見出し画像

二次元のキャラクターとの人間関係構築術

このバースデーカードは私がもらったものではなく、世界で一番愛している男(キャラクター)の誕生日に私が書いたものです。

その男のことが頭から離れないままかれこれ3年が経過しようとしています。先月は偶然その男の誕生日だったため、「そうだ!」とその場の思いつきで近くのLOFTに向かい、人生で初めてバースデーカードというものを買いました。
いや~~~メッチャいいっすね!!誰かの誕生日……それも世界で一番好きな男の誕生日ですよ。手紙を書くのにも気合が入るというものでしょう。近くのスタバに入り、おしゃれなBGMを身にまといながらカウンター席でこの世すべての愛情を注ぐためにはりきって文字を書いたところ、カウンターのテーブルがなぜかガタガタするタイプのやつだったのでこの世の終わりみたいな字の汚さになってしまいました。はやく手書きでワープロみたいな文字が書けるようになる科学技術が生まれてほしいですね

ところで私はオフ会などでフォロワーに会った際、稀に「アレ(二次元のキャラと恋愛してるっぽい感じのツイート)って本気(マジ)なんですか?」と恐るおそる尋ねられることがあります。本気(マジ)です。

そんな事を繰り返していくうちに、私はある事に気が付くのだった。
もしかして……「二次元のキャラクターと恋愛関係になる/友人関係になる」というこの感覚、ピンと来ない人の方が多いのか……?と。当たり前だろ。

いや、むしろ逆に問いたい。なぜ私は今までこの事に気が付かなかったのか?理由はいたってシンプルだった。そう……周りにオタクが多すぎたのである。女神転生とバイオハザードを延々と周回プレイしつづける親父のもとに生まれ、学年の半分以上がニコ厨、給食の時間にはボカロが流れる……そんなオタク県オタク立オタク中学校を卒業した私。その後、進学した先の高校で初めて友達になったクラスメイトは、偶然私の運営していた二次創作個人サイトのファンで……!?

という運命のいたずらによるあまりにも特殊な環境で育ってしまったため、逆に実在しない架空の人物に友情・恋愛感情を抱くことについて「なぜ?どうやって?」という疑問を投げかけられた経験がほぼなかったのだった。それにしてももっと気付けるタイミングがあっただろ。

しかし、確かに改めて誰かに説明しようとすると、これが結構ムズい。え~~なんて言えばいいのかな……と考えているうちに、「いや……もしかして私自身ですらこの趣味嗜好・性質を理解しきれていないのカモ!?」と恐ろしくなってしまったので、この、一見狂っている生態を整理して……上手いこと落とし込むぞ!という気持ちで書いていきます。自分の中の深淵を覗きに行くつもりです。私は私が怖いよ。

※本記事では二次創作等のオタク的な話が多数出現するため、これまでインターネット上でそういう系のものに触れてこなかった皆さんには聞き慣れない単語や見慣れない単語が頻出すると思われます。ナニコレ?って言葉があったら各自でggってネ


1.二次元の世界で生を授かる~Rebirth to Nijigen~

皆さんには好きなゲームがありますか?私は『ファイアーエムブレム 暁の女神』と『デビルサマナー 葛葉ライドウ 対超力兵団』が好きです。
まあアニメでも漫画でもなんでもいいんですけど、とにかく私は二次元がだ~~~いすき。
「〇〇(作品名)の世界に生まれたらおもしろそう!!」「××(キャラクター名)好き!友達になりたい!!」誰しもがそんな願いや理想を夢見たことがあるはず。風呂場でかめはめ波の練習をしたことがある人もいるでしょう。なぜ人はみな風呂場でかめはめ波の練習をしてしまうのか?

ところで話は変わりますが、私は生命体としての人間の強みは「選択」ができることにあると常々思っています。

人が持つ唯一絶対の力……。それは自らの意志で進むべき道を「選択」することだ。

『El Shaddai』ルシフェルより

そして、「選択」できるということはね……「実現」できるということでもあるわけですよ。


というわけで、出来上がったものがこちら。

※画像はイメージです

もうお分かりでしょう。相手が絵なら、自分も絵になればいいんです。

我々は三次元=現実世界に生きているので、二次元=空想の世界に生きている人々(キャラクター)に干渉することは難しい。ならば、自分が絵=二次元の存在になって空想の世界で生まれればすべて解決するのでは?

