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325を妊娠した話⑤

私が生まれ育った街にある、市立病院
今住んでいる隣町からは、車で1時間程

大きな病院での話を聞く為に、一人車で向かった


妊娠までの経緯を話し
今、どうしようか悩んでいる事を伝えた

妊娠した事への衝撃からなのか、産むと思っていなかったからなのか
主治医の先生は、どんな妊娠状態なのかを把握していない事が分かった

一卵性なのか、三卵性なのか
胎盤がどうなっているのか
色々、胎児が小さいうちに確認すべき事が
今の数週では分からない

産婦人科の医院長まで出てきて、二人がかりで確認をするモニターの中で元気に動き回る子達を、ぼーっと眺めていた


『減胎手術も検討しているとの事だけど、認められている手術では無いからね』
との言葉に、ぐさっときた

『この数週だと、普通に出産しての堕ろす手術になるからね』
え?前の産院では、掃除機で吸うだけと聞いていた
そんな事を三つ子でしたら、子宮が破裂すると言われた

『こんなに元気な子達を堕ろすのは、もったいないな…』

産みます!と答えていた

だって、こんな三段階の言葉
産むしか選択肢無いよね…と、今振り返っても思う


その後、診察室の前で待っている時に中から
『あの医者、前も同じ事したよね?注意したはずなのに…』
とゴニョゴニョと聞こえてきた

この言葉に
『私の妊娠は失敗なんだ』と思う様になっていった


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