🏉函館ラサール高校コーチング🏉

8月に入りましたね！パリオリンピック盛り上がってますね！パラリンピックも楽しみです＾＾

このオフ中の活動報告を少しずつアップしていきます。

御縁があって、6月末には武者選手と、そして7月末に函館ラサール高校ラグビー部に数日間スポットコーチングを実施させていただきました。

実際に現場に伺わせていただくのは初めてでしたが、函館ラサール高でのコーチングを通して、僕自身非常に勉強させていただきました。

函館ラサール高校ラグビー部は文武両道を体現されているラグビー部。そのため1日に出来ても2時間程しかトレーニング時間が取れません。

練習後すぐに寮で食事を摂り、夜の自主学習に取り組みます。

それもあってか、選手達の練習に臨む姿勢、限られた時間での吸収力、理解力。謙虚で直向きな素晴らしいチームです。

またこの環境を整備し創られて来られたのが監督の宇佐見先生。

グラウンドを人工芝にするために資金を集められたり、全国から理念に共感する中高生の選手を集めたり、この4月に一般社団法人を立ち上げられ、部活動やラサールの未来を考えられたり、何より情熱と行動力素晴らしい先生。

先生との出会いもあり、函館ラサールの成長に少しでも貢献できるよう、準備をしてティーチングとコーチングを実施しました。

少し話がそれますが、僕が自身のコーチングで大切にしていることが二つあります。

一つ目は「選手の心に火をつけること」です。

改めてスポーツは心技体、全て重要だと思うのですが、心の部分が最も重要だと感じてます。心は技術、体力を発揮する土台でもあります。

特にラグビーはその側面がより強いと思います。そもそもラグビーは矛盾を追求する競技。階級がないため、自分より大きくて速い相手にどう勝つか、どう挑んでいくか。心の在り方が重要です。

またトップダウンのやらされるマインドではなく、どうアプローチすれば選手が主体的に行動し、自分で判断し選択できるか？

まだまだ至らない部分もありますが、大学院でスポーツ心理学とコーチングを学んでいることも非常に活かされていると感じてます。

二つ目は「Same Picture・同じ絵を見ること」です。

ラグビーは15人対15人で一つの楕円球を争奪するスポーツ。背景や役割も多様で、その中で力を合わせて勝利するスポーツです。

だからこそ面白いのですが、その分一つになることや、みんなで同じ絵を見ることは難しい。

それを具体化するために、出口戦略を事前にティーチングして擦り合わせておくことは有効だと感じています。

具体的に、何対何で勝利することを目指すのか？被トライを何トライ以下に抑えるのか？何トライを目指すのか？その内訳は？

それを決めてからの戦略と施策だと思っています。また逆も然り。

決めることで、選手の主体性や個人技が失われるという意見があるかもしれませんが、僕は違うと思ってます。

選手達は、いいからやってみな。思うようにやってみな。ゴールはここだから。と言われてもただ困って迷うだけ。

ガイドラインやルールを明確にする。その中でこそ思い切ってプレーすることができます。

それが無いチームはゲームコントロールする立場にある、HBに重すぎる責任と強いストレスがかかっていると思います。

自身の選手経験からも、一番苦しいのは試合中に困ったり、迷ったりすること。ラグビーは試合中のグラウンドサイドにコーチがいないため、選手同士で対処することが必要になるのですが、臨機応変に対応するなんてのは理想論で、事前の準備と日々の練習。これに尽きるのなと思います。

話が膨らみすぎましたが、そういった自分のコーチングに対する考えや価値観を尊重し、何一つ文句言わずに好きなようにコーチングさせてくださり、教えられたことを練習試合で体現しようとしてくれる選手達、先生、チームスタッフの方々には感謝しかないです。

函館ラサールの皆様がここまで尽力されて来なければ、自分がコーチングさせてもらえる環境は存在しない。

今後、どれだけ関われるかわかりませんが、自分が常に勉強し、アップデートし、お役に立てるようベストを尽くしたいです。

ラサールに関わる全ての方の笑顔を少しでも増やせるように、僕も引き続き頑張りたいと思います。