見出し画像

個人データを管理し、必要な情報のみをジョイントする

デジタル社会が進む現代。私達は自身に関する情報をどれだけもっているだろうか。例えば、名前・生年月日・本籍・現住所・電話番号・メールアドレスなどがある。またこれらの情報を提供し、サービスを受ける第二レイヤーにマイナンバー・保険・パスポート・運転免許証・クレジットカード・銀行・資格証明書などがあります。また第三レイヤーとして、それらの情報を必要としてサービスをうけるものがあります。これらの情報は、自身で管理していかなければいけません。デジタル化が進む現代において、様々なサービスを受けることが容易になってきていますが、それと引き換えに、自ら管理する情報量も増えて来ています。

デジタル社会は、物理的に私たちを身軽にさせている。様々なシェアリングサービスによって、私たちは最小限のモノを持ち生活することができる。また、働き方についても、生涯固定された会社に勤め働くというこれまでの概念からシフトしつつあり、場所を問わずに働けるよな社会も構築されつつある。これらの背景から、私たちには一種の自由さが得られた。自らのパーソナル情報は、当たり前のように更新されている。


これらの背景がある中で、パーソナル情報の更新は、第二レイヤー、第三レイヤーへと影響し、その手続き自体がとても難しくなってきている。管理している情報が多すぎる事によって、パーソナル情報の1つが更新された事実を、全てに網羅し、それぞれの手続きをしていかなければいけない。この問題は、物理的に軽くなった私達にとって、非常に重荷となっている。


この問題を解決できる方法を、考えたのは自分が引っ越しのときに重荷を感じたことから始まった。住所を変更したという事実を、役所から運転免許証、銀行、クレジットカード、携帯電話会社、ガス会社、水道会社、電気会社など様々な機関に手続きし完了させた。たった1つパーソナル情報が変わるだけで、それに伴う機関へ変更しなければいけない。

この問題をブロックチェーンとEnigmaプロトコルなどを利用した暗号技術によって解決できるかもしれないと考えた。

個人のデータを格納する領域を作る。固定された情報として、個人ID、名前、生年月日などがある。変更可能なものとして、住所、電話番号、メールアドレスなどがある。

IDや名前と結びついている固定された情報と結びついている変更可能な情報は、暗号化され、それぞれハブとして機能する。

企業や団体が提供するサービスを受け、個人アカウントを作成するとき、自身の情報を直接提出するのではなく、暗号化されたハブとして提出する。このハブは常に格納データ内の実際の情報とリンクされる。

現在のように、たくさんの企業や団体からサービスを受ける場合をイメージする。暗号化されたハブとして、それぞれのサービスに情報を提供し、それぞれが格納されたデータを参照しに行く形となる。

これにより、パーソナル情報のうち、1つに変更更新があったとき、ハブとして提供している相手先の情報は自動的に切り替わっている。自分のみが格納データに入ることができ、情報を更新することができる。更新された情報は、暗号化しネットワークにブロードキャストされ、ブロックチェーンに記録されていく。住所を変更したときの煩わしさ(提出しているすべての機関への手続き業務など)がなくなる。

この考え方には、いくつか課題があるが、もしかしたら、このようなシステムにより、現代の抱えている問題に対処できるかもしれないと思い記録した。


えぬ

いいなと思ったら応援しよう!

SAI
よろしくお願いします。