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プリクラにみる特殊加工

プリクラの落書きで描いた文字が、特殊加工される機種があった。そのプリ機は特別なペンで落書きが出来ることを売りにしていた。普通のプリクラにはない、金色や銀色のインクを使うことが出来たのだ。

最近はそういったプリクラの機種は見ない。イメージとしては、雑誌とかお菓子の箱に時々使われている、箔押し(はくおし)加工が分かりやすいと思う。箔押しは、表面加工・光沢加工の一種で、特に目立たせたい部分に使われていることが多い。

金色か銀色どちらか一色が選べて、文字だったり、スタンプでその色を使うことが出来た。自分が書いた文字やイラストが、特別な色でプリクラに印刷されるのは、ワクワクする体験だった。

その後、バージョンアップして青とピンクのメタリックカラーも出てきた。撮ってる人はそれなりに居たけども、落書きの文字の特殊加工が出来る機種はそこで終わっている。

他にもプリクラのシート自体がキラキラのラメシートで出来ていているものもあった。例えるとビックリマンチョコのシールのような加工で、プリクラ全体がホログラム加工になっているものもあれば、フレームだけグリッター加工になっているものあった。

シールとかもそうなんだけど、特殊な加工はやっぱり綺麗だ。ラメとかホログラムは映えるし、何だか特別な感じがする。

近頃の機種だと半透明のシートのプリクラがある。実は半透明のプリクラも1999年ごろに存在していた。その頃は人と交換するのが目的だったので、プリ帳に貼ると透けて見えづらいのであまり流行らなかったのか、すぐに見かけなくなった。

しかし、十年以上の時を経て、透けるプリクラはおしゃれなものとして若者に受け入れられている。2018年に出た SUU.(スーーー)は透明感を売りにしている。透明感もある写りもだが、シートも半透明にすることで話題を集めた。

インスタに#透けるプリ としてタグ付けした投稿も多くあがっている。さらに、二代目のSUU+(スープラス )、三代目の SUU TRHEE (スースリー)と人気機種ならではのバージョンアップを重ねている。

今のプリクラはインスタに載せる用のデジタル画像がメインになってはいるが、プリクラは今もシートにきちんと印刷されて出てくるので、アナログな要素もまだ残っている。データだけではなく、きちんと固形物として出てくるところが好きだ。

特殊加工は紙ありきのものなので、画面の中では味わえない。だからこそ、実際に手にして見たときに喜びが大きい。

アナログで見る楽しさと、デジタルで見る楽しさ、両方が味わえるのが今のプリクラだ。印刷でしか再現できない可愛さもあると思うので、これからもプリクラの進化を楽しみに見守っていきたい。


ELIE







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