モブワーク最高!!!
チーム活動を通じて、結局のところ個人にタスクを割り当てて分担するよりも、モブワークで全員で集まって作業した方が様々な面で良かったです。
これはアイデアコンテストふりかえり記事でもあります。波瀾万丈でした…。
良くなかったこと
①個人にタスクを割り当てる
1.各々が見ている方向がバラバラで発散してきた
エレベーターピッチで北極星を作っていたものの、各々が立ててくる仮説がバラバラなまま、各々で仮説を検証していた
↓ ↓ ↓
誰が何をしているのか、把握がしにくくなった
使っているワードが同じでも、認識がズレていることがあった
(MTGで定義を確認していた)
2.「やって欲しいこと」と「やっていること」がズレてきた
伝えたつもりが当人に伝わっていなかった
↓ ↓ ↓
手戻りが発生した(不必要な作業をしていた)
3.初期計画のままで固定
1番最初に割り当てたタスクのまま、変更・追加することが無かった
↓ ↓ ↓
必要なタスクが増えなかった
向き不向きを考慮出来ていなかった
②テキスト上だけのやり取り
1.誤解を生みやすい
その気がなくても責めているように見えることがあった
2.認識が合わせにくい
結局テキストだけで認識を揃えることは出来なかった。
揃ったつもりでも合っていないことが後々MTGで発覚。
③単独行動
1.良かれと思って行動していることが共有しきれていない
↓ ↓ ↓
誰が何をしているのか分からない
タスク量が増えて大変になる人がいた
モブワークをやってみた
基本的にメインの作業は集まったときに行う
ベース部分は個人タスクで割り振る(完璧を目指さない)
たとえば
実際にやったモブワークを軽く紹介。(ここでは単に複数名集まって同時に同じ作業をしていたことをモブワークとしている)
スライド資料作成は今思えば2通りあった。
①画面共有のみ
集まる
1人がスライドを画面共有
全員で同じスライドを見ながら思ったこと・気付いたこと・感じたこと・疑問に思ったことなど何でも言っていく
とりあえず書いてみてあーでもないこーでもないと言い合っていた印象
②Miro活用(※一部モブワーク)
事前に各々たたき台を作成しておく(個人)
担当部分をやり、Miro上にスライドを貼る
集まる(モブワーク)
全員で同じスライドを見ながら思ったこと・気付いたこと・感じたこと・疑問に思ったことなど何でも言っていく
自分がメインでやらせてもらっていたときは、一応画面共有もしつつ発言を付箋に残すことを意識。全てやらずとも自然と付箋が増えていくので面白かった。
修正箇所を把握した上で持ち帰り作業(個人)
分担するときには個人を表すアイコンを使用(他でも使って良い感じだったのでオススメ!)
プロトタイプ作成も最終的にはモブワークで。
1人がFigmaの画面を共有
動きを見せながら全員で考える
「あのアプリみたいにこうしたい」「これは下からニョキっと出してほしい」などを聞き、即座に反映してチェック
「こういった理由でこの画面はこうしたい」「それは分かりにくい」「これは難しい」など率直にとりあえず言う
モブワークをやってみて分かったこと
①認識ズレが起きにくい
即座に聞ける環境がある
どうして必要なのか?何故なのか?などの意図が分かる
→ 納得感をもって作業できる
②お互いのことが把握できる
共有に時間を取られることが無い
誰が何やっているのかよく分からないモヤモヤが無くなる
③プロトタイプが作りやすい
どんなイメージなのかを作りながら見せることで「どこがどう違うのか」「期待する動きは何なのか」が把握しやすい
(というか、UIは言語化するのが難しい)
インタビュー内容も共有しやすい
④小さなことでも言いやすい
テキストで聞くまでもないかな…と思うようなちょっとした疑問が聞きやすい
→ より認識が揃う
こだわりたい部分が把握できる
なにより、早い!!!!!
これに尽きる。最初提案したときはめちゃくちゃ反発があったが、何だかんだ結局はモブが早いんだなと痛感した。共有する手間が減るのは大きいと感じた。
モブワーク勧めるときの良い言い方・伝え方を見つけていきたい。
アイデアコンテスト全体の感想
ざっくりと。
スケジュール共有
忙しい時期には時間が取れず申し訳なかった。スケジュールをもっと詳しく事前に共有しておけば良かった。
言いたいことは言いたい時に言う
正直に言うのは大切だと感じた。ズレているかどうかは出してみないと分からない。
反応があるのはありがたい
Discordの絵文字が良かった。特に「ありがと」「👍」「なるほど」はよく使われていた。
問いかけたら内容が何であれ、必ず答えが返ってきた。とても安心感があったので聞きやすかった。分からない時は「分からない」、考えている時は「考え中なのでもう少し待ってください」などが正直に言えているのは素敵だと感じた。
テキストコミュニケーションは難易度が高い
誤解のオンパレード!!!
全然伝わらないし、テキストで書いたことで良かったのはあまり無かった。思っている以上に冷たく映る。また、余裕が無いときは視野が狭くなり攻撃的になりやすいことが分かったので気をつけたい。
知識に差があることは踏まえるべき
思ったよりも伝わっていなかった。使っている言葉や背景にある思想などには気を配り、もっと具体例や例えを活用するべきだった。自分の中の当たり前は当たり前ではない。
専門分野が異なると勉強になることも多く面白かったが、正直同じような人が居て欲しいとも感じた。
プロトタイプは早めに創る
Figmaが思ったよりも便利だった。価値がある部分を最小限の労力で作れるツールを選んだ方が良い。また全員が触れるツールじゃないと属人化が発生したり、負荷が集中したり、ボトルネックになったりする。
創ってみて初めて分かることがある。
単独行動は危険
良い人だけとは限らないので、単独でインタビューやイベントに参加するのは個人的には危ないと感じた。実際に宗教勧誘を受けたり、詐欺未遂が起きたりしたので、できるだけ複数人で行動した方が良いと思う。
※様子を見に行く程度のフィールドワークや、相手が何者であるかが予め分かっている場合は1人でも良さそう。
行動大切
ユーザーの話を聞いたり、現場に行ったりすることでしか分からないことがある。
自分の場合は「つながりたい」人の気持ちがよく分からなかったので、つながりを求めて色んなイベントに参加したり作ったりして、多少は理解できたと思う。分からないと放り投げるのではなく、とりあえずやってみることが重要だと感じた。
さいごに
個人的には1次審査までのスタイルで続行していた方がもしかしたら良かったかもしれないと思った。Miroを活用しながらファシリして、みんなで集まって進めるやり方は合っていたのかもしれないし、このロールが自分は楽しいと思った。個人的には個別にタスクを割り振ったことが最大の反省点。最初からモブで進めていたらと思うと悔やまれる。かなり話し合えるチームでもバラバラになったので、認識を揃えることはとてつもなく難しいと痛感した。
普段関わることの無いような方々とのチーム活動は数多くの気付きが得られるし、自分には無かった発想やアイデアがどんどん出てきて楽しかった。また、自分の当たり前や専門性を認識できる良い機会でもあった。迷惑をかけることもあったが、ここでの学びや反省点は今後に活かしていきたい。