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S川駅近辺にある大企業で働いていた時実際に体験した話。
金曜の夜、残業の為、S川駅近くにある、うどん店に晩御飯を一人で食べに行った。S川駅を通り過ぎ、線路右手にまっすぐな道を歩いていた。連日の残業で疲れていた私は、早足にうどん屋に向かっていた。スマホを見ながら歩いていたので、その男が前から歩いてくることに近接するまで気づかなかった。その男は、突然私にこう聞いてきた。
男:S川駅はどこですか?
この男の第一印象は真っ暗だったこと。電灯もほの暗く確かにあたりは暗かったが、その男は墨汁を垂らしたように真っ黒闇に包まれていた。ただ、顔はにこにこしていた。あと、この男で印象深かった事は、この男の発する臭いだ。めちゃくちゃかび臭かったことが印象的だった。ちょうどシャツを濡れたまま室内に干したらこの様な匂いがする。私は、この男の質問に一瞬間を開けて考えた。S川駅?。。。って眼の前にあるんだけど。。。たぶんこのあたりに詳しくない人だろうと思い、私はこう答えた。
私:あっ!眼の前にありますよ。横断歩道を渡って、エスカレータ登ってすぐです。
眼の前に駅があるのに、どう説明したらいいか戸惑ったが、一応丁寧に説明した。
ただ、その男は私が説明している最中もこちらを見て、にこにこしているだけだった。
私は、うどん屋に急ごうと思い、それではといい。その場を離れた。
その男はありがとうございますと一礼し。歩いていった。
私は、少し歩いたところで、何か違和感を感じ、後ろを振り返った。
さっきの男が横断歩道を渡っていた。
これは私の勘だが、この男は典型的な未浄化霊だと思う。霊は、透けて見えたり、足がなかったりではなく、生きている人間そのままの姿で見える。ただ、霊能力がある人が見れば、すぐに違和感を感じる。また霊は視える人によってくる。この人なら大丈夫だと言う予想でコンタクトしてくる場合が多い。コンタクトされた方は、普通の人間だと思って接するが、少し集中すればこの世のものではない違和感を感じるだろう。
S川駅は本当に不思議な場所だ。土地柄によって霊の出現率も変わってくる。S川駅は出現率がほどほどに高い場所である。東京はこのような場所が多々ある。しかも誰も知らないような有名ではない場所が高確率で出現する場合が多い。私は、こんな有様だから、車を運転する事が出来ない。霊たちは私が運転している車の助手席に結構平気で乗ってくる。
                              おわり


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