やり方は簡単です。

1.自分という人間の特徴や性格、趣味嗜好を理解する(自己分析)
2.好きな作品の世界観を反映したファッションを考える(解釈)
3.1と2を投影したデザインのキャラクターを考える(デザイン)
4.絵または文章に起こす(創作)

ね?簡単でしょ?こうやって改めて文字にするとなんでそんな身にならない事やってんの??感がすごいですね。確か私はこれを小学2年生あたりから続けているはずなので、今年でかれこれ17年目ほどになります。新生児が高校生になるぐらいの年数ですね。本当に何をしているんでしょうね

私はイラストや小説を書くのが趣味なのですが、その主目的のほとんどは「二次元の存在としての自分」を創り出し、空想の世界で生きているキャラクターたちとコミュニケーションをとる事にあります。私利私欲・自給自足・天上天下唯我独尊の世界を自分で生み出す……それが二次創作だろ!?それが二次創作なんです。

こんな風に二次元の身体をババン!と見せると「え?お前自分の事こんな美少女だと思ってんの??勘違い乙www」などと揶揄されがちなのですが(今はそうでもないかも)、そうだが……?という気持ちです。『勘違い』しているからこそこんな二次創作をやっているんだろうが。なんぜ新生児が高校生になるまでの間ずっと自分自身をdigってますからね。自分の魅力を知っててちゃんと愛してないとできない事ではあると思います。

実際、私は生まれたときから自分のことが何の根拠もなく大・大・大好きで心の底から愛しているナルシストなので、この二次創作も決して誰かを喜ばせるためのものではなく、すべて私という神が私という読者のために創る、私のためのもう一つの現実なのであった。私利私欲・自給自足・天上天下唯我独尊の世界。端的に言ってサイコ~!!!みんなもやろ!!!!!!!!!!

しかし、こういう二次創作(自分を絵にする)やりたいな~~と思っている人の中には「でも私、自分のこと全然好きじゃないし、かわいくもかっこよくもないし、上手くイメージやキャラデザができないヒョ~ン」という人もいると思います。フフ……へただなあ、カイジくん。へたっぴさ……!欲望の解放のさせ方がへた……。カイジくんが本当に欲しいのは…『二次元の肉体(こっち)』……これを原作の世界観イメージでデザインして…設定モリモリにしてさ…….二次創作で闘(や)りたい……!だろ……?

まあそういう人たちは私のような「自分自身」ではなく、「オリジナルキャラクター」を立ち上げてやったりすることもあるみたいですね。なんか色々そういう流派があるみたいですよ(他人事)
私はマジで手塚国光と一緒にバスで帰ったり逆先夏目と雨宿りして嫌そうな顔されたり瀬呂範太から生物の教科書を借りたりしたいので、どうしても自分目線で考えてしまいがちです。こういう感じで私みたいに「自分自身」として考えるのをFPSだとするならば、「オリジナルキャラクター」として考える方はTPSだとすると分かりやすいかもしれません。多分……。

昨今ではVtuberの流行によって『アバター』や『バ美肉』の概念がかなり広まったので、そっちを想像した方がピンと来る人もいるかも。やっぱVtuberって神だわ。みんなも木風公子を……観ようね!(絶対に調べてはいけない検索ワード2022)

バ美肉
読み方:バびにく

バーチャル空間CG美少女キャラクターなりきること。3DCGあるいは2DCG美少女キャラクターアバターとするバーチャルアイドルもしくはバーチャルYouTuberVTuber)として活動すること。とりわけ中の人」が「おじさん」であり、おじさんモーションキャプチャーボイスチェンジャー駆使することによって美少女キャラを動かしている、という状況念頭にかれている表現

「バ美肉」は「バーチャル美少女受肉」の略とされる。この「受肉」は「体を身にまとう程度の意味であり、ことさら深い意味はない。

weblio辞書

大体あってるな……。

※一応付け加えておくと、「私」が登場する二次創作作品の閲覧対象者は、現時点でFF内に限定しています。関連するツイートも基本的には非公開アカウントに分けるようにしているため、あくまで個人の趣味の範疇として楽しんでいることをご理解ください。


2.「私」は何者か 彼らは何者か~Que sommes-nous~

私の目的は「好きなキャラクターと友達になる/恋愛すること」なので、まずは彼らと人間関係を築きます

幸い、私は友達や知り合いを作るのが得意です。コミュニケーションというコミュニケーションの境地に達しつつあるため(当社比)、対人関係にはわりと自信があるのですが、二次元のキャラクターに対して「どんな音楽が好きなんだろう」「一番好きな映画はなんだろう」「休日は何をしているんだろう」などの疑問が湧いたところで本人に直接質問することができないし、答えてくれることもありません。なので、公式から情報等が出されない限り、私たちが勝手に解釈したり想像するしかないんですね。

