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今年の新車が三菱ふそうで決まったのが嬉しすぎる

テンションが若干おかしい中書いてるので変なところがあるかもしれませんがご了承を。今年度の名古屋市営バスの置き換えはNS-31~NS-80(一般用)とNKS-1~NKS-7(基幹1用)が対象となりました。バスは撮影しないので画像があまりないんですが、名古屋市に大量にいるJBus車体の最初期の世代です。個人的には、もうそこの置き換えが始まるんか…と月日の流れの早さに驚きましたが、問題は置き換える新車です。これが8/10締切で公示されておりましてた。

9月頭からちょこちょこチェックはしていましたが一向に開札されず、ようやく今日開札されました。あぁどうせいつものいすゞなんだろうなぁと思いつつ見てみると…。

あーはいはい、いすゞですよね分かってますよ…ん?

えっ三菱ふそう!?!?!!!?!?

となりました。これがとっても嬉しすぎて速攻で記事を書いているわけなんですけども、何が嬉しいかというのを熱弁させてください。

①13年ぶりの三菱ふそうの新車導入

バス撮らなさ過ぎてこんなクソ写真しかなかった

最後に三菱ふそうの新車が入ったのが2009年。NF-25~NF-107です。先代のCNG車や中型車は既に置き換え済みのため、現時点では唯一の三菱ふそうの車両です。

そしてこの間に三菱ふそうの主力車種、エアロスターはモデルチェンジをしております。

名鉄バスの事例

このように、前面のライト形状が大きく変化し、よりスタイリッシュになっています。そうです、ついにモデルチェンジ後の車両が名古屋市にもやってくるんですよ!というイマイチ伝わっていないであろう感動に浸っていたわけなんですが、ここである疑問が浮かびます。

そもそもなんで13年もの間ふそうの新車が入らなかったのか、ということです。最も大きな理由は、2010年にエアロスターのMT車が廃止されたからなんです。

名古屋市では2010年以降の新車はMT指定で導入していました。しかしエアロスターにはMTの設定がなく、JBus連合のエルガとブルーリボンにはMTがあったため、そもそも入札に参加ができなかったのです。
2015年にエルガのモデルチェンジがあり、MTはなくなりましたがAMTはまだ残ったため、それ以降もAMT指定が入り、ふそうが入る隙はありませんでした。
転機となったのは2018年の入札からです。この年から、再度AT指定へと変更になったのです。以降ふそうも入札していましたが、残念ながらいすゞに及ばす落札には至りませんでした。
そして今年。日野自動車の不正問題でJBusに逆風があったかはわかりませんが、ついにふそうがいすゞを下回り、落札を果たしたのです。

こうした長い経緯があり、ファンとしてはようやく入ったふそうの新車に一人歓喜していたわけです。しかし、何も嬉しいのは久しぶりだからだけじゃないんです。

②NKF車の誕生

今年の置き換え分にはNKS-1~NKS-7が含まれています。

基幹1で活躍するこのNKS車ですが、これもふそう車に置き換わることになります。そして、ノンステップの基幹バス車両はNKS(いすゞ)とNKH(日野)のJBusチームに加え、以前この基幹1用として活躍していたCNGのNKN(日産D)だけで、ふそう車の基幹バス車両はノンステップでは1両も入っていません。それがついに導入されることになります。そもそも、基幹バス用のふそう車自体、2012年まで基幹2にいたKF車以来10年ぶりの復活です。

さらにですが、実はこの基幹1、現在でこそNKS車の独擅場となっていますが、以前はJBus前のブルーリボンのNKH、そして前述したNKNの3車種が活躍していました。
そこからさらに遡り、ツーステップ時代を見てみると、全てKF、つまりふそう車でした。そして最後の世代は初代エアロスターだったんです。
つまり、2006年のKF車基幹1引退から17年の月日を経て、また基幹1にエアロスターが帰ってくるんです!胸熱すぎませんか。

③エルガに飽きていた

2022年3月運用開始のNS-432が3月末で廃止になった曽根11名鉄印場行きに入っているとても珍しい光景(伝われ)

正直な話、毎年毎年エルガだったのでもうエルガに飽きてきたんですよね。CNGもいなくなるわNNもいなくなるわ、んで入ってくるのがこのエルガばっかりだとバリエーションもなく面白みに欠けてたんですよ。なにせモデルチェンジ前から10年以上連続でいすゞのみが導入されてきたので、NSとNMSばっかりずっと増えてきたんですよ。モデルチェンジ後だけでもNSは130台以上導入されていて、要は名古屋市の1割以上を占めているわけです。加えて中型もこの顔しか入ってこないとなれば…。

そこにエアロスターという新しい風が吹いてくれるということで、例年以上に新車が楽しみになりました。まだまだ新しいイメージのあるNS-31の世代が引退してしまうのはカルチャーショックがすごいですが、それ以上にワクワクしますね。

④前面展望復活!

