うさぎ犬
あっぶない
そこに誰が居たとしても
自分という存在の中に
誰の
どんな要素が
どのくらい
あったとしてもよ
もはや
だいぶ
朦朧とした
ヴィトゲンシュタイン
ドストエフスキー
ハイデガー
その他大勢が
うろついて
よろってたとしてもよ
みんなみんな
どけて
赤いカーペットを
バーン!
まっすぐ
敷いて
最敬礼
それはそれは
恭しくね
ポンポン
からの
フカフカによ
座布団ね
最高位に
鎮座まで
エスコートしなきゃは
アイツだった
ありえんくらいに
ボッコボコにされて
見たことのない顔してよ
ブルブル震えていたくせによ
もう二度と
ほんの微かな恐怖も
匂わせずに
飛びつく姿は
見られないだろう
これからは
怯えた犬の姿にしか
もう会えないだろう
つい
カッとなって
我を忘れて
ボッコボコにした
当人ですら
おそらく
いや
非常に
残念ではあるが
後悔しても
しきれないが と
この先は
全力で
できるかぎり
やさしくするから と
自分にできることは
それ以外にないと
しかし
きっと
自分は
取り返しのつかないことを
してしまった
深すぎる
心の傷を
おそらく
間違いなく
負わせてしまった と
猛反省
だったでしょうよ
翌朝よ
たった一晩よ
怯えた犬がやる
頭を低くして尻尾を振る
とか
なにそれ
知らんけど
な勢いで
ただただ
純度100%
どうしてくれる
早く 早く
好きだ
好きだ
もう
好きすぎて死ぬ!!!!
しか
ない
あの
破壊力
あの
払拭力
確かに
目撃してしまったんだった
バカ
の 威力
その
圧倒的な
ぶっちぎりの
救済力
あまりにも
たぶん
それは
感動
そう
呼ばれているもので
あの時
一体化したのかも
というか
起きたんだな
自分の中の
バカ犬が
どうぞ
ささ
こちらへ
座布団出したら
来るな
キラッキラの目で
全速力だな
で
やるだろうな
噛みついて
振り回して
そこらじゅう
綿が
舞うよね
たぶん
ほんのちょっと
一瞬
止まるね
からの
さらに
やるね
スピードアップ!!
前足
早いだろうなー
綿がさ
眉毛犬に
なってたりもして
ていうか
もう
見えてる?
くらいに
綿が
すごいことに
だからね
座らないとしてもよ
座布団を
速攻で
雪にするとしてもよ
何があっても
いつ いかなる時も
アイツがトップ
アイツを真ん中にって
忘れないように
ヴェシカパイシスで
うさぎ もね
何を考えてるか
わからない
そして
いきなり
飛ぶ
わたしは
うさぎ犬
忘れんな
自分