ウォーターサーバー業者め！珍事件簿

　我が家は2世帯住宅で、1階に母、2階と3階に夫と娘、私が住んでいる。母以外の3人は、日頃から水分をゴっクゴク飲むため、私が作る麦茶やペットボトルのお茶や水では買い出しや容器のゴミが多くストレスだった。

数年前、今では一般的になった憧れのウォーターサーバーを我が家も遂に導入。契約時は調子のいい社員がきて、饒舌に説明そしてセッティング。調子よく帰っていった。
本当に便利ねぇ♡赤ちゃんの時にあったらミルクが楽だったねぇ♡なんだかお洒落ねぇ♡都会的ねぇ♡お味もおいしいわ♡なんて言いつつ満足していた。

ウォーターサーバーは、1ヶ月に注文しなければならないボトルの個数が決まっていて、足りない場合には夫がLINEで注文し追加するという感じ。
空きボトルは、水が届く日にガレージに置いておけば新しい水と交換のような形で空きボトルを回収してくれる流れだった。

ある日、突然事件が起きた。
水が届く日の朝、いつものように回収してもらいたい空きボトルをガレージに置き、夫と私はそれぞれ仕事、娘は学校へ。夜、仕事から帰ると新しい水の横に、回収されるはずの空きボトルが朝置いたまま残っている。回収を忘れられたか？と近づくと、メモが空きボトルに貼られている。見ると「他業者の水のボトルは回収できません！」と書いてあった。

言い方強い。
確認する前に言い方強い。
ってか怒ってるじゃーん。えらい強気じゃーん。
我が家が他の業者のウォーターサーバーも導入しているとでも言いたいわけ？
一般家庭が何の意味があって複数のウォーターサーバーを導入するわけ？
あなたが前回届けてきた水のボトルですが？形も色も全く同じ。ただ、形も色も全く同じボトルに契約している業者とは違う業者の会社名が小さく薄くプリントされていた。そこまでは見ていないため気付かなかったが、大前提として前回我が家に業者が届けてきた水の空きボトルである事実は変わらない。

マジで面倒くさいな～。くだらないな～。
平和に生きてるだけなのに、毎月お金を払ってる業者から、空きボトルの言いがかり。まるで愉快犯。
面倒くさいトラブルに突然一方的に巻き込まれたりするんだね。

夫がメモについて業者に連絡を取り、お宅としか契約していないこと、お宅が前回うちに持ってきたボトルであることなど、ただの事実を伝えたところ・・
メモを書いたと思われる我が家の担当者が、メモ通り強気に「私は他業者のボトルの水はお宅（我が家）に配達していません！絶対に！！」と。
我が家としては、業者が配達してきた水をただただ飲んで、空きボトルを出したら違ううちのじゃないと業者が勝手に騒いでるだけの図。業者ミュージカル。シュール過ぎる・・

夫が「理解できない」と伝えると「誰かがお宅（我が家）の玄関前に他業者の水を置いたんじゃないですか？だって私はお宅（我が家）に絶対に他業者の水は届けてないですから」と言う。この人大丈夫？こんなに言っちゃって大丈夫？この人がもし自分の会社で働いていたら死活問題だわ。誠意もなければ一旦話を会社に持ち帰ることすらせず、強気発言を言い放つ。
しまいには「それか、ご家族の誰かが持ち込んだってことはないですか？」て。何のためにビッグだるまサイズの激重ボトルをわざわざ自分の家に持ち込むわけ？コントじゃん。考え方が幼稚すぎる。思春期の「ダルい」が口癖の娘、ペットボトルの蓋さえ開けられないほど力激弱の母、朝から晩まで仕事に出かける私。この３人のうちの誰かが犯人。名探偵コナン。
私たちが今話してるのって、たかだか空きボトルの件ですよね？何の時間？

最初はあまりにくだらなくて付き合い切れず、業者が最初の初動が悪かったと謝ってくれるだろう、こんなくだらない珍事件に時間と労力を奪われるもんかと軽く考えていたが、我ら家族まで平気で疑い、客に対して横柄な態度を取るナメた担当者にメラメラ興奮し、戦闘モード。血圧がグングン上がるのを感じた。
「ここからはアナタではなく上の方とやり取りします」と伝え、その週末に上司がやってくることに。
たかだか空ボトル。最初にお客様を疑ってすみませんでした、初動がマズかったです、不快にさせてすみません、空ボトルは回収しますと、ただそれだけの簡単なお話。でもそうはいかなかったのだ..長い戦いのお話..ちーん。

