モルトメサイアに尻尾が生えている理由

Twitter上で、モルトメサイアは何故竜のような姿をしているのか?といった疑問を目にしたので、今日はその辺りについて自分の考えを出したいと思う。

まず前提として、モルトメサイアはモルティスが憎悪にとらわれて変化した存在であることが今回のイベントで明らかになった。

モルティスはイリアによって異界から召喚された身体を持たない無垢な存在だった。


ゼーナのキャラストを読んでみたところ、非常に興味深い描写があったので取り上げてみたい。

未見の方の為に詳細は省くが、ゼーナはマナの制御の訓練をする中でその装いを一変させた。
ゼーナは異界から意識だけをとばしている思念体と呼ばれる存在であり、その為、自身のマナの変化に合わせて姿も変化するのだという。

また、その後、マナの不足から消滅してしまいそうになった際、人々の祈りが変化し生まれたマナによって力を取り戻すといった様子が描かれている。


モルティスのキャラストではさり気なく思念体との共通点について触れられていた。
モルティスは異界から来た思念だけの存在であるゼシアに対して、「ゼシアも人間……なんだよな?」「なんとなく、私と同じ感じがしたから……」と発言している。

エリュシオンへの憎悪によって姿を変化させたことからみても、モルティスもある程度、思念体と同様の性質を持ち合わせた存在と考えられる。


話が飛んで申し訳ないが、アストラルレイド解放戦について皆さんはどう考えているだろうか?

この世界のアストラルが何を指すかは不明だが、Wikipediaによるとアストラルとは、魔術師エリファス・レヴィの「アストラル・ライト」という考え方に端を発しており、主に精神や感情にまつわるものを指す言葉らしい。

アストラル解放戦には実装当初から意味深な文章が添えられていた。

『アストラル』ーー。
それは、世界に蓄積されたあまたの記憶。
それは、かつて現れた、いつか現れる破壊の記憶。
それは、世界を侵す、在りし日の災厄。
災禍の記憶に囚われた世界を、解放せよーー。

これは自分の想像となるが、この文章は異界を含めた全ての世界で、戦争や災害によって死んだ者たちの残留思念が蓄積されていることを表しているのではないだろうか?

もし、この世界に幽霊や怨念のようなものが存在するとしたらどうなるのか。

ゼーナを救った祈りによるマナ。
祈りが思念体の力になるならば、怨みによるマナもまた思念体の力になるのでは?

モルティスがモルトメサイアに変化した時、彼らは前線の真っ只中にいた。

ドラゴンと人の怨嗟が渦巻く状況で、負の感情に同調した思念体がどうなるか。

モルティスだけではなく、その周辺の残留思念の力を吸い上げた存在だからこそ、モルトメサイアは竜と人を混ぜたような姿をしているのではないだろうか?

だからこそモルトメサイアはあれほどの力を持っているのでは?

戦争を繰り返してきた世界に積もった残留思念。
ひょっとしたらこれこそが黒いマナの正体なのかもしれない。


(アストラルレイド解放戦の文章の不穏さはやばいですね)(前のめり気味の考察です)

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