書評:『生命の星の条件を探る』 (阿部 豊)
NHKのニュースを見て買った本。
(教養の部類に入るので、ビジネスとは直接関係ありませんが)
ALSの東大教授さんとその奥さんが書いた本。長男が地球の起源を気にするので、読んでみた。高校レベルの科学をちゃんと理解していると、地球と宇宙と生命の理解が深まり、楽しめる(人類が地球で10億年後に生きる事は不可能なんですね、知らなかった)。
「生命の材料は水が最適」
「二酸化炭素のバランスをとる仕組み」
「水蒸気はCO2以上の温暖化ガス」
「地球は大きすぎても小さすぎてもいけない」
「生命に酸素は毒。オゾンはもっと毒」
など、科学の常識なんだけど、感覚とあわない事が色々書いてあって面白かった。(まだ完全には分かっていないらしいけど)宇宙の成り立ちとか、地球の成り立ちが分かりやすく書いてあって、興味深かったです。これで、息子に地球の成り立ちを説明できる。これで、なぜなぜ攻撃にも、かなり応えられそう。
「地球外生命って、地球と同程度の桁の大きさとは限らない」と私は思っていたけど勘違いで、少なくとも、水素の核融合がメインエネルギーである我々の宇宙では、「地球生命が結構普通な物質でできた普通の生命体」「地球は奇跡の星でもない」と理解しました。
宇宙人は存在しますね(認知できるかは別にして)。
高校レベルの科学を網羅的に理解活用し、いろいろ考えると、難しい事も結構簡単に分かるんだなと、感心しました。
地球を構成しているしくみ(温度が一定に保たれるしくみなど)が分かりやすく解説してあるので、ある程度理科が得意だった人には、おすすめです。