我が家のガレージには防犯カメラがついている。私はそのカメラを確認すれば？証拠で出せば？と夫に伝えたが、防犯カメラは前の道路に焦点を当てているから、ガレージは奥にあり、業者が水を置く手元は写ってないと。
私は、契約している業者と、回収されないままの空ボトルにプリントされている別の業者を両方調べた。
すると、契約している業者が、プリントされている別の業者を数年前に吸収している事が判明。（合併）という事は、結果同じ業者じゃないか。吸収した別の業者のボトルが紛れても何らおかしくはない。

週末、スーツを着た上司が一人でやってきた。家にあげ、他の業者のウォーターサーバーがない事をまず確認してもらう。また、いきなり我が家に対して強く責められ不快だった事、調べたところ空ボトルにプリントされている業者は数年前にお宅に吸収されてるではないかと伝えた。上司からは、吸収ではなくただの別業者だというような事を言われた。（イマイチ分からず、ごまかされた感じ）
別業者のボトルが紛れる事はうちの会社の工場では絶対にありえないと、工場内の作業システムと流れを説明された。別業者のボトルが紛れる事はわが社にとって大問題。認めるわけにはいかないと。
夫は業者が言ったくだらない逃げセリフ「誰かがお宅（我が家）の玄関前に他業者の水を置いたんじゃないですか？」に絡め、「そうだとしたら不法侵入。誰が水を置いたのかカメラを解析してもらうために警察に入ってもらおう」と言うと「是非そうしてください」と同意してきた。上司に変わった所で何も解決しない様子。
他業者のボトルが紛れる事が大問題なほどありえないから、客が理由としか考えられない、ここまできたら引き返せないという印象を受けた。絶対引かないだろうと思った。
我が家も我が家で受け入れられるわけもなく、やったやらないの答えの出ない話し合い。会社に帰って再度調査すると言い残し、上司帰宅。

その後、この話を親友に愚痴ったところ、工場から我が家へ出荷したボトルの数、我が家から回収したボトルの数を番号か何かで管理してるはずだからオープンにしてもらうようアドバイスを受け、業者に依頼。
しばらく時間がかかると言われ(管理しているはずのものをすぐに出せないのも管理がずさんな証拠)しばらく待たされる。この段階で１か月近く振り回されていた。

しばらく待たされた後、調査結果の報告に上司が再度やってくることに。
結果、回収の数と出荷の数が全く合わないというズタボロの報告を受けた。
夫は「そういう事だ。お宅は雑だ。管理がちゃんとできていない会社に、客のせいだと言われても説得力がない」と猛抗議。
それでも素直に認めない上司。会社として絶対にありえない、信用問題だと。もはや信用もクソもないけどね。周りの人にもいっぱい話してるし。

その後も何度も電話がきたり、家にきたりとエネルギーと時間を使ってやりとりし、最後の最後に上司が再訪問。この日が最後の訪問となる。

何を言うのかと思ったら「過去にも別のお客様から違う業者(我が家に紛れていたプリントされてた業者)のボトルが回収されたケースがありました」と認めた。

最初から業者は分かっていたはずで、引くに引けなくなり、我が家が引くのを期待していただけのこと。こいつら引かないなと、どう落としどころを持っていくかと、もっと早い段階から考えていたはず。

やばい会社。最低な大企業。いつでも企業名、載せられる。私のこの親指1本でな！

そのまま解約し、ウォーターサーバーとは縁を切りました。今はせっせと麦茶を作る日々。

長期間による謎の事件で疲弊しまくり珍事件簿。
珍業者の珍社員による珍発言と珍行動。ただの当たり屋。
まるでこちらがクレーマー。

平和に暮らしててもこんな仕打ちを受ける事もあるのです。

皆さま気をつけてー！
きっと他の業者はちゃんとしてるはず。我が家が契約していたウォーターサーバー業者が様子がおかしい会社だっただけ。悪質なクレーマーもいますが、悪質な企業もあります。

労力をとるか、諦めをとるかだけのお話です。
我が家は労力をとり、時間とエネルギーを無駄にしましたが、大きな組織だからって負けないで。

なんだったんだ..珍ウォーターサーバー業者による空ボトル珍事件簿。