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介護が必要なのに認めてもらえない2

(ヘビーな内容かもしれません。ご容赦ください)
家族が自力での歩行がほぼできなくなり、ほぼ完全介護状態なのに、介護の認定も障がい者の認定も得られない、という話を以前書きました。

これの続編です。
結論から言えば、
八方ふさがりはいまだ継続中です。


現状

誰よりも遅く寝ます。
寝床まで抱えて連れて行き、布団をかけ、靴下を脱がせ、リモコンを枕元に置き、電気を消して、終わっていない家事があれば終わらせて、寝ます。

誰よりも早く起きます。
朝ごはんと昼ごはんをセッティングします。たいしたことはしません。パンやチーズ、ヨーグルト、バナナ、お茶を皿に置く程度です。
抱えあげてイスまで連れて行き、空調のスイッチを入れて、家を出ます。

という感じの毎日のため、寝る時間が短くなりました。少なくとも自分の寝たい時間に寝ることは出来ません。

どうでもいい事ですが、誰よりも早く会社の鍵を開け、会社の鍵を最後に閉めるのもほぼ私です(週5日×2=10回のうち6〜7回)。
自覚しています。会社に長く滞在してしまう原因は、仕事の効率が悪いから。

ほかのプラン

病院に行くことに対して拒否反応を持っています。
そんな話をいろんな方にしていたら、知り合いの方から「訪問医療」の存在を教えてもらいました。

そして、その医療機関の紹介で訪問看護の方を紹介してもらいました。

以前、家で転倒したら起き上がれなくなり、「夜まで寝っ転がった状態ではいられない」とSOSを私に送ってきたので、私は迷わず救急車を呼びました。
でも、医者嫌いのため、救急車には乗らず、救急隊員に起こしてもらい、椅子に座らせてもらったところで、隊員さんにはお引き取り願いました。
「今後も何かあれば救急車を呼び、しかし病院には行かない、という事を繰り返してしまうのかな。それはどうなんだろうな」と思っていました。

訪問看護の方に連絡をすれば、すぐには来ないにしても1時間ほどで駆けつけてくれ、起こしてくれ、水を飲ませてもらう等の対処はしてくれます。

これで救急車を呼ばずに済むようになりました。
毎回私にSOSを送ってくる必要もなくなります。
大きな前進です。

しかしながらデメリットも当然あります。
端的に言えば、「高負担」。

往診は、当たり前ですが値段がはね上がります。

訪問看護も、「3割負担」ではあるもののそれでも高い。
週1日だけでも当初思っていた予算をオーバーしていました。

ヘルパーさんも、今は「全額自費負担」の状況なので、高額すぎてとてもじゃないが使えません。シルバー人材センターもほぼ同額でした。
本当は毎日誰かが来るべき状況ではないのだろうか、と思います。なにせ、当人はほぼ動けないので。

訪問看護の担当者との初回面接時、「週1回にしますか。2回にしますか」と何度も尋ねました。答えは明白なのですが、当人はのらりくらりと別のことを言い出したり同じ質問を繰り返したりして、いつまで経っても「◯回にします」と言わない。なので数十分後、私がシビレを切らせて「1回にします」と言い放ちました。

「どう考えても週1以外に選択肢はないだろうに変に時間を使わないでほしいんだけど。看護師さんたちだって時間は有限なんだ。それがわからんかなぁ」

とは言いませんでした。言ったら即、
「お前に私の気持ちが分かるか」です。
たしかにわかりません。

で、何週か後になって、
「週1回じゃ全然足りない。もっと来て手助けしてほしいのに」
と、ネチネチ言ってくる。

つまり、誰かに言わせて、なにか問題が起こればその人のせいにしたいのです。
いつもの事です。

現状でさえ、「この訪問医療や看護のお金、どこから出せるんだ? 出してくれるのか?」と言ってきます。家計を握っているのはどちら様ですか? って聞きたいです。

それと、瑣末な事ですが、訪問看護が来る日は少しぐらいは掃除や片付けをしておきたい。という事は、その日は早朝だけど30分ほど早く起きなければならないという事です。前日の夜も、気になるものがあれば洗濯をする必要があります。

提案なし

それでも、全く援助が「ゼロ」だった時期よりは数段マシです。

先日、あるところから、「治療(手術)を開始して6ヶ月の経過で、障がい者認定を受けられるか決定される」と言われました。これがどこの病院に行っても同じだとすれば、「6ヶ月は自力で頑張れ(=福祉はゼロ)」という事が確定です。

包括支援、自治体の高齢者介護支援課、地域の保健所。複数電話をしたり訪問したりしましたが、どこの公共機関からも一度として、「訪問医療」や「訪問看護」の存在を教えてもらうことはありませんでした。
少なくとも「訪問看護」は即時必要だと思いましたし、実際に助かりました。が、公的機関は誰もそこに目が向かなかったのです。
かなり窮状を訴えたはずですが。
知人から往診医の存在を聞いていなかったら、共倒れでした。寸前で助けてくれたのは、公的機関ではありませんでした。

