ホーチミンのポーカー(2019年10月)
はじめてのベトナム
ベトジェットエアーで往復約2万円。
スケジュールに空きができたので、ベトナムのポーカーってどんな感じなんだろうと行ってみることにしました。
ポーカーに関しては、よく国際的なトーナメントが行われているので、ベトナムでポーカーが盛んなことは分かっていたが、そういうシーズンでないときに行くとどうなるのだろうかと。
ハノイは歴史、地理、社会が好きな人と行くために残しておいて、まずはホーチミンからと。
ベトナムのカジノの特徴
ベトナムは日本と同じように原則として賭博が禁止されている。カジノは1995年以降順次外国人向けのものが開設され、2017年には自国民向けも解禁されている。
細かいルールは分からないが、カジノには、ディーラーがカードを配るタイプのテーブルゲームは基本的に無く、マシンのみ。外国人専用のカジノにはディーラーがいるバカラやブラックジャックのテーブルがある。
ポーカーについては、チップが随時換金できるキャッシュゲームは禁止だが、順位に応じて賞金のあるトーナメントは行われていて、日本からも遠征に行っている人の話は耳にする。
バカラやブラックジャックをテーブルでやりたい人はホテルなどのカジノに併設されている外国人専用カジノでドルを使って遊ぶという感じ。ミニマムベット10ドルくらいらしい。
事前にネットでいろいろ検索し、毎日、トーナメントをやっている「Victorious Poker Club」というのがホーチミン市内にあるので、そこを目指すことにしました。Facebookで様子が分かる。
ホーチミンはたぶんポーカープレイヤーが相当強いのではないかという予感。トーナメント専門で内国民ばっかりだろうし。
準備したもの
・SIMカード
SIMカードはあらかじめ日本で買って行きました。これ。そんなに高くないので、とりあえず。
特に複雑な設定は無く使えました。
・現金
日本円を持って行って、現地でベトナム・ドンに両替しました。クレジットカードでATMで引き出すのもほとんど変わりませんでした。
・配車アプリ
フィリピンで使っていたGrabがそのまま使えました。すごく便利。ここでは、バイクも呼べます。
・電源プラグ
日本と同じ形で使えました。電圧は220Vと高いですが、スマホの充電やパソコンなどACアダプターを使うものはほぼ対応しているので、そのまま使えます。
・洗濯
現地で洗濯できました。町中にいっぱい洗濯代行屋さんがあります。「laundry」で検索すれば、すぐ見つかります。日本円で100円~200円くらいです。ひと晩預ければ、洗って畳んでもらえます。
ついでにいうと、結局、日本で買う衣類はベトナムはベトナムで生産しているものが多いくらいなので、最低限持って行って現地で買う方がよいです。
財布のお金が微妙に減る
タンソンニャット国際空港へ。
現地に到着していきなり、やらかした。
ベトナムの場合はATMの手数料よりも両替手数料の方が少ないだろうと思って現金を5万円持っていったわけだったが・・・。
空港で到着ロビーで、このことを確認し、レートが最も良い両替屋で3万円を両替。1円≒200ドンちょっとなので、6,000,000ドンちょっとになる。最高額紙幣は500,000ドン。
空港の玄関を出てGrabを検索してるとドライバーぽい人が歩み寄ってきて声をかけられ、Grabで検索した92,000ドンとほぼ同じ額を提示されたので、承諾。
Grabの車は空港に無数にいるので、呼んだ車を識別することすら大変かなとも思ったので。
声をかけてきたドライバーは、別のドライバーの車に案内した。
車に乗り、空港敷地を出ようとすると、ドライバーいわく通行料がいるとのこと。あまり話が通じてないが少額だと思って、100,000ドン(500円弱くらい)の紙幣を一枚渡した。
すると、「これでは大きすぎる、他にないか」「1ドル」といってるようなので、財布を見せて全部の紙幣を一度渡した。日本円、ベトナムドン、香港ドル、韓国ウォン、フィリピンペソがちょっとずつ。
わざとあからさまに出して、ずっとその様子を注視していた。
ドライバーは紙幣を点検したが「やはり少額の紙幣は無いな」というようなことを言った。
彼は駐車場の中をそれらを握ったまま運転し、外に立っていた別の3人目のドライバーに声をかけ、さっきの100,000ドンを渡して、1,000ドンを代わりにもらって、それ以外の全ての紙幣を運転席と助手席の間のボックスの上に置いて返した。
