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福祉の人のホンネ

 最近、読んだnoteの記事で、非常に印象に残るものがありました。しかし、その記事がどれであったのか、名前はなんとおっしゃるかたかもわからなくなってしまい、どうしても見つかりませんので、引用できない失礼をおゆるしください。

 そのかたは、精神障害の女性です。若いころから福祉に頼っていたそうです。高校生のころ、なにかのきっかけで、福祉の人と口論になったそうです。詳しいことは長くなるし身バレするから書けない、と書いておられましたが、所長さんに、こう言われたそうです。

 「あなた、助けてもらう立場で、なにを言っているの?」

 その高校生は、泣きながら自転車で帰ったそうです。「みんな平等」と言いながら、そうではない。助けるほうが、助けられるほうよりも偉いのだ。以来、その女性は、「福祉」というものに頼っていないそうです。

 これは、私は、福祉の人のホンネが出た話だと思いましたね。無意識のうちに、助けている自分たちのほうが偉いと思っている。前にも書いた話で恐縮ですが、障害者福祉の人でもしばしば「私、健常者。あなた障害者」という、無意識的にでも見下げた態度に出る人はいます。福祉の人は、無意識的にでも、「人を助けている自分は偉い」と思っています。そういうのが、先ほどの発言に現れたわけです。

 そういう思いが福祉の人にあるのは、ある意味でしかたがないでしょう。私の話も、「助ける側」に感情移入してお読みになるのでしょう。助ける側の人で、助けられる側の気持ちになれる人はいます。私は逆に、助けてもらう側でありながら、助ける側の気持ちもわかる人間になりたいな、と思ったのですが、私って甘いですかね?

 助ける側の人も、助けてもらう側の人も、「みんな平等」ということをときどき思い出したらいいと思いますね。本質的に、助けるのと助けてもらうのとに、差はないですからね。

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