ヴィフアール【コスパ最強/水彩紙レビュー】
この項目では「ヴィフアール(荒目)」を扱っていこうと思います。
私感になりますし、何より紙はその人の絵柄ややりたい事によって全く反対だったりします。拙筆ながらサンプルとして自分が描いたイラストを載せておきます。
まずはこんな感じのイラストを描きました。
使ったのはヴィフアール荒目、サイズはB5です。
紙の目は「荒目」ですが、本当に荒いです。他にも「中目」「細目」があります。私は「荒目」をメインに使っています。
表面は強いと書かれていますが、そこまで強くありません。マスキングは難しいかも。シュミンケのマスキングインクは大丈夫でした。
重ね塗りにもあまり強くないです。フラットな塗りやグラデーションにもあまり向いていないと思います。
紙の色自体はナチュラルで黄色寄りです。スキャンするときはなるべく元の絵の色に近いように調節していますが、こんな感じで結構黄色です。
素早く筆を運ぶとかすれたストロークになるところが気に入っています。
あとは境界がはっきりと出る所も好き。その代わり、色が沈む気がするので意識して鮮やかな色を使うようにしています。
…それでも結構沈む…
この場合、グラニュレーションカラーを使っているのでよりはっきりと境界がでています。
塗ってみたら分かるのですが、かなりガサガサした表現ができます。後から足した赤もこんな感じで広がっていきます。はっきりとした境界が出るので、やはりグラデーションには向きません。…私自身はそういう所が好きで使っています。
筆は普通の彩色筆で塗りました。水は多めに含ませて塗りましたが、これだけストロークがはっきりと出ます。
なんだかんだ、この紙はとにかく「コスパがいい」です。多分最強クラスのお手頃水彩紙。入門編には少し色の出方が独特なので(沈む)あまりおすすめしませんが、とにかく荒い目が好きな人、落描きなのでできるだけ費用を抑えたい人向けです。
…あとは、取り込んで色いじるからいいや~っていう人にも向いてるかも。何が何でも見た目通りがいいとは言えないので、スキャンして好きにいじるのもデジタルのいいところかなと思っています。
「中目」「細目」に関してですが、「細目」だけ使ったことがあります。…正直予想以上に酷かったです。色は沈むし水彩境界は出ないし何か変な感じに広がるし…。多分探したらどこかにあると思うのですが、そこまでして描こうとは思いません。
もちろん人によるとは思います。私の場合は大胆さを重視するので、細目はそもそも向いてないです。…なんで買ったのか分かりませんが…。
ヴィフアール(荒目)に向いていること
・わりと豪快なタッチ
・ストロークをはっきりと出したい
・紙の上で絵具を混ぜたい
・とにかく!!コスパ!!
ヴィフアール(荒目)に向いていないこと
・精密な塗り方
・グラデーション
…といった感じです。
値段は買う所によりますがA4、15枚綴で700円くらいです。
先程からしつこく言っていますが、コスパだと最強です。
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