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【編集後記】初めてニュースリリースを出してみて感じたこと|起業Tips #5

ヨロコビ可能性コーチ:shuzoです!
今回は、僕自身が運営する会社で創業後初めて発行したニュースリリースの編集後記的なことを書きます。

■対象となる読者さま
・学生や会社員の方で、これから、もしくは将来的に起業しようと考えていて、様々な情報を集めている方
・経営者の方で、自社の事業に対する自分の「想い」のようなものが何だったのか分からなくなっている方
の参考になれば幸いです。

ニュースリリースとは|社会に対する意思表示

いきなり編集後記を書く前に、そもそもニュースリリースって何?という部分について最初に解説しておきます。既に十分に理解されている方は、次の項目に飛ばしてしまって良いかと思います。
逆にもし、少しでも「何となく」理解している「つもり」という自覚がある場合は、目を通しておくことをオススメします。

さて、皆さんは「ニュースリリース」と聞いて、どんなことをイメージしますか?
答えは人によって様々ですが、おおかた以下のような感じだと思います。

・企業の広報活動の1つ
・Webサイトに出てる更新履歴みたいなもの
・私たちはちゃんと活動してますよ。っていう企業のアピール

上記のいずれも合っていると思います。実際に上記のどれもが良く目にしますし、マスメディアやニュースサイトで取り上げられている情報も、このリリースを基にしているものが数多く含まれます。

もう少し、ニュースリリースを正確に表現するとこうなります。

■ニュースリリースとは
企業の新しい情報を広く発表するための公式文書であり、その内容は、新商品・新サービス発表から社長交代、組織変更、筆頭株主変更、決算、社会的活動、不祥事まで、自社に関するあらゆることに及びます。目的は、企業活動を利害関係者(「ステークホルダー」と英語で語る人もいます)に伝えることです。
(出典:Impress「Web担」

つまりは、ニュースリリース=企業が公式に発信する情報のことです。
ここで、「公式に」とはどういうことなのか?SNSに投げるような普通の情報発信と何が違うのか?を説明するために、企業というものがどのように定義されているかについて、軽く触れておきます。

<企業の定義>
そもそも企業は、「会社法」という法律で社会的に影響力を持つ存在として規定されており、株式会社や合同会社といった会社の分類や、資本と経営の分離などの統治(ガバナンス=規律をもって運営すること)の方法も大まかにルール化されています。
 また、個人の他に人格が認められている数少ない存在であることから、別名として「法人」という呼ばれ方もされます。(法的には人と同じ扱い。故に税金も徴収されるし、罪を犯したら処罰を受ける)

さらに、企業を別の側面で見てみると、一般的には、個人よりも大きいスケールで特定の活動を行い、物理的、経済的、精神的な価値を創出および提供するものとされています。そのため、企業(法人)のことを「公器」とも呼びます。公の器という字のとおり「社会の一部であり、社会を創り出すもの」ということです。

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このように、企業はそもそもの存在意義として、社会的な意味合いが強いことから、諸活動にて影響が及ぶ範囲または、属する対象=社会に対して、情報を正しく発信する責任があります。

そのため、企業は公的な報道機関を含めた各メディアに対して、正式な情報を適宜開示します。これがニュースリリースの意義(why)です。
人格を有する存在であることを踏まえると、情報発信というよりも「社会に対する意思表示」と表現した方が的確かも知れません。

初めてニュースリリースを出してみて|社会との“距離感”

さて、前項でニュースリリースの意義についての解説が終わったところで、いよいよ本題。
僕が今回、創業した会社で初めてニュースリリースを出してみて、感じたことをお伝えします。

まず、率直に、とても感慨深いものでした。
今まではニュースリリースを見る側だったため、自分が出す側になるとは思ってもいなかったので。

でも、自分でやってみて感じるのは、社会に対して意思表示をすることで、社会的な責任というか、しっかりと価値を提供していかないといけない。と身が引き締まる感覚が湧くということです。

