おっさんずラブ 雑感
いま、BL(ボーイズラブ)ではなく、OLであるドラマ「おっさんずラブ」にハマっているのだが、
実の所このドラマは実にストレートなドラマであると思う。
プロデューサーが「男同士の月9」と言っていたが(すいませんうろ)
やはり月9感漂う正統派恋愛ドラマを、
男女、ではなく男男で、奇をてらう部分はあるこそ(その辺はあえての演出だが)、
哂う、ではなく笑いに変え軽く見せながら、恋愛の本質を描いていると思う。
相手を探して無駄に走り回るシーンも、月9ではおなじみであった。
はるたんが走り回ると私の中では、勝手に小田和正や藤井フミヤが脳内再生されていた。
好きだから当然出てくる、独占欲、嫉妬、思いもかけないとんでも行動、それでも離れられない一緒にいたい気持ち、一方通行の恋、
誰もが経験したであろうことを男同士で描き、
同性同士であるから友達なのか恋愛なのそれこそ線引きが難しい葛藤も描いている。
おっさんずラブは今風に、BLからの発想てんこもり、だとは思う。
その辺はやはりpixivコラボからも、大体のユーザー年齢がはかれる。
そして、思いは秘めていても、尺の関係上(おい)皆オープンだ。
秘めていただけは話が進まず、皆片思い、そうしているうちに春田とちずがくっついて終わりであろう。
多少の強引さはもはや必然、
1話での嫉妬と独占欲からの牧のキスは必然なのだ。
4話では潔癖独身主義的武川主任も、そっち側であった事が分かった訳だが、
彼曰く「あっち側」であるはるたんに告白したのにも関わらず、なんとなくなし崩しで流され、身の回りの世話をする牧は、
切ないけれど一緒にいたい想いで同居を解消していないのであろう。
おかんに撤する事で一緒に居られるのであるならそれでもいい、
恋敵である幼馴染がきてもご飯振舞っちゃうおかん力が発揮されているシーンは、
もう正直「女子力ある~、萌え~」とか言ってられなかった、切なくて。
恋をすると切ない、そんな当たり前のことを当たり前に描いている、
それが「おっさんずラブ」であり、
それがBLとかどうとか超えて支持されているのかもしれない。
どうでもいい話だが、私は今で言う所の「匂わせ系(BLのようなそうじゃないような、でもどう考えてもそうのような)」の方が好きなので、
牧春の日常シーンはほっこりする。他愛ないじゃれあいにほっこりする。
そして、自分で書いといてアレがだが、黒澤部長が一切書かれていないのは反省したい、ヒロインなのに。