そんな風に相手の好きそうな音楽や映画を想像するのと同じ延長線で、「もし私とあのキャラが出会ったらどういう関係になるのか?」を解釈・想像するのがこの二次創作の肝であり、いちばん楽しい部分です。

その答えを自分の中で見つけるためには、まず

・私はどんな人か(自分から見た自分)
・どんな人が私を好ましく/疎ましく思うか(他者から見た自分)
・彼らはどんな人か(自分から見た他者・他者から見た他者)

を考える必要があります。

個人的な意見ですが、私は創作物においてはよりリアルな人間関係を求める傾向にあるので、「特になんの理由もないけどとりあえず登場人物全員から無条件に好かれる」みたいなハーレム系主人公・ハーレム展開にはあんまり心惹かれないんですよね。だって、せっかく登場人物全員から好かれるんならちゃんとした確固たる理由があった方が説得力も増すし、なにより私の人格に魅力を感じてもらった方が嬉しいじゃないですか……(正体表したね。)

なので、まずは「『人から好かれやすい自分の特徴や性格』を自分で知る必要があるかもな~」と考えたわけです。
もちろん、それには私がこれまでの人生で経験してきたエピソードや思い出、考え方、価値観、判断の基準、他者からかけられた言葉……などの「実際の経験」から客観的に分析して考えるのが一番強いわけですが、そういう自己分析にかなり役に立ったのがコレ。

16タイプ性格診断、通称MBTIと呼ばれるものです。
たまにTwitterとかで流行るアレ。
今は韓国アイドルの履歴書とかにフツーにMBTI表記欄があったりするので、そっち系が好きな人は聞いたことあるかも。

詳しいことや細かいことはよく知らんのだが、なんか心理学的にも一理あるよね的な立ち位置の診断テストらしいので、「この理論でいくと自分はどういう人間だと診断されるんだろう?」と気になる人は占い感覚でやってみてもいいんじゃないかなと思います。

ちなみに私はあらゆるサイトで色んな16タイプ性格診断テストをやっていますが、今のところ100%の確率でENFPしか出ません。

大体あってます。

そしてこのMBTI、実はなんと……自分ではなく他人にも、果てには二次元のキャラクターや無機物にも当てはめることができます!!!!!!!!!!!(ここ重要)
「コイツの考えてること何一つわかんねぇ!」とか「コイツの事もっと知りたい!」みたいなときに、こういうツールを利用するとかなり便利なわけです。ね~~良いよね~~~

ただ、これはあくまでも補助的なツールとして利用したいところです。「あらゆる人間やキャラクターを決められた型に当てはめて考えてみる」という楽しさは確かにあるのですが、なんでもかんでもMBTIを基準に他者や物事を測るようになってしまうと、それはそれでおもしろくないし……。
何より、私は創作においてもインターネットにおいても『ありのままの自分が素直に受けとった感想・感情』がいちばん大切だと思うので、そういった感受性を衰えさせたくない!という気持ちがあります。
あくまでも「こういう価値観・判断基準を持ってる人がいるんだなぁ~」という知見を得るための、便利な補助的要素として活用するのがベストだと思いました。

ちなみに、こういうMBTI的なやつの類似ツールとしてエニアグラムソシオニクスというものもあるそうです。興味のある人は調べてみてね。


3.よくある質問~Q&A~

Q1.二次元のキャラクターとは触れる/触れられる等の実体を伴ったスキンシップがとれないが、問題はないのか?

NO(ない)。この場合におけるスキンシップとは五感(主に触覚)で得るものではなく、おそらく脳内物質のコントロールに近い
はっきりと自覚しているわけじゃないけど、私は「作品を楽しむ→想像→創作」の過程を辿っている間、ドーパミンだのセロトニンだのオキシトシンだの、そういういい感じの脳内物質がブワァーッと出ているのだと思われる。

つまり、二次元のキャラクターと触れる/触れられる等の実体を伴ったスキンシップをとっているような想像・創作をしていれば、二次元のキャラクターとスキンシップをとっているような錯覚に陥ることができるということだ。だから実体を伴わない、五感を必要としないコミュニケーションだとしても、しあわせ~♡な気持ちになれるならそれでよくね?という合理的を極めた手法と言える。まぁでも幸せなら……OKです!

Q2.現実世界で恋愛したことある?