それは、ニュースリリース作成にあたり意識した社会の流れだとか、ニーズだとか、ステークホルダーだとか、これまで相対してきたものと、大きさというか解像度というか、リアリティさが違うという実感があったからかも知れません。

会社員だったこれまでは、組織の一員として行動してきたので、まず表に立つのは会社だったのです。知名度のある会社なら尚更、その会社だからこそ注目を集めたり、実際に大きな影響を与えることができた。つまりブランドの力がありました。

今は、自らが創業して運営している会社なので、そんなブランドがある訳もなく、影響力や資金など、色んなモノが無い状態での情報発信となりました。ある意味で、僕個人と、創業した法人という2つの人格(人格については前項を参考)が、今はほぼ直結している状態であるため、当然です。

故に、もろもろの結果についても、ほぼ僕個人に直結してきます。良い場合も、悪い場合も。そういう点で、お客さまやステークホルダーともほぼ直結している状態と言えます。だからこそ、リアリティがあるのだと。

これは言い換えると「主体的」であるということです。「主体的」は、自由でもあり、責任ともセットになっている、複合的な刺激物または快楽物質だということを実感しています。

物事は必ず良い面と悪い面がセットになっています。上記の「主体的」と同様、ブランドがあることが必ずしも良いとは限りません。ブランドがあるが故に、一部の人間の意向だけではコトが進まなかったり、大胆に攻められなかったりもするので。

そして、ニュースリリースを出してみて感じたことがもう1つ。

それは、将来の日本や世界を担うであろう、子どもたちや若者の存在を意識したということ。自社事業の主なターゲット層は若手〜中堅に差し掛かった社会人であるため、正直、彼らは直接的には関係がありません。
にも関わらず、彼らを意識したことが、自分でも新しい発見でした。

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ニュースリリースを出した後、ふと思ったのは、このニュースリリースを今の高校生や大学生が見たとして、彼らが何を感じるか?という事。

彼らがリリースを見た時を想像してみて、「なんか面白いことやっているな」と感じてくれたら良いなとか、「夢」なんてものを感じてもらえたら最高に嬉しいなと思っている自分がいることに気が付きました。

彼らがこの先、長い社会人人生を歩んでいくことに絶望感ではなく、希望をもってもらえたら、きっとこの国の未来は今より明るくなるのではないかなと。自社はまだ何も結果を出していないのに、勝手に想像する不思議。

僕らがやる事は、きっと直接的に関係する人だけでなく、思いもしない人にも何らかの影響を与えるものである。とバタフライ・エフェクトを信仰する僕としては思うのです。

だからこそ、適当なことはできないということ。
チャレンジと手抜きは全くの別ものだということ。
それは会社として稼ぐことや、掲げた数値目標の達成だとかよりも、よっぽど大切なものであると思うのです。

目標を達成してるけど、代わりに誰かが泣いているとか、不幸になっているとか、そんなのは僕らが目指しているものじゃない。
人の生きるヨロコビだとか、幸せを生み出そうとしている会社なわけだし、なおさら意識していきたい軸。

自分たちの存在意義を忘れることなく、目的と手段を混同せず、実現したい世界に向けて歩んでいきたい。
それが、今、最初のニュースリリース=社会に対する意思表示をした僕らの想いです。

せっかくなので、実際にリリースしたものを貼っておきますので、興味のある方は参考にご覧ください。

https://www.value-press.com/pressrelease/233850


という感じで、なんだか最後は精神論みたいになりましたが、どう受け取るかは、読者の皆さまにお任せします。(まさかの都市伝説的な終わり方?!)

ただ、この気付きというか、感覚は教科書に載っていることではありません。「ニュースリリース出す時は、将来世代の事を意識するべし」なんて、どこにも書いてませんからね。僕が自然と感じたことです。

もし、他の経営者や自営業者の方も、同じ感覚をお持ちなのだとしたら、これは本質的なことなのかも知れません。今度機会があったら聞いてみたいと思います。

それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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