そもそもの話、実は2015年より「標準仕様ノンステップバス」の認定基準が変わり、それに対応するためにモデルチェンジされたということも有ります。

https://response.jp/article/2015/07/03/254847.html より引用

このうち、前向き優先席に対応するために座席配置に変化が生まれました。もともと優先席の下には燃料タンクがありましたが、前向き化に伴いタンクを移設する必要が生じました。その対応がエルガとエアロスターでは分かれています。

それぞれ公式サイトより引用

さてこちらが両者の車内レイアウト。エルガは現在導入されているタイプ、エアロスターの方は調達情報にあった全長指定からK尺であると推定しました。このうち注目すべきはここです。

左前のタイヤ上です。この位置は前面展望が楽しめる上に運転士の方の動きもみられることもあり、大きなお友達マニアや子供に人気の席となっています。それがエルガではなくなってしまいました。タイヤハウス上にタンクを移設したからです。しかしエアロスターではタイヤハウスの後ろ側に移設したため、優先席が2席しかない代わりにタイヤ上の座席は残存しています。

つまり、エアロスターでは今後も前面展望が楽しめるというわけです。最高過ぎではないでしょうか。ここ数年のエルガ導入によりだいぶ前面展望できる車両も減ってきましたが、ここにきてエアロスターということで、前面展望勢も期待しています。

気になる点

さて、ここで1つエアロスター導入にあたり気になる点があります。それはライト周りの塗装がどうなるのかです。最新モデルのエアロスターはライトとバンパーが一体化した構造となっています。そのため、事業者によって塗り分け方が異なります。

https://ja.wikipedia.org/wiki/三菱ふそう・エアロスター より引用

1つ目。ライト周りもバンパー色で塗装している事業者。これはwikiから持ってきた神姫バスの画像ですが、バンパーもライトも橙色で塗装されています。当然同世代のエルガはライト周りは黒色です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/三菱ふそう・エアロスター より引用

2つ目。バンパーはバンパーの色、ライト周りは別の色で塗装する事業者。これもwikiから持ってきた豊鉄バスの画像です。このように、中央部分だけバンパー色で塗装するというパターンです。
大半の事業者はこの2つのどちらかを採用していますが、これに当てはまらない特殊な塗り分けもあります。

https://ja.wikipedia.org/wiki/三菱ふそう・エアロスター より引用

それがこちら、3つ目。冒頭にもあった名鉄グループの共通塗装です。これまたwikiから持ってきた宮城交通の画像ですが、従来と同じようなバンパーの塗り分けをしています。

https://www.facebook.com/meitetsubus.recruit/ より引用

名鉄バスの採用Facebookにあった従来のエアロスターと並んだ画像を見ると、全く違和感なく溶け込んでいます。もちろん形状自体は他の車種と同様で、ライトとバンパーが一体化しています。しかし、名鉄グループは従来のバンパー部分だけをバンパー色の黒色に塗装し、今までの車両と同様の見た目に仕上げています。なかなか面白いですね。このほか、京王バスや伊丹市営バスなども同様の塗り分けとなっているようです。

話が逸れました。名古屋市のエアロスターはどういった塗り分けになるのでしょうか。個人的には、1つ目のバンパー色で塗装が最も有力かなと思います。名古屋市のバンパー色はグレーですし、ライト周りだけ黒にして中央をグレーよりかは全体をグレーに仕上げるのが自然かなと思います。

https://www.aoshima-bk.co.jp/product/4905083062777/ より引用

こんな感じです。都営バスもライト周りも含めバンパーの黒で塗装してますし、これが一番可能性があるんじゃないでしょうか。

もちろん、名鉄バスのような従来通りの見た目を維持して、という可能性もありますし、個人的にはそうならないかなと期待しています。ただそうなるとライト周りの上側は青いラインを通すのか黒塗装を施すのかでもまた印象が変わってきそうです。なにはともあれ、納車と運用開始を楽しみに待ちましょう。というわけで急遽仕上げたエアロスター導入に歓喜しただけの記事でした。