2021年6月29日まるにとっての懐かしさ

妊娠7週0日

おれが小さい頃、テレビはブラウン管で、チャンネル式だった。それが僕にとっての「懐かしい」だ。あのチャンネルをゴリゴリと回す感触を、おれいまでも時々思い出す。

いまおれの家には激安の薄型テレビと、価格ドットコムでコスパがいいとされていたサウンドバーが設置されている。おれがてきとうにネット通販で買った物だ。

しかし、これがまるにとって「懐かしい」の対象になる。彼はそれを原風景として一生携えて生きていくのだろう。人生における大事な要素はこんな風に極めててきとうに決まってしまう。

そのことを考えたらなぜか泣きそうになってしまった。