ばらばら
今年の紅白歌合戦、星野源氏が歌った「ばらばら」が話題になっていた。
たまたま年末に図書館で借りた源氏のエッセイ集「蘇る変態」。
その中に「ばらばら」が源氏の絶望の淵から前向きになる気持ちから作られたとの経緯が書いてあった。
それを思い出すと、真剣な顔つきの源氏を見て不謹慎にもクスッと笑ってしまった。
(気になったからは本を手に取って自分の目で見て欲しい。)
源氏の人間性、その幅が面白おかしくて心地よい。
でも人間なんてみんなそんなもんだとおもう。
遠くの戦争に悲しみを覚えながら、隣国を憎むことを言う。
クマが撃たれて可哀想と言いながら、クリスマスにローストビーフを貪ってる。
でも本物でありたいし、あるべきだと感じる。
なぜ戦争は悲しいのか。
なぜ隣国が憎いのか。
なぜクマは撃たれなくてはいけないのか。
なぜローストビーフは美味しいのか‥
うちに飾ってあるアゴの伸びた動物人形をみて、私の近くにもばらばらな世界を見つけた。
べつに誰かを傷つけたいとか、そんな意図はなくても傷つく人はいるのだろう。
でも誰かを傷つけると思ったら何もできない。
世界はばらばら。だから楽しいし悲しいし素晴らしい。
どこにも怒りをぶつける壁はない。壊せる壁もない。
せめてこの一年で少しでも重なり合える世の中に進む事を祈って。
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