ワタシが私を見つけるまで
愛と教養のラブコメ講座を履修するシリーズです。
自分の中で今週謎のラブコメ振り返りモードに入ったせいか、平日は映画を観たりしなかったのだけど勢いでつい観ちゃったのに更新は結局いつも通り‥。イラストが描けなかったの‥。
ちなみに今週はラブ・アクチュアリーの後に昔観て好きだったシリーズで観たのはホリディ、幸せのレシピ、恋は邪魔者というハシゴ‥あと何故かピッチパーフェクト。レベル・ウィルソンブームが私の中で始まっているのかもしれない。この辺は講座関係ないのでそのうち書けたら書きます。ホリデイはGQの方で取り上げられていたからUOMOの履修が落ち着いたらまた向き合いたい
今回はワタシが私を見つけるまで、2016年の映画です。わりと私の中では最近かな。というか2010年代は全て最近って感覚。中年ですもの。
シングルでいるのもラクじゃない。恋人は途切れたことがないが、ひとりでは背中のジッパーすら上げられない主人公アリス。シングル・ライフを謳歌し毎晩パーティー三昧な親友ロビン。仕事に打ち込み恋愛を避けてきた産婦人科医メグなど様々な“おひとり様”が登場。眠らない街ニューヨークで、遊びまわるだけでは決して満たされることのない独身女性の葛藤をユーモアを交え軽快に描き出す。 Amazonより抜粋
SNSで目につきやすいだけだろうけど、旦那の愚痴や子育ての辛さとか結婚している人の方が不平不満が多くて大変だな。って思える情報が多い。それは見えている世界の断片に過ぎないことはわかっているのだけれども。1人って不平不満は少ないけれど、自力でしか変化と喜びが起きにくいんだよなあ。って思ってたことをこの作品を見て思い出した。
ヒロインのアリスは若く可愛く魅力的、彼氏が途切れたことがなくて1人でいることに慣れていない。でも、そういう子の方が次のパートナーを見つけるのが早い。私の周りにもそのタイプの子が居た。その子は別れが決まったり別れそうな時に別のパートナーをすぐ見つける。振り返ると彼女は男性がいる場といない場では変化する種類の子だった。彼女は自分の一人ではいたくない欲望にとても正直だったのだと思う。私はそういうのを恥ずかしいと思う反面、それができる彼女をとても羨ましく妬ましく思っていた。ロビンが語るサオ地獄状態のアリスの話で彼女のことが浮かんだ。その地獄が天国な人もいるのも事実。
ラストのアリスが言うように、1人が上達し過ぎても困り物なのはとてもよくわかる。今の自分は、多くはないけど食べていける程度の収入があり、趣味もあって、それなりに自分で自分を楽しませることができるようになった。自分でコントロールできる範囲内で生きている。パートナーができて、コントロールできない不平不満と幸せの波に入るのは怖い。でもメグのように1人でも平気だけど、誰かいてもいいかもって思う日が来るのかもしれない。ロビンのようにずっと1人でも楽しくなっているかもしれない。未来はどうなるかわからないけど、どっちでも自分で納得できているといいなあ。ちなみ今はまだ惑っています。一生惑うのかな?それに何も関係なくコントロールできない波に入ることもあるだろうしね。前半のアリスがベッドの端の方でしか寝られなかったのに、ラストでは真ん中で堂々と眠っているシーンが好きです。それにしてもダコタ・ジョンソンのかわいさったらないよね!困った感じの顔でこれは放っておけないわって思ってしまう。
正直あんまラブコメラブコメしていなくてヒューマンドラマに近い気がする。最近の作品ほど恋愛至上主義から脱却してる傾向。まあ、ラブコメ講座で取り上げられる作品に単純な恋愛作品が選ばれないせいもあるのかな?それにただの恋愛だけの話なんて、映画に集客しない世の中になってきてるということもあるのかも。日本で視聴可能になる作品って一定のハードルは越えてるだろうし。そういえばルーシーの相手は今までのセオリーだったら、絶対違っていたでしょ?って思うけどそこが良いよね。あれがトムだったらチープだった。
アリスとロビンが一緒にいる時が一番2人とも魅力的で良かったかな。女友達は元本割れしない財産ってこういうことだねって思う。アリス自身の財産はリアルな意味では減らされていたけれど‥。
ちょっと弱っている時とか、足元おぼつかない時に観るととても良い作品だと思う。
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