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誉められたくって、恥ずかしい

今週の仕事が終わった。

私の仕事はいわゆる「感情労働」だ。うつや発達障害の方など、感情の揺らぎが大きい人もいる。思わぬ言葉をかけられることも。そんなときにも、「スタッフ」として冷静を保ってそこにいて、常に平静に対応し、笑顔でいることが基本の仕事。統制された感情表出。
私は障害者として働いているからこそ、周囲に余計な心配をかけたくないと思う。勤怠の安定が基本と伝えているのは私の方だ。疲労を悟られないように。リハビリの疲れも、痛いストレッチも笑い話として話してしまえ。
お弁当毎日作って持っていった。
リハビリも週2回行ったし、他のスタッフみたいに風邪もひいてない。他の人みたいに...

当たり前に働く。当たり前に働くことに、いっぱいいっぱいになっている毎日。
起きる、足痛い、通勤、足痛い、働く、足痛い、帰る、足痛い、、、、こんな気持ちが頭を支配して気持ちも落ち込んでいく。鈍い色の空が続いているから、きっとセロトニンの分泌が制限されて落ち込むんだな、と天候のせいにしておく。

だれかに、頑張ってるね。と誉めて欲しい。
伝えていないがこの苦しさを労って欲しい。伝えてないから伝わらないのは承知のうえだ。頑張ってますアピールはみっともないから恥ずかしくてできない。

帰り際、まだパソコンに向かう先輩に、週明けの休みに筋腫の定期検診に行くことが怖いと伝える。仕事と病院で大変だ、とニュアンスで伝わるかな、と誉めてもらうことを期待して。「頑張ってね」と言われて、私は「はい」と答える。
横断歩道を渡る。心持ち早く歩く。
休みの解放感と夕食の買い物の食材の記憶と、評価の言葉を期待してしまった、大人げない恥ずかしさを感じながら。

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なな
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