エリュシオンは万全な状態なのか
イベスト読了後、改めてストーリーを振り返る中でいくつか気になる点があったので、今日はそれについて考えを遊ばせてみようと思う。
※前回の考察に引き続き、ユーディルがエリュシオンの支配を受けているという前提で話していくので悪しからずどうぞ。
エリュシオンがモルトメサイアの力を利用したいと考えたとして、何故ベベットでは駄目だったのか。劇中で行ってみせたように、モルトメサイアを吸収、支配するというだけであれば、ベベットでも問題なかったのではないか。
ユーディルとベベットの違い。ユーディルに有ってベベットに無いもの。
考えられる理由としては、やはり竜との契約だろう。ベベットはユーディルの兄であるにもかかわらず、成長が止まった幼い姿をしている。恐らく竜の契約をするには身体が耐え切れないのではないか。
では他の兄弟では駄目なのか?契約だけの問題であれば、他にも候補がいるのではないか?
ゼーナのキャラストによると、ゼシアとユーディル以外にモルトメサイアが憑依した事例は一切なかったと言われている。
ということは何か理由があるはず。他の兄弟では駄目な理由…。
一番確実な違いとしては、複竜契約者であることだろう。あとは肉体がネデウのものであったとすれば、それも理由に入るかもしれない。
こうして改めて考えてみると、竜の契約が必要な理由はモルトメサイアを吸収、支配する為ではなく、何か別の目的の為だという可能性が高いように思われる。
ファルエスは検証と称して度々ユーディルにヴォイドドラゴンによる襲撃を仕掛けていた。自分はここにも違和感を感じた。ファルエスは研究者としての性格が強く、不要な争いや騒動を進んで行うタイプではない。
黒いマナのドラゴンの性能を確かめたい。それが理由のひとつだとしても、それだけではユーディルを執拗に狙った説明がつかない。
単に性能を確かめるだけなら手段は他にいくらでもある。レーヴ湖で限界以上にマナを注入したポセイドンの性能を検証したいと言ったが、それならあの場にいた同一種である他のポセイドンと争わせた方が遥かに比較しやすかったはずだ。
推測するに、ファルエスはユーディルが危機に陥った時に、エリュシオンがどの程度干渉出来るのかを検証しようとしていたのではないだろうか?
実際、ユーディルは初期に一度だけモルトメサイアと対峙した時にエリュシオンに竜化している。しかし直ぐに力尽き、危機を脱する事が出来ずに竜化は解けて消えてしまった。その後はどんな危機であろうと全く一度も姿を見せない。
ベベットがモルトメサイアを吸収するにあたって一番の懸念は、エリュシオンが介入してくることであったと思われる。
ユーディルを襲撃し危機に陥らせても、エリュシオンに竜化することはない。これが確認出来たからこそ、ファルエスはネデウと協力して事態を先に進めたのではないだろうか。
今回のイベストでミドガルズオルムゼロが登場したことによって分かったこと。それは偉大なドラゴンであろうとも寿命が存在するということだ。
ミドガルズオルムゼロのドラストによると、偉大なドラゴンであれば転生自体は難しいことではないという。また、イリアとの契約を済ませたエリュシオンの力があれば前世の記憶を保つことも可能なようだ。(前例がないと言われているので元々有していた能力ではない)
であるならば、1000年以上の齢を重ねたエリュシオンも転生しているはず…と思うが、ここがどうにも怪しく思える。
果たして、原初の契約というものは契約竜が転生してもリセットされないものなのか?さらに言うなら契約者である人間は転生出来るものなのか?
契約者であるイリアはどうやら行方不明になっているようだ。イリアの巫女が何の役割を持っているかは不明だが、奪われたものに執着がないネデウがゼシアを必要としたこと。異界のゼーナが使用していることなどを考えると、暁の聖片へのアクセス権を有した存在であるように思われる。
暁の聖片は本来不可能な事を可能にする、世界のルールを一部書き換えるような力を持っている。もし暁の聖片が原初の契約石と仮定するなら、それを扱えるイリアの巫女は、イリアに代わる人類の「芯」にあたる存在なのではないだろうか?
現在、エリュシオンの管理は世界に行き届いているとは言い難い。
アギト、反ドラゴンを掲げる集団、レオニード。
彼らのような反乱分子をエリュシオンが放置していること事態が、本来であれば有り得ないように思われる。
恐らく何か問題が生じている。それもエリュシオン自身の身体に。
ここで竜麟病について触れてみたいと思う。ファルエスの言によると竜麟病は病ではない。モルトメサイアの力があれば竜麟病を利用して人は竜の肉体を得られるという。
これが本当であるとしたら、その仕組みは何の為に存在しているのか?いや、誰がその仕組みを生み出したのか?
エリュシオンはユーディルの肉体でモルトメサイアを吸収し、さらに竜麟病を利用することで、転生することのないままに自分の新たな肉体を手に入れようとしているのではないだろうか?
(あくまで個人の妄想です)(想像力を遊ばせるのって楽しいですよね!ということでひとつ…)
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