オリジナル・くろうの泉のハッピーLOVE温泉☆
ジョーカーの感想を教えてください
というリクエストがかなり多かったのでそうします。
(※感想、というか自由に解釈できる範囲が広いし全体の構造もそれに寄与しているように見えたので自分としてはオープンワールドゲームにログインして自由にストーリを読み取って楽しむという形の鑑賞をしました。ですから映画自体への感想・批評というよりは私が個人的に読み取ったスクリーン上の現象への解釈として読んでください)
まず、他の人はどんな楽しみ方をしたのか気になったので感想ブログなどを読んでみたのですが、その中でも
「ジョーカーは自分は無根拠に与えられるべきだと思い込んだ人間である」
という趣旨のブログが話題になっているのが印象に残りました。
上述のテキストではジョーカーがどれくらい不幸だったのか検証していたのですが
・親を介護しているけど話は通じるし、日中働きに出ることができる
・夢を追っているので貧乏はある話
・周りの人も極端な理不尽というわけではない
上記の根拠から、ジョーカーは不幸ではあるけれどもその不幸自体は比較的ありふれたものであり、情状酌量には値しない。
自意識の肥大化やシンデレラ症候群の結果としてのギルティーを背負うべくして背負っているのではないか。
ということが書かれていました。
(※大分ザックリ要約してしまったので気になる人はググってください)
なるほど、確かに定量的な基準で計ろうとすると、ジョーカーの不幸はそこまで大きな彼にとっての物語として他人に見せびらかすほどのものではない
ありふれた特筆性のないものであるように見えるかもしれません。
しかし、私は鑑賞中違う視点で「ジョーカーの不幸」を捉えていました。
もっと正確に表現すれば「ジョーカーの障害」について。
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