、とびっきりの一枚を撮れるようになってほしいなと」
――「こそだてカメラ手帖」には、撮影はスマホでもいいと書かれていましたね。
「写真を撮りたい瞬間ってほんとに一瞬なので、重いカメラを持ち出してくるよりも、スマホで手軽に撮影する方が、シャッターチャンスを逃さないことも多いんです。最近のスマホは高画質ですし、スマホの活用方法も書かせていただきました。
とはいえプロに撮ってもらった方がベストな場合もあるので、ここはプロに頼むけどここは自分たちで撮る、と上手に使い分けていただけるよう、本ではシチュエーション別に説明しています」
――スマホの話を含め、難しいことがひとつも書かれてないので「私でも撮れるかも」って思えます。
「難しいこと抜きで、まずは何よりも楽しく続けるのが大切だなって思うんですよね。まずは失敗してもいいからシャッターを押してみる。楽しく撮影できれば、続けていくうちに『うちの子めちゃくちゃ可愛く撮れたなあ』って一枚が撮れます。
それに写真を撮っているママやパパが楽しんでいないと、子どもにもその空気が伝わるんですよね。真剣な顔でカメラを向けられたら子どもも緊張しちゃって、その空気感ごと写真に写っちゃうんです」
――自然な雰囲気の写真を撮るために、撮影するママやパパがお子さんにどう声掛けするかなどの話もありましたね。
「わたし自身、お子さんの写真を撮影するときに、一緒に遊んだり走り回ったりして撮るんですよ。遊びながらついでにパシャッと撮らせてもらうみたいな感じで。
だからママとパパも、撮るぞ!とかしこまらずに『今日のご飯なに食べたい?』っていつも通りの会話をしながら撮影すると、自然な一枚が撮れたりします。
わたしが今までお子さんをたくさん撮らせていただいた中で、撮影テクニック以外でも大切だなと思ったことはすべて本に詰めこみました」
――月齢や年齢ごとに「この時期はこういう写真を撮るといいですよ」といったことも書かれていますが。
「今は長くお付き合いのあるご家庭も多くて、勝手に親戚みたいな気持ちで家族写真を撮らせてもらっているんですね(笑)。お子さんも毎年撮らせてもらっていると、今年はこんなことができるようになったんだとか、これはもうやらないのねとか、そんな変化を感じるんです。たくさんのお子さんを撮らせていただいてきたからこそ、その時期ごとのシャッターチャンスをお伝えできると思っています」
――オススメの撮影グッズや七五三のレンタル、スタジオ撮影の話などもありますね。
「ご家族を何年にも渡って撮影していると『七五三の着物どっちがいいですか?』とか、撮影以外の部分でご相談いただくこともあって。他にも『子どもが人見知りするんですけど、フォトスタジオでの撮影って大丈夫ですか?』といったことを聞かれたりだとか。
お子さんの撮影って、撮影する瞬間以外にも色々気になる点があると思うので、そのあたりについてもお伝えしたいなと」
――お客様と近い距離でお付き合いされているmisatoさんだからこそ書けたことですね。
「ありがとうございます。運動会で最高の一枚が撮れたっておっしゃっていたお客様のように、ママやパパがわが子をめちゃくちゃ可愛く撮れた!ってなれたら素敵だなって思うんですよね。
オンラインでカメラ講座をやっていると『素敵な写真が撮れるようになった』というお言葉を色んなところからいただけるんです。だからそんな人をもっと増やせるように、講座を受けていない人にも『こそだてカメラ手帖』という書籍の形でお届けしていきたいと思っています」
この本を読んでわが子を撮影したママやパパは、かけがえのない一瞬を閉じ込めた写真を、きっと何年にも渡って愛おしく見つめることになるのではないでしょうか。
■書籍購入はこちら
misatoさんのインタビューはここまで。
「こそだてカメラ手帖」が気になる方は是非チェックしてみて下さい。
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さて、今月もお仕事トークセッション「カジュアルな深掘り」が開催されます!
今回のゲストは、自らオリジナルのクラフトコーラを開発、販売しているちゃんまりコーラのちゃんまりさん。
テーマは「アイデアを形にしよう」。
自分のオリジナル商品を作ってみたい、売ってみたいという方は、お菓子とコーヒーを片手に、ちゃんまりさんと一緒に楽しく語り合いましょう。
ご参加お待ちしております。
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