それでも、危機的状況はあまり変化はありません。

1日に2つの用事を済ませることが難しい


たとえば土曜日の午後に往診医さんが来るとします。
午前中は本来、別の用事を入れる事ができるはずです。たとえば歯医者さんなり美容院なり。
ところが今はそれが厳しいのです。
「時間に追われるのはイヤだ」と。
私だって時間に追われるのはイヤです。しかし、休みの日は滅多にないので、貴重な1日を使っていくつもの用事を済ませなければいけない。それをやっています。

外に出るまでに1時間以上準備に時間がかかる事もあります。「9時に出るのだから、8時から準備を始める」と逆算すればいいのですが、それが性格的に苦手らしく、下手したら9時に出る予定が全く準備が間に合わず、予定を取りやめにした事もあります。
という事もあるので、1日に2個の用事を入れられない。

私はサラリーマンです。
なおかつリモートワークが非常に難しい職種です。

日曜日は病院も歯科も休みのところが多いので、必然的に平日に会社を休む必要性が出てきます。
かなり苦しいのです。

なぜ対処してくれない

前回も書きましたが、障害者手帳を取得するためには、医師の意見書が絶対に必要です。「絶対に」です。
医師は、絶対的権力者です。

そして、意見書を書ける医師はある程度限られ、「15条指定医」という人のみ、意見書が書けるらしいです。
しかし、その資格を持っている医師が、ことごとく意見書を書いてくれません。
「新規は書きません」と断言した病院もありました。
その医師と直談判したいぐらいですが、残念ながら窓口になるのはソーシャルワーカーとか相談室の人なので、私がいくら窮状を訴えても「でも書けないそうです」と言われ、別の病院を探してくださいと言われて終わりです。
そして別の病院に連絡しても、同じ結果になります。

ではなぜ書かないのか?
今まで必死になって訴えてばかりで、そこに目が向きませんでしたが、冷静になって考えてみれば、十分悪意のある推測が書けます。

「意見書」はおそらく1回きりの検査で終了です。
一方の手術は、手術そのものは1回きりですが、その前後には長期の入院があります。さらにはわが家の場合は長期間のリハビリもついてきます。
当然、手術のほうが出費が莫大です。
つまり、病院にとっては手術のほうが「儲かる」、だから手術を強く勧める。

いや、そうではなくて手術をしたほうがいいに決まっていると言うでしょう。症状を見れば至極当然、ごもっともです。
しかしながら、それがどうしてもイヤだ、という人もいるのです。現実に、それがわが家です。

そういう人(=たぶん変わり者)の気持ちには、どこの病院も添ってくれない。
「手術せよ」か「書けません」のどちらか。

手術を受け付けていない小規模な病院でも、「書けません」という回答ばかりです。なぜなのでしょう。

いずれにしても、人の気持ちにちっとも寄り添ってくれないなぁ!
と思わざるを得ません。

65歳の壁?

私の近くで、私の状況に極めて近い人がいました。
「類は友を呼ぶ」のでしょうか。
他人様のことなので詳しく書くのは控えますが、自立(自律)が出来ず入退院を繰り返すほど日常生活や食生活が荒んでいて、時には包丁を振り回す事もあるそうです。

しかし、介護の手助けも、障害者手帳ももらえない。
理由は、その方が若いからです。
八方手を尽くしたそうですが、医師からは「家族なんだから面倒は見なきゃダメですよ」と心ない言葉を投げつけられたそうです。それまで相当手を尽くしているのに。
面倒を見ている側は
「そのうち何か事件を起こしてしまうかもしれませんね。私かもしれないし、当人かもしれませんが」とつぶやいています。

65歳になれば事情は変化するのかもしれません。
裏を返せば、その年齢に至らない人とその家族には冷たすぎる現実がある、という事です。

私たちの窮状を、訪問看護の方に訴えました。訪問看護の方も「それはちょっとおかしいかも」という表情を浮かべ、「包括さんに聞いてみましょう」と言ってくれました。
「おお、いよいよ何か打開策がやってくるのだろうか」と淡い期待を抱きました。

数日後、包括支援センターから電話がありました。
「やっぱり手術をしてほしい。それがダメなら、精神的な所の病院の受診はどうですか」

私はつぶやきました。
「それを拒否されてしまって、ここまで来ているから困っているんだと何度も言っているんです。だからSOSを出し続けているんだけどなぁ」
たぶんそう言うしかないのでしょうね。
気持ちを逆撫でされたような心境です。



#家事の工夫

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東の京の田舎市民
至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。

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