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6月初日。「それでも僕らは出社する」チームの不思議

6月が来た。
ドデカPC様を抱えて出社する日のお約束で、朝から結構な大雨(泣)。
明らかに先週よりも、電車が混んでいる。

新しい生活様式が叫ばれるなか、今日から本社ビルの入口にサーモゲート設置。
ビル内では、このゲートをはじめ、今日から新たな感染予防策&三"密"回避策の追加展開が決まっていた。

そんな中、革新を謳う昭和部長の旗振りのもと、我が経理部だけが、本日より在宅勤務禁止、週5出社体制を再開した。
本社ビル入館者全員が通るサーモゲート前には誰もいなかったのに…。自部のフロアに入った瞬間、「ミツバチの巣か?!」と思うような大混雑。

月末に、
「6月からフリーアドレス化!  別の人が使えるように、クリアデスク徹底!」と号令がかかったものの、大半のメンバーが準備できてない。
そもそも、出勤の抑制・平均化をしてないのだから、月初の月曜なんて誰も休まない。

当然、ソーシャルディスタンスを保てない。距離を取るべく、一定人員を部署外のフリースペースで勤務させることになる。しかし、そのフリースペースは、社員休憩室の"密"緩和のため、臨時のランチスペースとして利用することが決まっている。
時分時になるとお弁当を抱えた社員が押し寄せる。移動組はPCを抱えて事務所に戻らざるを得ない。すると、事務所組は強制的にランチに出ざるを得ない…。

この渦の中で私が思い出したのは、イベントホール勤務時代に体験した、某伝統芸能の発表会。出演者があまりにも多すぎて、終日、楽屋→舞台→客席と、心太のように人を突き出しまくって1日が終わるのだ。
因みに私は、午前中はソーシャルディスタンスを理由に隣の先輩の絶賛非クリアデスクを割り当てられ、午後は移動組だったその先輩に「自席でないと仕事できない」と突き出されてフリースペースへ移動した。

メンバーから悲鳴のような愚痴が出る。
「コロナに備えて、今までにない不便さを耐えろ」と昭和部長がのたまう。
…全然、コロナに備えてないだろ。。。
愚痴の原因は不便さ以前に、安全が確保されていない恐怖感ではないのか。

「会社の外よりよほど安全だ」と部長は言う。
外のお店での貰いコロナの方がよほど心配だ、と。
いやいや…と外へランチに出る。心太都合で、いわゆるランチの混雑時間帯に重なる。
先月までゴーストタウン化していた食堂街が、営業再開の店が増えていた。待つことも並ぶこともなく、消毒済みの広々としたテーブルに案内される。
近隣の会社は、地道にテレワークで出社率を抑制しているのだろうか。

帰宅して、「浅草演芸ホール、新しい生活様式に対応して営業再開」のニュースを複雑な思いで見る(いまだかつて見たことのない非密度だ…)。

わが部に新しい生活様式がもたらされるのは、まだまだ先のようだ。

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PD * みふみ
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