【日記】220131-0206. 綱渡りの記念日(3行日記的に)

周回遅れ継続中。

【今週のこと】

＊営業現場の経理作業は月末がピークだが、本社の経理に移ってみれば、当たり前だが川下作業なので月初の方が数倍忙しい。
相方と結婚したのは、私がイベントホールで経理を担当していた頃だ。
かつての業務スケジュールの隙をついて式を挙げた記念日は、いまや繁忙期の真最中。当日に何かイベントを計画するのは至難の業、という日まわりになってしまった。

＊だが、今年はキリの良い周年で、おまけに私の平日休と記念日が重なった。
披露宴を挙げたレストランに
「どうしても行きたい！」
と、相方と盛り上がって、勢いでディナーの予約を入れた。
…「蔓延防止等重点措置」発令の数日前のことである。

＊「蔓延防止等重点措置」が発令されたら、当然、確認事項が多発する。
はたして営業するのか？　予約の時刻変更は必要か？　お酒は飲めるのか飲めないのか？　などなど。。。
確認ついでにどうせなら、と、ディナーから逆算してヘアサロンに当日の予約を入れる。そして、午前中は行けるならヨガに行こう、とレッスンスケジュールを調べる。もちろん両者の「まん防対応」も確認する。
あゝ人生って確認の連続だな。。。

＊先週から絶賛作業中の「洋服解散総選挙」もとい、洋服寄付キットの発送〆切が、実はこの記念日の翌日であった。
直前の週末に作業を終えられなかったため、結局当日は朝から試着・梱包作業に精を出す。ヨガどころではない。
梱包を終えたのは14時過ぎ。「是が非でも2時間以内に来て！」と無茶な集荷依頼をし、出かける支度をしながら集荷スタッフを待つ。
ちなみにこの日着たのは、「解散総選挙」中に発掘したワンピースだ。正直なところ、このワンピースが出土しなかったら一体どうやってドレスコードをクリアするつもりだったのか。。。

＊もう間に合わない！というタイミングで集荷スタッフが到着。荷物を受け渡し、すぐに家を出る。
久しぶりに出した脚が寒い。コートも通勤用のものよりやや薄いお出かけ用だ。表に出た途端に「失敗した！」と感じたが、そのままヘアサロンまでダッシュする。

＊私は現在2つのヘアサロンを使い分けている。この日行ったのは付き合いの浅い、家から近い方の店だ。
品質・時間コスパの良さに比して、悩ましいのが、店主の独特の距離感とマシンガントーク。トーク不要派にはなかなか負荷が高い。
店主と共通の趣味を発見して以来、毎度趣味トークで凌いでいるのだが、その日の店主のバイオリズムによっては"イタイ"ことが起きる。　
この日は「ダメな日」だったらしく。作業後半から、「長い付き合いのお客様の泥沼離婚話」を微に入り細に入り話し出した。
あのー、私、到着した瞬間に、「これから記念日ディナーに行く」と伝えたよね？

＊…気を取り直して、レストランへ向かう。
到着するなり、サプライズでシェフから花束を渡される。そして「まん防対応で…」と久々に個室に通された。
メニューの説明を受けると
「デザートもたくさんご用意してますので」
これ、来るたびに言われるのだが…どれだけ"スウィーツ好き夫婦"と申し送りがされているのだろう。
料理は相変わらず美味しく、心尽くしのサービスも嬉しく懐かしく。
怖いのは、大昔の挙式のあの日と登場人物がまるで変わらないと言うことだ。どこもかしこも見慣れたロマンスグレーばかり。この珠玉の味もサービスも、次世代に引き継がれることなく消えてゆくのだろうか、とふと不安になる。

＊花束と、お土産のショートケーキを手に帰宅。
花束を花瓶に活ける。
翌日はまたハードな仕事が待っているが、花を眺めて記念日気分を味わうのだ。そしてもちろんケーキも。
まん防でも大切な時間は守りたい、と改めて思った。

＊職場で会食禁止のリマインドが出されたのは、翌日のことだった。