YES。学校にいる人とかに対して「いいな~好きだな~」って恋愛感情を抱いたことは"ごく普通"にあります。
しかし、その中でいろいろな経験を踏まえた私は、「もしかして私って結局自分の都合のいいように相手に動いてほしいだけなんじゃないか……?」という気付きを、やけどする前のわりと早い段階で得たため、それからは現実世界を生きる人たちに対して恋愛感情を抱くのはやめました。

「相手をコントロールしたい」みたいな気持ちはそれ自体が不健全の証だと思うし、健全で健康的な関係にもならないだろうし、(あと「なぜ相手をコントロールしたくなってしまうのか」を突き詰めて考えると自分の人生のトラウマの"核"部分に触れることになってしまうので)、俺にはこの世界(ステージ)は早すぎる……となりました。他人の思考や行動をコントロールしようとするのは……やめようね!

あとは、この人のことが好き→だからといって恋人同士になるのはまた話が別だな……という気持ちになったり、そもそも私はこの人と恋人になりたいわけじゃなく、私の弱さや未熟さを受け止めてほしいだけだな……という気付きもあったりなどして、「これ以上人に迷惑をかけるわけにはいかん!!!」となり、現実世界を生きる人たちに対して「甘えたい」という感情を抱くのをやめました。(現実世界の人たちに自分の弱さや未熟さを曝け出すのはあまりにもリスキーなので……)

Q3.夢女子ってこと?

どちらとも言えない。数年前まではそう名乗ってたこともあったけど、時代の流れもあって「夢"女子"」というワードは……なんかな……みたいな。

夢女子(ゆめじょし)
主に二次元の世界に浸り、好きな男性キャラクターと自分(または自分を投影した架空のキャラクター)の恋愛物語を夢見る女性を指す。

https://numan.tokyo/words/EDRrJ

やってる事自体は「夢」で間違いないんだけど、まあ~この先において夢女子という言葉を自分に対して使うことはないんじゃないかな~~。てかこういうのって別に「女子」に限った話じゃなくね!?とも思うので、なんか……もっとみんなにも当てはまりやすい便利な呼び名が作られればいいのにね。『夢人(ゆめんちゅ)』とかさ。まあ実際に作られても私は別に自称しないと思いますが……。
あとなんか肩書きみたいな感じになっちゃうのもちょっと抵抗あるんだよな~。私はなにかに縛られそうになると暴れ狂って抜け出したくなるタイプの怪物(ケモノ)なので、肩書きというものがあんまり好きじゃないんですよね。

ところで先日見かけたこのツイートが大変興味深かったので、今度これについて考えるnoteも書きた~~~い!!私は性差とその文化の違いについて考えるのが大好き!!!


Q4.フィクトロマンティック/フィクトセクシャルってこと?

どちらとも言えない。二次元のキャラクターに恋愛的魅力/性的魅力を覚えるのは勿論そうだけど、Q2.でも述べたとおり、ちゃんと現実世界に生きる人間に対しても恋愛感情や性的魅力を感じてたし。今はどうかわからんけど

フィクトロマンティック(fictoromantic)とは、アニメや漫画の登場人物をはじめ、つくられたキャラクターを愛するセクシュアリティです。
また、フィクトセクシュアル(fictosexual)とは、つくられたキャラクターに性的魅力を感じるセクシュアリティです。

https://jobrainbow.jp/magazine/fictosexual

あと、私は結構このやり方(二次元の存在としてキャラクターと交流すること)を"手段"として使っている自覚があるので、結論としては「そうだとも言えるし、そうでないとも言える」みたいな答えになってしまうわけですね。

実は私、2~3年ほど前にフィクトロマンティック/フィクトセクシャルのコミュニティに所属してみたことがあるのですが、そこでは「自分と相手キャラとの濃厚なイチャイチャラブラブ恋愛エピソードを語り合う会」的な交流を主としており、相手キャラとはどちらかというと友達に近い関係でありたいうえに、別にそこまで人の話を根掘り葉掘り聞きたいわけではない私にはあまり肌に合わず、3日ぐらいで抜けた記憶があります。前のnoteでも言ったかもしれないけど、私ってマジでどこでも馴染めるわりにどこにも馴染めないんですよね。お前はいつもそうだ

ちなみに、私が自認しているセクシュアリティは今のところこんな感じです。知らない単語があったらぜひ調べてみてください。楽しいですよ!

