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iPad の Goodnotes 使用で学生の学会発表ポスターを修正する(元教授、iPad の Goodnotes を使う。その1)定年退職57日目

私の研究分野の学会が近づいています。定年退職したので、学会に関わるのはなるべく遠慮しようと考えていますが、旧研究室に学生が残っているので彼らの手助けを少しだけさせてもらいます。


関連する国内学会は年に数回あり、そのうち大きなものが2回あります。今回は最も大きな年次大会で、東北地方で開催されます。研究室の教員と学生たちが現地に赴きます。コロナ禍の3年間はほとんど Zoom などでの発表でしたが、昨年度からはようやくほぼ通常に戻りました。


学会では、主に学生たちが約半年間の研究成果を口頭もしくはポスターで発表します(それ以外に、教員の招待講演や総合講演が時々あります)。学会には同じ分野を研究する多くの先生、研究者、学生が集まるので、学生たちはとても緊張しますが、自分の頑張ってきた成果を発表する場ですので嬉しいことでもあります。特に、発表後に質問されたり賞賛されると、研究をしてきて本当に良かったと感激します。また、論文や予稿集(発表内容を事前にまとめたもの)などで名前しか知らない先生や学生と会えるのも醍醐味です。いずれにしても、学生たちが大きく成長する場になります。


ポスター発表の学生は、プレゼンの準備に2週間ほど前から取り組みます。PowerPoint を使用してポスター原稿案を作成し、完成したら大型プリンターで A0 程度の用紙(A4 サイズの16枚分)に印刷し、会場に持参します。会場にはポスター展示パネルがあり、自分の発表番号の下に画鋲で貼り付けます。そして、発表時間になると胸にリボンをつけ、ポスターの前に立ち、聴講に来た人々に研究内容を説明し、質問に答えます。通常、発表時間は 40分〜1時間程度です。


本日は、ポスター発表予定者から原稿案が届いたので、チェックしました。以前と方法を少し変え、iPad 上でノートアプリの Goodnotes を使って直すことにしました。Goodnotes は、いろいろな用途に使える便利なアプリで、在職中は授業、研究会、レポート、論文整理など幅広く使用していました。実は、退職記念の最終講義もこのアプリを使って講演しました。今回から、その使用法について note で少し説明したいと思います(まだ未熟な使用法かもしれませんが、参考にしていただけますと幸いです)。

iPad上のGoodnotes画面


最初に、学生から送られてきた PowerPoint の原稿をメールで受け取りました(在職中は、A3 もしくは A2 相当(A3 を2枚繋げて)の「紙」に拡大してポスター原稿案をチェックしていました)。Goodnotes で利用しやすいように、pdf に変換し、アプリに読み込みます。iPadの利点はいくつかありますが、小さな文字が容易に拡大でき、文字のチェックがしやすいことが大きな利点です。欠点は、画面が大きくないため、全体像を確認することが難しいことです。

学会用のポスターでは、研究の流れがわかるようにしたいと考えており、形式や色の統一などもチェックする必要があります。そのため、全体像を確認するために、pdfデータを USB に保存し、近くのコンビニで A3 サイズに白黒印刷することにしました(カラー印刷は高額なため、10円/枚の白黒印刷で)。色のチェックは iPad で行いました。

修正結果は、iPad の Goodnotes の pdf 上で加筆し、メールの添付書類として送信します。そして数回のやりとりを経て、最終的な原稿を完成させます。


このようにして、学生たちのポスター原稿の修正を始めました。一方、口頭発表の相談や練習も今週から始めます。全体の流れに関する議論は Zoom を利用して行いますが、スライドや原稿の案ができたら久しぶりに大学に行き、ディスカッションを行う予定です。そこでも、iPad の Goodnotes を活用していきたいと思っています。また、その後の状況についても報告します。

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