「カーチェンジ」と私に告げた。
3人目のドライバーの車に乗った。「日本って最高ですよね」みたいなことを途切れなく一生懸命話ししながらホテルに送ってくれた。
ホテルに着いて部屋でお金を確認してみると、2万円分くらい少ない。日本円とベトナムドンが微妙に減っている。
両替してから、紙幣はその時しか出してない。
2人目のドライバーが3人目に声をかけたときに、私の視線がそっちに向いたとき巧妙に・・・しか考えられない。
警戒して見てたけど、座席の間に落とすくらいのことはできたかも。
マジシャンか。
やっぱり声を掛けきた車に乗ってはいけないという鉄則に反してしまったことを後悔。
通行料のゲートはお釣りは普通に出ていたし、2回のカーチェンジとか、3人目の話しぶりも何だか不自然だった。反省。
リアルの、スチール(笑)。
このあとも、日本円の額面に200をかけるとドンの額面になるが感覚がすごく狂って大変だった。
ホーチミンのテキサスホールデム・ポーカーまとめ
まず国際的なトーナメントでよく使われているポーカークラブを見に行ってみた。
Pro Poker Club
○時間 国際的なポーカートーナメントのときだけ営業している。
○場所 単独のポーカークラブで建物の1階にある。
参考リンク:PRO POKER CLUB‐https://www.facebook.com/ProBridgePoker/
ここを訪問した時は、研修中のようでスタッフのみなさんでポーカーしてました。
写真だけ撮らせてもらい、「Victorious Poker Club」へ。
Victorious Poker Club
○時間 10:00~24:00 毎日3つくらいのトーナメントが行われており、だいたい24時までには終了する。
○場所 単独のポーカークラブで建物の2階にある。
○テーブル数 約20台
○レート トーナメントのみ
○バイイン フリーロール~3,000,000ドンくらいの各トーナメントがある
○フィー トーナメントのフィーは10%だが、バイインの総額から3%のサービス料と1%のジャックポット積立金が引かれる
○ジャックポット トーナメント中にフロップでクワッズが完成した場合など一定の場合に特別ボーナスがある
○喫煙 禁煙。同じフロアに喫煙室がある。
○飲食 下の階のレストランから取り寄せてくれる。飲食しながらのプレイ可能。
○受付 フロア奥に受付がある。入場時にパスポートを提示し登録が必要。
○その他 ディーリングのスピードは速い。
参考リンク:Victorious Poker Club‐https://www.facebook.com/victoriouspokerclub/
ビクトリアス・ポーカークラブのトーナメントに挑戦
ビクトリアス・ポーカークラブ(Victorious Poker Club)は事前の情報通りで、トーナメントのみ。キャッシュゲームはなし。
賞金総額8億ドンのトーナメントが予定されていた。ケタが多い(笑)。
この月例のトーナメントの29日の決勝に照準を合わせて・・・と言ってもトーナメントは入賞しなければ全く収益にならないので、サテライト(予選)だけ何回かやって本選は1回だけ挑戦してみようかなと思っていました。
結果としてはサテライトに3回バイインして、1回突破。本選のDAY1(1回戦)を通過して、29日の決勝で3位。
感想としては、ベトナム人は実弾で打ってるだけあって、やっぱり強い。
特に強いと思ったのが、バブルライン(入賞ライン)での粘り。バブルラインのときにはほぼ最下位で自分が飛ぶかどうかという時間がだいぶ長かったのですが、ほんとにみんな簡単に飛ばない。ヒリヒリするバブルラインの戦いが1時間近く続きました。ショートスタックの打ち回しが上手い人が多い。
そこをクリアして入賞したら元は取れたという気持ちから、ガンガン突っ込んで上位の方まで戻しました。
賞金84,000,000ドン。ケタが多い(笑)。
参加費に1,650,000ドンしかかかってないので、かなりの好成績。
日本でアミューズメントバーでやるトーナメントはせいぜい午後7時とかに始まって11時すぎには終わるので、途中、冗長さすら感じちゃいました。そのくらい無欲でやった感じ。優勝できると思ったシーンもあったが、最後に渾身のスロープレーが滑って失敗。
