自己主張と交渉
海外は日本と比べると自己主張が強いと聞いていたが、授業でよく実感する。
私のフランス語のクラスは、全部で15人ほどで、構成は次の通り。
中東(シリア、アフガニスタン、イラン)が3分の1
ウクライナ 2人
日本 2人
コロンビア2人
その他は、中国、ベトナム、アメリカ、ペルー、インド
特に中東出身者の彼らの自己主張の強さと交渉しようとする姿勢に毎回驚く。
先生が、「金曜日はテストをします。」と言えば、
「金曜日は嫌です!週明けの月曜日にしましょう!だって週末勉強できるじゃないか!!!」と、声を張り上げる。
そして先生との交渉が少し続いたあと、本当にテストは週明けの月曜日に延期された。
正直私は、テストがいつであろうとやることは変わらないので、静かにその交渉の様子を見ていたが、仲の良い中東チームは賛同者がどんどん加わり、自分の主張をガンガン述べていた。
他にも、授業中の休み時間の長さを巡って議論が繰り広げられたり、
ズーム授業内でのグループ活動で、「他のグループに移動したい!」と先生に訴えたりしている。
ちなみに、私とペアを組んでいた彼が、「他のグループには勉強がよくできる人がいるから」という理由を先生に言い続けて交渉していたので、
さすがに私も少しイラっとして、「二人で分からない単語調べてやればいいじゃん!がんばろうよ!」と主張した。
「彼よ…。グループを変えてほしいという主張をしている時間があれば、出されている問題を解く時間にあてようぜ!!!」と思いながら。
日本で教育を受けてきた私からすると、先生が決めたことには従うのは当たり前だったので、かなり驚いた。例え先生だろうと、臆せずに自己主張をし、交渉を試みてもいいのだと気が付いた。
しかし、「彼らやりすぎでしょ…」と思ってしまう自分もいる。時間について交渉している時間があれば、その時間を使って休めるし、物事も進められるではないのだろうか。
行き過ぎた自己主張と交渉は、私はやりたくないが、
社会で生き抜くためには、彼らの熱い気持ちと姿勢を学ぶ必要はあると思った。