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かわいいのエッセンスは瞳に宿る
プリクラの最新機種 Melulu(メルル)で撮られたプリクラを最近描いている。描いている時に気付いたのは、瞳の中に映る白い光が他の機種よりも大きいことだ。
人物の顔を描く人は分かると思うのだけど、目の中に描く光は絵の印象を大きく左右する。ここの位置を間違えると一気に変な絵になるので、描く場所を間違えた時にここではないなと言うのは割とすぐ分かる部分だ。この目の中にある白い光をここでは白玉(しらたま)と呼ぶ。
Meluluでプリを撮ると白玉が大きく写るのはライトに秘密があった。プリ機の中の前面に大きなライトがあり、光を放っている。他のプリ機では見られない形のライトになっていて、これが瞳に映り、目の中の白玉が大きくなるので、瞳がうるうるに写るようになっている。
今のプリクラの技術なら、白玉をいくらでも合成で足すことが出来るはずなので、ライトで白玉を作るのは原始的だなと思った。でも、後から付け足すよりもライトの方がより自然に盛れるからなのだろう。リアルで映っているから撮ってる最中もテンション上がるのも良い。
現在は画像のプリクラがネットに大量に存在しているので、私が絵を描くときはその画像をかなり拡大して目の中を確認する。プリクラの絵を描いていると機種によって白玉の形や分量が違うことに気付く。プリ機の機種ごとの違いを出すのにも、白玉は一役買っている部分だろう。
カラコンとかもそうなのだけど、目は本当にちょっとしたことで印象が大きく変わる。カラコンのバリエーションが豊富で、今も増え続けているのはそれを裏付けている。やはり目は1番に見るところだからかもしれない。
2000年頃には目の中にハートや星が映るプリ機があった。真ん中に設置されているライトが撮影の瞬間にパッと光り、それが目に映って瞳の中にハートや星の形を入れることができた。けど難点があって、落書きの時にはデジタル画像なのでしっかり見えて可愛いのだけど、プリシートになるとほとんど見えないのだ。
プリの分割数を少なくしてプリ自体を大きくするか、超アップで写すかでないと再現できないのが残念だった。今のようにデジタル画像だと、きっとしっかり見えて可愛いだろうなと思う。
この目の中にハートを映すのはどこから来たのだろう。
私が目の白玉を見て可愛い!と強く思ったのはモーニング娘。の『LOVEマシーン』(1999年発売)や『恋のダンスサイト』(2000年発売)のPVを見たときだったと思う。両方とも目の中に白玉が不定形な輪っか型で映っている。テレビとか大きい画面だとよく見えるし、目に映る白玉は大半が白い点だった中で、突如現れた輪っか型はとても新しくて可愛く見えた。
上記のプリ機を初めて体験した時も、モーニング娘。みたいな瞳になる!と興奮した。その後もモーニング娘。内のユニットである、タンポポの『恋をしちゃいました!』のPVでは目の中にしっかりハート型が映っている。これもすごく可愛い。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/16229165/picture_pc_7145c29641526bfa936c131f2cbfa65b.png?width=1200)
プリクラのことをあまり知らない人が見たら、プリクラは全部同じように見えるかもしれないが、目ひとつ取り上げてもこの白玉然り、プリクラは細部までとてもこだわっている。だから今も変化に敏感な若い子を魅了するコンテンツなのだ。
正直いつも最後の締めに困る。けど、私はとにかくプリクラのかわいさを自分なりの視点で伝えたい。かわいいは色んな意味を包括する言葉なので、何でもかわいい!で感想が済んでしまうことが多いから、伝えようと思うと難しいなと感じる今日この頃です。
ELIE
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