恋愛指向(Romantic Orientation)→デミロマンティック、ヘテロロマンティック
性的指向(Sexual Orientation)→デミセクシャル、クォイセクシャル
性自認(Gender Identity)→クエスチョニング(ノンバイナリー?)


Q5.キャラクターを「生きている人間(または命)」だと思うか?

YESでありNO。基本的に、私は私と同じ「現実世界に生きている人間」と「キャラクター」は同等の存在だとみなしている。

実体……つまり生身の肉体を持って現実世界を生きる我々には、当たり前だがこれまでに歩んできたそれぞれの人生がある。「人間」や命にはひとり一つずつ、それぞれが積み重ねてきた歴史がある。それは二次元という空想の世界を生きているキャラクターも同じことだと思う。という意味でのYES。
だけど現実問題、「キャラ」たちは消費されるために創作の中で生み出されたものだよね。という意味でのNO。

というか、なんなら私は「現実世界に生きている人間」のことも「キャラクター」だと思っている節があります。
一般的には前者を《命》と捉え、後者は《消費物》と捉えられるのかもしれませんが、とすると私は「人間」と「キャラクター」をそれぞれ同等に《命》として尊び、《消費物》という娯楽として楽しんでいる……ということになりますね。多分。

(しかし、その理論だと「《命》は消費されるためのものではない」ということになるのか?本当に??「アイドル」は《消費物》として消費されている《命》の代表例ではないのか?私は小さい頃からアイドルを見るとどこか悲しい気持ちややるせない想いを抱かずにはいられないのだが、ならば「消費されない《命》」とはどういう状態のものを指すのだろうか?)

Q6.あなたがしているのは創作か?それとも人間関係か?

両方。私とキャラクターとの人間関係を出力するための手段として創作(イラストまたは小説)という形をとっている。私の手でつくりあげられた二次創作作品において、私は神であり登場人物=キャラクターのうちの一人なので(カメオ出演)、結果的にはそういうことになる。

ただ私の中の矜持・キャラクターへの個人的なマナーの一つとして、「キャラクターのときは"神"にならない」があります。
例えば、原作にAというキャラがいたとしましょう。Aは秘密主義で、自分の過去や胸中を人にあまり話さない隙の無いキャラ。
そんなAを私(現実の)がたいそう気に入っているとした場合、事実として読者・ユーザーという"神"視点を持ってはいるものの、登場人物=キャラクターの立場としては、「ズル」……すなわち「私はAの秘密や過去を知っているからね」というようなムーブをしてはいけないという縛りがあります。それってメタ発言・チート行為と同じじゃ~ん!と思うし、なにより"神"としての自分と"キャラクター"としての自分は切り離した方が絶対に展開としておもしろくなるよな~と思っているので。私は結果的に"神"になってしまうだけであって、本来はいちキャラクターでありたいしな……。

この辺はTRPGと同じですね。ゲーム中はKPおよびGMの説明などによって他PCの秘密を『プレイヤーとしての自分』が知り得ることがありますが(=メタ)、『自PC』はそれを知らない。そのうえでRPするべし、という暗黙の了解。

しかし二次創作は結局人の創作物(世界観、キャラ、ストーリー)をお借りしているに過ぎないので、「こんなんで真に創作してま~すなんて言えねェよなァ……」と日に日にプライドがどんどん膨らんでいき、最近は一次創作もいくつか書いてます。でも創作ってむずかし~~~!!自分がこれまでいかに人の創作物やアイデアに頼ってきたかがよく分かるゼ……

Q7.この先、現実世界で恋愛したいと思うか?

NO!!!まったく思わない。というかそんな時間はない。
仮に、もし現実世界に生きている人間の誰かが私に対して「好きです。付き合ってください」と言ってきたとしても、「え~マジか!!!嬉し!!好きになってくれてマジ感謝!!ありがと~😉(完)」ってなると思う。

私は臆病かつ自己中なので、現実世界に生きている人間の時間や労力を私に割いてもらうということがただただ恐ろしくプレッシャーなんですよね。人一人の人生の一部分に食い込むという事の重大さと責任が重すぎる。私には到底背負いきれそうにない。
そしてそれと同じくらい、私が割いた時間や労力に見合った質のパフォーマンスをこの人(現実の人間)は果たして返してくれるのか……?という猜疑心もあります。チャンチャン♪(おしまいの音)

