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服役中の人は特別定額給付金をもらえるのか

 YouTubeを見ていたら、あるかたがおっしゃっていました。今年(2020年)の5月ごろ、特別給付金の十万円について、ある外国人の神父様から相談を受けた話。刑務所にいる服役中の人から相談を受けて、刑務所にいる人はもらえるのだろうかという話でした。その人は、司法書士会に電話し、さらに無料相談に電話し、ある司法書士の人とつながったそうです。その司法書士の人は、自分の仕事の範囲ではないにもかかわらず、いろいろ調べてくれて、刑務所や拘置所にいる人も、特別定額給付金の十万はもらえること、および、その手続きについて、調べてくれたのだそうです。いろいろな状況の人を考慮に入れていたそうですが、刑務所や拘置所にいる人のことは考慮から抜け落ちていた、と言っていたとのことです。

 そのYouTubeの人は、さまざまな人を称賛していました。自分の仕事でもないのに調べてくれた司法書士の人、ほか、この件にかかわったさまざまな人たち。もちろんそのかた本人もえらいですし、神父もえらいと思います。しかし、私がこの件でもっとも功績の大きかったと思う人について、まったく触れられていませんでした。

 その人とは、最初に声をあげた、刑務所で服役中の人です。

 「あんた悪いことしてつかまってるんでしょ!十万ほしいなんて、ずうずうしい!」と言われかねない空気のなかで、非常な勇気を奮って、「自分はもらえるのだろうか」とその神父に伝えた、その服役中の人の「勇気」は、最も称賛に値すると思いました。おかげで、たくさんの刑務所や拘置所にいる人が助かったと思うのですが。

 このようにして、常日頃から、「弱い人の立場に立って」と、みなさん口ぐせのように言いながら、立っていないことが明らかになります。

 ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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