拝啓:にんげんさま
この世でなによりも怖いものは、人間だ。私たちは、この地獄という世界の中で、互いの死肉を食い荒らしながら生きている。死を恐れ、死と向き合いたくないがために、たくさんのものを巻き添えにして、犠牲にして、空しい空っぽな世界を作り上げてしまった。地獄にいるから、人間は、天国などという、理想郷を作り上げたのではないかと思う。なぜこの広い宇宙の中に、私たち人間が、この美しい地球に存在するのだろうか。この地球を他の惑星のように、何もない空虚な世界にするためか?それとも、これが、この地球の存在する運命なのだろうか。このまま、他の星のようになるのが本当にこの星の運命なのだろうか。それでは、あまりにも空しすぎる。人間は、もっとすばらしい存在のはず。だって、人間はこれほど美しい星から生まれた存在だから。人間は、もっと、尊い存在のはず。なのに、どうして、私は、こんなに悲哀感に満ちているのだろうか。私には、何もない。でも、いつか人間たちが、自分の事だけ考えるのだけではなく、他人との共存があっての人間社会だということを、理解する日まで私は、戦い続けるだろう。
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