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徒然 #08

人はあまりにも寂しいと、その穴埋めを他人に求めたりする、そしてそこに遠距離になっていた本命がいた場合、もう言い訳ができず、
拗れて絡んで憎悪に塗れた惨憺たる悲劇をうむ………

そういう気持ちが少し理解できたようなこのひと月
特に冒頭にかいた、こういう類いの小説やドラマなんかはなんかは、その人間の心の動きがまったく理解できなくて、

なんで?
待ってりゃいいじゃんたまに電話しながら

と、本気で思っていたのだよな。

今まで近くにいた人の物理的に離れて行くこと、それはこの国の教育のシステム上で誰もが何度も経験しているはず。
あの、
「卒業してもずっと友達だよ……!ヒシッ」
みたいな、涙無くしてはみられない感動のエンディングを。
その時の寂しさは、一時的に人をどん底に陥れる割に、強制的に次のステージへ向かう高層エレベーターの中で、新しい関係性や環境にもがいているうちにスッと消えてしまう。

が。

愛おしい、と思ってしまった人に対してのそれは、物理的な距離を挟むことで、だんだんと自分の中の妄想と想像で肥大する、
いいことも悪いこともどんどん肥大する。
どうもそういうものらしい。
いい方の肥大、これを、
愛を育むだとか、この距離がお互いの理解を深めたとかいうのだな。
逆に悪い方の肥大は、なんだろう。寂しすぎて病むとか、何も手につかないとか?そういうことかなぁ。
新しいことを始めたら、少しは落ち着くのかな。わたしに時間がありすぎるということが。この状況に拍車をかけてるのかもしれないな。

少し靄がかかったままの毎日。
自分なりの方法で前を向いていたい。
できればいい方を育てたい。わっさわさに育てあげて整えて、綺麗な花束にして贈りたい。

きっと今のことを思い出すこともあるだろうけれど、その時にあたたかい気持ちで話ができる自分でいたい。

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