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中国バブル経済の崩壊は日本と同じでデフレに進んでいる様子

あまりにも、順調に中国経済が崩壊していくので、記事を書く興味を失ってしまい、数年が経ってしまいました。そろそろ、更新しましょう。

中国は不動産バブルになっていた。不動産価格が上がるのは上がったけれども、カラクリは、こうであった。

中国の土地は、中国という国家のもの。で、地方政府は、その土地に住む権利を不動産デベロッパーに売ってお金を得る。政府の収入が、土地の売却なのである。

中国の不動産デベロッパーは、マンションを作る。で、その価格が上がる。値上がりを期待して、中国人がマンションを買う。ので、土地が高騰して、中国の政府が儲かる。

という、建設・不動産需要が中心になってGDPは成長。中国で、資産バブルが起きて、資産が増えた金持ち層が、日本などに来て爆買い。という仕組みであった。

ところが、その不動産バブルがはじけた。

日本の平成バブルと全く同じ構図である。

かつての日本のようにデフレに入る中国経済

まあ、見事にかつての平成バブル崩壊を辿る中国経済です。芳しいこちらの記事をご覧ください。

中国鉄路という中国の国鉄が、赤字に苦しみそうなので、値上げするんだって。どうして値上げかというと、新幹線などの新規路線を張り切って作りすぎて、誰も使わないので赤字だって。

ああ、中曽根さんの時代の国鉄民営化ってありましたよねぇ。
国鉄という非常にサービスの悪い国営の鉄道会社があって、それが随分と肥大化して、赤字をぶっこいて、国民の血税を使ってけしからんので、分割民営化しましょうってやつです。加藤寛さんお疲れ様でしたというのことと同じ問題を中国が抱えるフェーズに入っているわけです。

そもそも、習近平くんが見事に経済をわかっていなくて、企業をどんどん国営化していってくれています。日本や米国の脅威だったアリババなどの巨大ネットベンチャーは、見事に規制で潰してくれたので、ありがたい限り。国鉄もその一種で、経営効率の悪い赤字企業をたくさん作ってくれている。

日本の国防にはありがたいことです。

鉄が余ってデフレ

不動産(建物)や鉄道が過剰になってくると、当然、鉄も余ってくるわけで、工場の容量が過剰になってくる。過剰になるから製品価格が下がって、デフレ。工場への投資が回収できなくて、経済が停滞する。

ああこれって、1980年代、1990年代の日本だよねという話。

全部合併して、国有化したところで、生産のキャパシティを落とさないとどうにもならないし、過去に投資したお金は戻ってこないから、そりゃ、国家のお金は無くなるよね。それで持って、デフレです、デフレ。

鋼材だけでなく、色々デフレだそうで。

日経新聞も横着して、写真が同じですが、鋼材以外も価格が下がっているそうです。

で、中国は、金利も下がって、銀行の金融不安も誘発?

SVBというのは、シリコンバレーバンクです。米国の西海岸の銀行で、金利が上がって、債権価格が下がって破綻して大ごとになった米国の銀行です。

長らくコロナで金利を下げていた米国が、インフレになって金利をあげた。すると、債権価格が下がるので、銀行の資産運用が破綻して崩壊したのが、SVBである。

現在、中国の銀行は中国国債を買い漁っているようで、中国国債バブルになっていて、金利の低下が止まらない。反転する時が怖いので、当局が銀行への取り締まりを強化しているという話。

まあ、債権がダメになるかは別にして、金利が下がると、銀行は儲からなくなるので、銀行の体力が無くなる。そうなると、与信が弱くなって、ますます企業の業績が落ちていくのが、1990年代の日本であったわけです。

デフレの出口はどこにある?

というわけで、デフレで不景気にまっしぐら中国。

GDPという意味では、

<民間投資>
中心の不動産は死んだ。工場などの投資も設備過剰で増える見込みはない。鉄道などのインフラ投資も過剰。
<政府投資>
地方政府の主な財源だった土地の売却がなくなったので伸びない

となると、残るは、<民間消費>ということになる。
これも、逆資産効果が働いて、デフレになるから消費の拡大が難しいのは、ずっと物価の下落が続いていた1990年代の日本が経験したことと同じ。ただ、その中で、さまざまな小売企業が伸びてきた。ニトリ然り、ダイソー然り、イオンしかり。デフレを牽引するディスカウンターの台頭である。

結局、民間消費を拡大しましょうって話になって、「日本にインバウンド言ってんじゃねーよ」ってなるわけで、実際、安売りのものが流行っているようだし、どこかの日本の昔を見るようであります。

このまましっかり経済が停滞して、中国の軍事も停滞してほしい

習近平の中国という国は、大変に周辺諸国にとって迷惑な国でありますが、このまま、中国経済におかれましては、順調に停滞して、国力が落ちて欲しいものであります。間違って、日本の財界が、中国経済を助けることなどはせず、このまま、落ちぶれるのを待つべきであります。

そうしないと、核兵器を増やして、ミサイルを増やして、香港を併合したように、日本を侵略して、その経済を取り込もうとするわけです。

まあ、空母を何隻も作ってしまっている中国です。空母や海軍は大変な金食い虫ですから、国鉄よろしく、大きな国家財政のお荷物を抱えていただいて、二度と復帰でないように経済がボロボロになって、田舎で鉄を作っていた時代に戻ってくれることを祈ってやみません。

ただ、中国の科学力も油断すると危険です。
ドローンはたくさん作るし、半導体技術も上がっているし、家電だって色々中国製が出てきたし、通信機器も作れてしまいます。

日本は是非、米国と同盟を強く結び、中国経済を生殺しにして、借金漬けにして再起不能にすべきです。そうしないと、日本の安全保障が危ない。

是非ロシアと共に、経済効率の悪い社会を作り、昭和の時代のような西側陣営との国力差の違いを再度作り直していただき、地球が平和になって欲しいと思います。

間違っても中国市場欲しさに中国経済を助けてはいけません。
やるのは、中国市場の刈り取りだけで良いと思います。


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