【恋愛のこと】彼氏がいるより嫌なこと
前みたいにニコイチで行動しなくなった。お互いに生活があり、仕事があり、目標がある。そして彼女には恋人もできた。
ときぐすり、とはよくいうもので、私の曖昧な気持ちも、曖昧なままでいいのだと思えるようになってきた。(実際、恋人のことについて目の前で言及されると、どう感情が変わるかは未知数だが。)
相手を、好きでいることは、誰に何を言われることでもない。
「この人のすべてを知っておきたい」という幼い気持ちは、何とか薄れてきている感じ。なんとか。
彼女に恋人がいることはいったん気持ちの整理もついた。でもそれ以上に嫌で嫌で、どうしようもない感情を抱いてしまうのは、「ニコイチだった過去への執着」を切り離せない自分の幼さだ。
一緒にいた期間が長く、だいたい何でも話せた。何かあったら逐一報告して、発言した次の瞬間忘れているようなくだらない話をする。
楽しむとき隣にいるのは彼女がいいと思っていたし、実際多くの場面でそうだった。
今でも、そういう関係に戻れたらいいのにと思う。当時の環境や年齢、社会経験や交友関係の狭さがそうさせていた部分もあったのに。
無性に過去の時間が恋しくなる。幼さの証拠だった関係性に戻りたいと思う時がある。
その未熟さ。今を生きる彼女ではなく、自分が一番快適だった時間の彼女との時間を過ごしたいと思う自分の幼稚さ。
現状を受け入れることができるようになってきたし、冷静に友情を維持したいと思う。でも、自分のエゴはへばり付いたままだ。
もう二人とも大人なのだ。それぞれの世界を持っているし、役割もある。
お互いの知らないコミュニティーも。私が知らない彼女がいることは十分承知している、と思うようにしている。もちろんその逆も。
その時と今では、何もかも違う。だが、私も彼女も変わっていない。お互いの性格のまま、人生の選択をして、その積み重ねで今の距離感がある。
変わることは、変わっていない証拠だ。
もう少し時間がたてば、このエゴと幼さも変わってくるのだろうか。
次、会う時には、20代前半のわたしと今の彼女ではなく、今を生きる私と、今を生きる彼女で楽しく話ができますように。
それくらい私が過去への執着から自由になっていれますように。
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