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325を妊娠した話④

凄く躊躇いながら
次回病院に一緒に行ってほしいと夫に伝えた。

夫は堅物の仕事人間で、長女の陣痛中にも職場からの電話に対応し、
『産まれたら仕事に戻ります』と伝えていた。
(職種は工場の当時リーダー。緊急事態では無い)

そうだね、定時で帰る様にする。と言う言葉に
緊急事態なんだなと、他人事の様にハッとした


病院の駐車場で待ち合わせて、初めて一緒に受診
3人の胎児のエコーを初めてみる夫

主治医からの説明を二人で聞き、
三つ子の妊娠による母体へのリスク(安定期は存在しない)
胎児が健康に産まれてくる確率の低さ

三つ子出産には、母子ともに多くのリスクが伴います。早産や小さな新生児の出生、分娩後出血、障害児の出生、 病気に次々と感染する可能性。

三つ子出産のリスクについて、詳しく見てみましょう。早産や小さな新生児の出生:多胎妊娠では子宮が過度に拡張するため、妊娠が満期になる前に収縮を始める傾向があります。
分娩後出血:過度に拡張した子宮が分娩後、十分に収縮せずに母体に出血が起こることがあります。
障害児の出生:三つ子では、双胎に比べて障害を有する比率が高くなります。
病気に次々と感染する可能性:低月齢の赤ちゃんは抵抗力がないため、病気に感染しやすいです。


三つ子出産では、高度な医療が必要になるため、いざというときに対応可能な医療体制の整った病院にかかる必要があります。

AIによる概要

それらを考慮した上で
どんな選択をするのか、『決めてきましたか?』と言われるも
話し合いをしていなかった私達

数週に限界があるので、次回までに必ず決めて来て下さいと言われ、
減胎手術ができる県外の病院の案内を渡され病院を出た


この日、長女は義母に園へのお迎えを頼んでいた

帰宅したら、長女がいる前では話し合いは難しい
病院の駐車場で少し立ち話をする事に

『今回は諦めるしかなくない?』と、言葉を詰まらせながら言う夫
初めて見る 溢れそうな涙に、こちらが堪えきれなくなりそうで
『そうかな?』と口からこぼれていた

その後、どんな話をしたのか、どんな風に家に帰ったのか
記憶には無い


正直、それでも決められなかった私

次の検診の日
実際に出産するとなっても、今の病院では産めない為
NICUのある大きな病院への紹介状をお願いした




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