私達は何のために生きるのでしょう
私達は何のために生きるのでしょう
幸せになるため
それ以上でもなく
それ以下でもありません
ではどうしたら幸せになれるのでしょう
自分の人生に
自分で納得がいったら
幸せになります
納得のいく人生を歩む…
むかしむかし
中国の山奥に
孫悟空という暴れん坊で
手の付けられない
どうしようもない荒くれものの
猿がおりました
三蔵法師という偉いお坊さんによって
『緊箍児(キンコジ)』という
頭の輪っかをハメられ
「大般若経(だいはんにゃきょう)」という
智慧の教えの経典を取りに
天竺までの険しい旅をするという物語
自らのどうしようもない
怒り
欲
無知
という愚かさ
人間がどう生きたらいいのか
人間がどうしたら幸せになれるのか
その道標となる智慧の経典
三蔵法師のお供として取りに行った孫悟空
その後はどうなったのか
子供を沢山もって
幸せになったそうです
自分の納得する人生
暴れん坊で
自分では扱いきれない
荒れ狂ってしまったら
抑えようがない心
そんな孫悟空が
キンコジによって
律され
制され
そうやって
前に突き進み
自分の納得する人生
を得たのでしょう
現代の孫悟空さんは
誰と
何のために
戦っているのか
弱い者と戦って相手を打ちのめす
腹が立った時の感情にまかせて
周囲を破壊し
自分をも破壊している
戦う相手を間違っています
本当に強い者との戦い
本当に強い者とは
荒れ狂うどうしようもない自分
弱い心の自分
こいつが最強なんです
こいつを制し
倒さなければならないんです
荒れ狂うどうしようもない自分
弱い心を持った自分が出てきたら
自らキンコジを頭にはめて
律してもらい
制してもらい
倒さなければならんのです
『一匹の愚かな猿であった私が
自らキンコジを頭にはめ
三蔵法師から逃げずにやってきた』
大愚和尚様ですら
そうやってお坊さんで在り続けてこられた
そうです
荒れ狂うどうしようもない自分
が出てきたら
空手道場に行き
より強いパワーに触れ
弱い心の自分が出てきたら
仏の慈悲心と智慧に触れ
キンコジで頭を締め付けてもらう
『観音様はとことん
人々の苦しみに寄り添った
≪その慈悲心と智慧を具現化したいと思い僧侶になった≫
観音様のような人生を歩みたいと思い
生きている
自分で納得をしているので幸せです』
と仰っていらっしゃいます
現代の孫悟空である私達も
荒れ狂うどうしようもない自分
弱い心の自分が出てきたら
自らキンコジを頭にはめて
律してもらい
制してもらい
倒さなければならないのです
その先に
納得のいく自分の人生
を送るために