恋愛してる間って、かなり味の濃いヒューマンドラマが生まれやすいと思うんですよ。べつに友情でもヒューマンドラマは生まれるけど、恋愛ってやっぱり、言葉を選ばずに言うと人が馬鹿になりやすいと思うんですね。「いやそんな事する!?」みたいな言動や行動をフツーにとってしまいがちなイカれた状況。脳がバグりやすい、エラー起こしがち……それって……メチャクチャおもしろくないか?ていうかそんなおもしろいこと、わざわざ自分が体張ってやるのコスパ悪くね!?自分が経験するよりも創作物としてさまざまなドラマを生み出す方が絶対楽しいじゃん!?形にも残るし技術もつくし……という思考がベースにある気がしてきました。うーん、このオタク

そんな私の喪女しぐさはどうでもいいのですが、やっぱりイラストや小説ってメ~ッチャHOLIDAY!!!すごい良いんですよね。自分が割いた時間や労力のぶんだけ間違いなく技術やスキルが上がりますから。己の力で理想の世界を作りあげられるということですからね。これほど割に合った趣味はないと言っていいでしょう。
一つ困る事があるとすれば、職場の人からの「普段は何されてるんですか~?」の質問に正確に答えることができないということぐらいですね。「二次元の存在になってキャラクターとカラオケとか行ってます♪」って言っちゃおうかな


さいごに

『undertale』より、「アニメは現実じゃない」という衝撃的な事実を聞かされたときのアンダイン(俺)

そんな感じで、自分の中での思考整理も兼ねつつ長々と説明していきましたが、なんだかんだでここまで書くのに2ヶ月ほどかかってしまいました。

というのも、「二次元のキャラクターと人間関係を築く」という趣味(ここではあえてこう表記する)は私にとって相~当~根源的なもので……なにせ物心ついた頃から無意識にやっているようなことを言語化するわけですから、なぜ…?何…?と己の内側をdigっていくうちに自身の人格形成に多大なる影響を与えたトラウマが蘇ってきてBADに陥るなどしてそのぶん時間がかかってしまいました。チ~ッス‼(将太の寿司)

まぁ~自己分析する・自分の中の深淵を覗くってこういう事なんですよね。自分を掘り下げるにあたって、これまでに体験した辛い出来事や嫌な記憶はどうしたって避けらないっていうか、思い出を辿ってるうちに「俺がこういう時にこう感じるようになったのって絶対あの出来事が原因やんけ!」みたいな気付きを得るのってあるあるだと思うんですよ。自分自身と向き合うのって痛いし苦しいし辛いよねってペルソナ4も言ってたし……。

ということで、私の二次創作(夢創作)のお話でした。ここまであんまり「夢」や「自己投影」などの単語を使わずに書いていきましたが、その道に詳しい人向けに言うと、私のことは「自己投影夢創作をしている人」という認識で大丈夫です。

実は私と似たようなことをしている人たちはほかにもたくさんいるのですが、同じ夢創作をしている方々のコミュニティに属してても「なんか、違うな…」みたいな感じにず~~っとなっちゃってたので……(生きるのへたおじゃん……)
キャラクターのことを「リア友」と同じぐらいの感覚で認識している人ってあんまりいないんだな~って思ったんですよね。先日、テニプリを微塵も知らないオタク友達に跡部景吾を紹介してみたんですけど、

「コイツね~~氷帝っていう中学校のテニス部部長なんだけど……そうそう、中3。ほら見て~この不遜な表情!!めっちゃ偉そうでしょ?まあ実際偉いんだよね~なんか跡部財閥っていうとこの御曹司らしい。だからメチャお金持ちのお坊ちゃんなんだけど、コイツとにかくすげ~いい奴なんだよね。とにかく部長としての責任感がちゃんとあって、ちゃんとテニスでも勝とうとしてえらいよ。あとメッチャ後輩の面倒見いい。なんだかんだでしっかり周りのこと見てんだよな~。まあ高慢な態度がアレかもだけど、〇〇(友達)と跡部は結構仲良くなれそうだと思う」

って話してたら「え?ホントに会ったことあるの?」と言われました。ないんだなそれが(栃木ヤンキー)

二次元のキャラクター=リア友談義は四六時中常にしたいので、誰か付き合ってくれる人がいたらスペースとかで一緒にしゃべってください!!!!!オタクって本当に楽しい!CAN MAKE AKIHABARA

ここまで読んでくれてありがとうございました!!!なんか訊きたいこととか質問とかあったら、リプライでもDMでもお題箱でもいいのでぜんぜん答えますんでどうぞお願いしま~~~~~す



あ~~~~~~~~ようやくまとめられそう~~~~~長かった~~~


いいなと思ったら応援しよう!