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友達のおかげで未練なく仕事を辞めさせられる
発達障害ゆえにできないことが多く、長く仕事で苦しんできました。大学院で挫折し、新卒で30歳のときに勤めた私立中学高校。11年間、教員をして、あまりに向いていなくて文字通り地獄のような苦しみを味わい、しかもなんの努力のかいもなく教員を辞めされられて事務員に。そうしたらもっと向いていなくてさらに地獄のような苦しみを味わい、休職と配置換えを繰り返したのちのこの2年間の休職でした。たくさんの人を不幸にし、たくさんの不幸を味わい、現在、46歳で事務員の5年目です。ついに、休職の期間の限界に来まして、ほんとうに辞めることになりました。この2年間、自分でもいろいろな可能性を試してみました。いろいろな福祉に頼ることを覚えたのもこの時期でした。福祉の手厚さにかなり地方差があることを知ったのもこの間のことです。長期間、私を滞在させてくれる遠くの町の友達の存在や、就労移行支援事業所に通えているのも福祉の人のおかげですし、私の記事から抜粋してインターネット新聞に載せてくださる編集者のかたもいます。たくさんの人に支えられてきました。なにか問題が解決したかと言えば、ある意味で、なにも解決していないとも言えるかもしれません。しかし、はっきり言えることは、この2年間の休職で、16年間も正社員として勤めた今の職場を辞める(辞めさせられる)のを未練なく決断できるようになったことは、多くの友達のおかげだということです。
私は今、幼稚園入園以来の大きな節目を迎えています。一度も履歴書が途切れたことはなかったので、生まれて初めての無職です。とても緊張しますが、未練はありません。それが多くの友達のおかげなのです。たくさん給料をもらえて安定した職場。46歳でキャリアなしになってしまうというリスク。それらを超越して、辞める(辞めさせられる)決断が未練なくできるのが、多くの友達の存在のおかげです。その友達とは、職場そのものにもおり、教会にもおり、学生時代の友人がおり、インターネットで知り合った仲間もいるわけです。そういうたくさんの人の話を聞いて、たくさんの人に相談に乗ってもらって、私は仕事を未練なく手放すことができます。たしかに私はただ寝て起きて食べてまた寝ていただけですので、ある意味でなにも問題は解決していません。しかし、仕事を辞める決断はできました。実際、もう辞めるしか道はありません。私は愚かかもしれません。こんなに安定した職を手放すなんて!しかし、私を応援してくれる仲間はいたのです。それもこんなにたくさん!
私の人生は、これからどうなるかわかりません。でも、もっと先行きが不透明な人でも、前を見てがんばっておられます。私も可能な限り賢く立ち回っているつもりです。使える制度はすべて使い、自分の能力で活かせるものは活かす方向で。これだけのモチベーションを保たせてくれているのもまた友達なのです。これだけの目にあってなおまだ「がんばろう」という気になれること自体が友達のおかげです。私はクリスチャンなので「すべては神様のおかげ」と言ってもいいのですけど、ここはあえて「友達のおかげ」と言うことにいたします。友達って神様ではないから、限界がありますし、とんちんかんであったりしたり、もちろん激怒したりされたりとか、いろいろありますけど、それでも友達の大切さが身に染みる日々でありました。これからも友達に助けてもらって生きていきます。「どうにかなるのではないか」と思えるのは、ひとりでは不可能だったことです。どこにでも意地悪な人はいますが、どこにでも親切な人がいるということの確認の日々でした。