#だから今日もメイクする みついゆかりの場合。
私の大好きな同僚が #だから今日もメイクする のキャンペーンをやっている。このハッシュタグを見た瞬間、私は自分の今までの仕事履歴が走馬灯のようによみがえってきた。
プレゼン前にお気に入りのリップを塗るあの瞬間。
デートに行く前に気合入れずぎたあのチーク。
仕事着と合わせてワンランクアップさせたファンデーション。
悩みに悩んで、私が一番自分の中で言語化したい事って何だろう。
って考えた1週間後に出た答えは、出産後のあの瞬間だった。
忘れもしない。
あの、ベビーカーをひきながら申し訳なさそうに伊勢丹のコスメフロアを歩いた日の事を言葉にしたい。
メイクが出来なかった日々。**
初めての出産を終え、
私は、新宿の自宅に帰ってきた。
新宿伊勢丹まで徒歩5分の家に住んでいたので、出産後に娘を連れて
優雅にデパートを散策するのが私の密かな夢だった。
でも、出産を終えて1ヵ月経っても2ヵ月経っても、3ヵ月経っても
恥ずかしくてデパートには行けなかった。
なぜかというと、太ってしまった自分と、抜け毛も含めて髪の毛がボロボロだし、授乳するたびに、肌もボロボロになっていくし、第一、メイクをする程、時間も心も余裕がなかった。
そう、出産後の女性は自分でも想像を絶するほど
心だけでなく、身体へのダメージがやってくる。
でも、そんな事、誰も教えてくれなかったから、「ああ、自分はこうやって女を捨てて生きていくしかないんだ」と本当に落ち込んだ。
だから、毎日の生活の中でも鏡を見るのが嫌いになった。
メイクするなんて、鏡の中にうつる自分を直視しなければいけなくて
本当に嫌で、本当に落ち込んだ。
鏡を見るたびに、イライラする自分の顔。
写真も撮りたくないし、撮られたくないと避けるようになった。
新宿伊勢丹の資生堂のお姉さん
そんな時。
母の日の買い物をするために、新宿伊勢丹のデパコスエリアに行った。
すっぴんだったし、髪の毛も自分の嫌いな状態だったし
早く帰ろうと思っていた。
そんな時に、資生堂のお姉さんが
「良かったら、少しメイクしてみませんか?」と声をかけてきた。
自分に自信がなかった私は、お姉さんに
「母のモノを選びに来ただけなので・・・」と目も合わせず答えた。
でも、お姉さんは「お子さんがもし寝たら、少しだけ立ち寄ってみてください」と言って名刺を渡してくれた。
もう、、、本当に嫌なのに、、、と思ったけど
断れず名刺をもらって、母へのプレゼントを買いに出かけた。
見たことのない自分
少し経つと、偶然、娘が寝た。
自分でもびっくりしたが、ちょっとそわそわしながら
あの資生堂のお姉さんのところに行ってみた。
するとカウンターに通されて、一通り私の悩みを伝えて
スキンケアから、ファンデから、眉毛、アイメイク、リップ、チークと
ほぼフルメイクをお姉さんがしてくれた。
もう、されるがままだと思った私は、はじまってから鏡を一切見ていなかった。お姉さんのなされるままでいいや。試しにメイクしてもらっているだけだし。ってか、特に買って、メイクしても、誰が見てくれるわけでもないし。メイクしても行く場所ないし。
そんな気持ちでいたので、メイクしてもらっている最中の会話も全く覚えていない(ごめん、、、お姉さん)
終わりました~!。
と言われて鏡を渡された。
鏡に映った自分を見てちょっと時間が止まった、、そんで、涙が出てきた。
多分、資生堂のカウンターの人が
若干、ひくくらいポロポロと涙が止まらなかった。
肌に透明感がある。
くすんでいた自分の表情がツヤツヤで明るくなっている。
自分ではトライする事のないアイシャドウがすごくかわいい。
リップなんていつぶりにしただろう。
なんかチークが愛おしい。
何よりも、「あ、、、私、なんか幸せそう。。。。」
そう思って何だが涙が止まらなかった。
ふと顔を上げると、お姉さんも何故か泣いてた。
私は、出産してから自分の顔が嫌いになってしまった。
どんどん栄養を娘に取られていき
端的に言うと枯れていく自分の姿。
何より、寝不足で疲れている。
そんな時間と疲弊が細かに積み重ねられていく事で自分の事をどんどん嫌いになっていった。
だからこそ、私は資生堂のお姉さんにしてもらったメイクで
自分の心を救ってもらったように思う。
鏡を見た瞬間、私は思った。
あぁ、大丈夫だ、疲れていても、枯れていても、誰かに気にしてもらえなくても、メイクをしたら復活出来る。
また、自分の好きな自分に復活出来る。
そう思った時に、うるうるしながら商品説明をするお姉さんと
ぽろぽろ泣きすぎて話を聞いてない私とで
ありがとう、ありがとうと二人で言い合った。
#だから今日もメイクをする
後でよくよく調べたら、そのお姉さんは資生堂の中でも凄腕のメイクアップの方だった。
あのお姉さんから買ったコスメは今でもリピートしながら大切に使っている。
メイクをしてくれただけでなく、私の心を救ってくれたお姉さんに
私は感謝をしてもしきれない。
お姉さんが教えてくれた。
自分のどこか1つに少し自信が持てたら
絶対、毎日が少しだけ楽しくなりますから。
ママでもその時間は絶対に持っていい時間ですから。
何もできなくても保湿さえしていたら、後でどうにでも出来ますから(笑)
ちょっと自分が嫌いになりそうだったら
ちょっと自分に自信が無くなりそうだったら
あの時に教えてもらったメイクをして、ちょっとだけ自分に気合を入れるようにしている。
そしてメイクできない時は、
とりあえず、保湿だけどうにか頑張っている。
そんな自分がいるのは、ワタシだけの秘密です♡
みついゆかり
【10月14日までのキャンペーン】
あなたのメイクにまつわるエピソードを #だから今日もメイクする をつけてnoteまたはTwitterに投稿でキャンペーンに参加できます。
キャンペーン by MimiTV