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レモネード屋さんについてグダグダ

夏だ!水着だ!レモネードだ! Summer! Swimsuits! I love lemonade!

リアラのビーチレモネード店だよ! ち、ち、ち、お小遣い稼ぎと思ってたら大間違い! 1口飲んだら夢のよう、二口飲んだら空を飛び、3口飲んだら虹の上!!

さあさあ、よってらっしゃい!

It's the Beach Lemonade Store in Riala! If you thought you were making pocket change, you're wrong! One sip and you're dreaming, two sips and you're flying, three sips and you're over the rainbow!

Come on, come on, come on!

 レモネード屋さんのリアラはただのレモネード屋さんに見えて、ものすごく人のことが好きで且つ人を幸せにしたいと強く思っているサイボーグの女の子です。

 内臓が融解していく奇病にかかり、体のほとんどを機械のパーツに交換することになりました。自分自身、もうレモネードの味を分解してデータとして理解する機構しか残っていません。リアラは、自分の中身がなくなってしまった時に死んでしまうものだと思っていたのですが、治療から目覚めた時「私はまだ生きられる、なんて幸せなんだろう!この幸せは身に余るので他の人に分けていかなければ」と思ったそうです。

 リアラはとても忙しいお父さんととても忙しいお母さんと、リアラの倍の速度で歳をとっていくエムズ星のお手伝いさんの元で育ちました。テレビで見るお父さんとお母さんのことは本当に尊敬していましたし、エムズ星人のオオポスナンナ(オーポと呼んでいました)は穏やかで、リアラはオシャレが大好きな明るい女の子として育ちました。16の時に機械の体になり家族四人で泣きました。元々明るい性格だったリアラは、機械の体もすぐ自分のものにしました。周りは彼女の個性のひとつだと感じ、それはとても彼女に馴染んでいました。食べるものは機械の体に調整された燃料のようなものになりましたが、リアラの舌は物質の構成がわかるとても良いものを取り付けていたのでデータと記憶を繋ぎ合わせて味の研究を趣味としました。(そのデータは良いおこずかい稼ぎになりました) オーポはリアラが18の時になくなり、オーポのお葬式で家族三人で泣いた後リアラは自立のために家を出ました。悲しいことはなく、リアラにとって当たり前のことばかりでした。そう考える娘でした。

 リアラの幸せは、魔法使いだったおばさん(この魔女は#5無垢の魔女)の家で飲むレモネードが象徴していました。黄色く透明で泡を無限に生み出す液体は、口に入れると極小のピンクとかペールオレンジとかミントグリーンのミンツが踊りながら消えていきます。喉をしゅわしゅわつるんと通り過ぎていって、胃がびっくりしてキュッと縮むとそこから放射状にマゼンダと紫の波が身体中にキラキラしながら拡がっていくのです。
 リアラは体が完全だった時に味わっていたおばさんのレモネードを再現することにしました。

 その幸せの虹色レモネードの材料は、険しい環境に自生している巨大レモンを始め、普通の人間には集めることが困難なものばかりでした。リアラはレモネードのためにおばさんの所で魔女の力を身につけ、材料を厳選できるほど腕を上げ、そしてエムズ星のビーチの海岸でレモネード屋さんを開店させることとなりました。(それまでの道のりでおばさんとその使い魔と対立することとなり、これはリアラの人生の中で1番の困難でした。リアラの覚悟と努力で魔女のレモネードを超え、その味を広めることに了承を得ました。)

 レモネード屋さんは、看板娘の明るさと魔女の秘伝の美味しさで今日も大繁盛しているのです。

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