これを読んでる方に何かアドバイスができればよいのですが、みんな上手かったなという印象しかありません。日本のと違って、賞金がはっきりしてるので中途半端はない。ただし、狙い目といえば、フィリピンのローカルのトーナメントでもあるあるなのですが、とにかくマルチリバイ可能なサテライトやDAY1では金に任せてレジスト締め切りまでガンガン打って何回もリバイするプレイヤーがいる。ホーチミンでは韓国人にそういう感じの役回りの人が多い気がしました。で、レジスト締め切りでチップ量の設定が多いアドオンがあって、その後は固くなる。逃げ馬みたいなプレイ・・・。
謎の税
3位で敗退した直後、受付で封筒に入った現金をすぐにもらう。
しかし、ここで会計のスタッフに何かの金を請求される。
最初はスタッフのみんなにご祝儀を、ということかなと思ったが、スマホの翻訳を介して「所得税」と表示してきた。
え?所得税って何よ、と思ったのだけど、翌日も来るのでいったん言われた通りに6,000,000ドンを支払って、領収書をもらうことにした。
・・・どうやら紙面を交付する習慣は無いらしく、すったもんだの末、上席らしいおじさんが出てきて、手書きで仮の領収書を書いてもらいました。
結局、何て書いてあるか分からないんだけど(笑)。
後で調べたら、ベトナムでは10,000,000ドンを超える賞金には10%の所得税がかかる。源泉徴収しないといけないらしい。
金地金を買いに行く
さて、紙幣にして120枚くらいはあるので、さすがに財布に入らないし、ホテルの部屋に置いておくのも、初日の経緯からちょっと自信ない。それに、近くの両替屋を3件回って6万円をゲットしたが、大きい店でも日本円がたくさんあるかは分からない。
この機会に、金地金を買って持って帰ろうかと。
金塊の密輸が流行ってますよね。海外市価20万円超の物品を無申告で日本に持ち帰ると違法です。
ただし、20万円以内であれば免税。
いろいろ調べたらベトナムでは銀行で金地金を売っていて、しかも基本単位が1テール=37.5グラム。ちょうど税抜で20万円に収まる。
何件か銀行を回って聞きつけた情報で、サイゴン商業銀行本店に。
単語でしか英語しゃべってない私が言うのもなんですが、本当にベトナム人は日本人の英語に対する感じと似ていて、わりと話せるはずなのにビックリして黙っちゃうし、発音もかなり違うし、なかなか言語のコミュニケーションが難しい。
この銀行でも最初にこちらの意図を伝えるのに時間がかかったのですが、日本語のできるという新人行員さんが出てきて、複雑な手続きをいろいろ手伝ってもらいました。
そこまで日本語ができるわけでもなかったけど、ありがたや。検定でいうとN3と言ってました。
パスポートを確認したり、個人情報を登録したり、4つくらいの窓口を回りました。
待ち時間が長かった。だけど、私にとってのミスサイゴンといろいろ話できたので楽しいひととき(笑)。
ホーチミンで最高の思い出。
金ゲット!
代金41,250,00ドン。
(注意。あとで詳細を書きますが、ベトナムでは金地金を買わないようにしてください。)
現地でのだいたいのミッションが完了。
ベトナム戦争証跡博物館、市内を見て回りました。
飯が美味い
その翌日もフリーロールトーナメントで入賞し、そのなかでも最下位の賞金をゲット。
ちなみに、私はフィリピンでもそうなのだけど、現地のローカルフードを食べるのはなるべく最終日に近い方にするようにしてます。それまでは、ファストフードばっかりだったりとか。
滞在中に食事であたってしまうとキツイです。
しかし、ホーチミンは飯が美味い。
麺、パン、飯とバリエーションもあるし。
フォー。
ホテルでの朝食。
野趣あった。
いつも海外にいると少し体重が減っていくのだけど、ベトナムに長くいたら間違いなく増えていくかも。もちろん、ハンバーガーもピザもイタリアンもインドカレーとかもあるし、ローカルフードもイケる。
Sit & Goという強弁
滞在最終日にフリーロールトーナメントに参加しようと思ったら、予定より早く始まったらしく、既に参加が締め切れられていた。
これまでやや押し気味に進んでたから、大丈夫だろうと思っていたのに。
で、何もすることがなくなりどうしようかと、ソファーでネット検索しながら考えていたのだが、隣に座っていた現地の方に他のポーカールームはないか聞いてみた。
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