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ビジネス書評

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2018年4月の記事一覧

書評:『パクス・ロマーナ──ローマ人の物語[電子版]VI』(塩野 七生)



とうとうきました、初代皇帝アウグストス。

私みたいな真面目な人間は、カエサルをあまり好きになれない。カエサルになれる気もしない。でも、アウグストスは結構好きである。性に合うのだろう。

お腹が弱くて、アグリッパがいないと戦いも勝てない。血縁への執着を見せ、親戚の結婚まで介入して人を不幸にするが、結局、後継には全部死なれてしまう。そんな人生ではスキがありつつも、仕事は完璧にこなすのがアウグスト

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書評:『髙田明と読む世阿弥』(髙田 明, 増田 正造)



言わずと知れた、ジャパネットたかたの高田社長。その語り口の巧妙さの秘密が今、明かされる。

私は、プレゼンのお手本を全て高田社長に真似てきた。私は、平戸弁が喋れないし、人間性も高田社長と違うのでもちろん同じようにはできない。ただ、高田社長の表現方法、間の取り方など、一つ一つを観察していて気付くたびに、その技術の高さに感激していた。仕事の部下にもジャパネット高田を見ることを勧めていた。

そう、

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書評:『ユリウス・カエサル ルビコン以後──ローマ人の物語[電子版]V』(塩野 七生)



或る女たらしは、偉大なる政治家になった。

ルビコン川を渡ったカエサルは、軍事的才能に富むポンペイウスの不意を付き、軍隊を連れて、ルビコン川を超え、ローマに向かう。

不意は突かれても、ポンペイウスも戦略家なので、大戦略を描く。ポンペイウスは、豊かなギリシア・シリア・エジプト・アフリカを背景に、大量の財力と群で、カエサルのイタリア・フランス・スペインと土地の痩せた西欧との対決を狙う。軍事的には

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