2022年2月9日 出ないのだがっ!
面会にも行けないので、家で一人過ごしている。久しぶりに独身に戻ったみたいだ。
……とは言っても、ヒマをしているわけにはいかない。この時間を利用して出版社向けのマンガのネームを作ってみよう。
前回はぜんぜんダメだったので、ゼロからやり直しだ。前回はマッサージ師のマンガでダメだったので、今回はライターのマンガを描いてみよう。内容は何も決まっていないが、この思いつきだけでも一歩前進だ。がんばる。
妻の日記より
昨日は数カ月ぶりに熟睡することができた。熟睡最高。頭痛があるけれど、かなり疲れは取れた。
明日の退院に向け、子宮の回復や悪露の状態等の診察を受ける。特に問題はないそうだ。
子宮の収縮による痛みはまだ少しあるけれど、帝王切開の傷はもうほとんど痛みはない。動くと皮膚が引きつる感じがしてちょっと怖かったり、思うように動けないことはあるが、とりあえず最低限の生活はできそうである。怖くて傷がどうなっているのかははまだ見ていない。
しかし、無事に退院の許可が降りたのは私だけだった。
赤ちゃんは少しづつ体重を増やしてはいるものの、元々が小柄なので、まだ家に帰れる状態ではないという。
寂しいけれど、2月の屋外はとても寒いし、低体重の赤ちゃんの体温管理はデリケートだから、良い状態になるまで病院で診ていてもらったほうが安心だ。
明日は私だけが退院し、翌日から毎日授乳に通うことになった。その間、自宅で搾乳をして持参するように言われたので、部屋で搾乳の練習をする。言われた通りに乳首をつねるが、自分ではどうしても手加減してしまい、20分粘って3mlくらいしかとれなかった。
結局助産師さんにつねってもらう。めちゃめちゃ痛いけど、5分で10mlくらいとれた。やり方が悪いだけで、ちゃんと出てはいるんだな。赤ちゃんもまだ吸い方がわからないみたいで、毎回吸いながら「出ないのだがっ!」って感じでキレて泣いている。
その姿がものすごく可愛いので一生見ていたいが、やっぱり沢山母乳を飲んで、体重を増やしてほしい。お互いに練習が必要だ。
その後も、授乳の時間になるたびに一生懸命搾乳をした。やはり数十分やって哺乳瓶の底が見えるくらいの少量しかとれないことがほとんどで、それを見るとぐったりするが、赤ちゃんのためだと思うと結構頑張れた。
夜は夫とビデオ通話。明日は大雪になるらしい。