【備忘録的LIVEレポ】DIR EN GREY 2024.5.15@相模大野(TOUR24 PSYCHONNECT)
私のPSYCHONNECT 2公演目、初めて訪れる相模大野の地でSchweinしました。とても満足度の高い素晴らしい夜になったので、備忘録を残しておきます。
2024.05.15
DIR EN GREY TOUR24 PSYCHONNECT
相模女子大学グリーンホール・大ホール(神奈川県)
時間を間違えて、予定よりも1時間早く到着。事前物販が終わるギリギリぐらいのタイミングで、比較的にゆったりとパネルを撮ることができました。前回の宇都宮は土曜日でしたが、今回はド平日の水曜日なので、確かにこれぐらい空いていてもおかしくはないか、と勝手に納得。
開場
ちゃんとスタッフさんの話を聞いていないのでよく分からないものの、予定時刻よりも早めに開場したような気配。入場列が少し切れた、18時20分頃に入口に向かうと、
「電波の関係で入場に時間がかかっております」
との声があり、なるほどそれで入場を早めたのかと、またしても勝手に納得。かくいう私も、電子チケットの画面には到達できたものの、スタッフさんがもぎった後に、次の画面へなかなか遷移しなかったもので、こりゃみなさん大変ですねという感じでした。
客入れ
ステージの感じは宇都宮と同様(というか、ツアーで全部一緒だろうけど)。薫さんのポジションにブラウン管が5つ置かれ、昔のMVを編集したような映像が流れている。前回は全く気付かなかったのですが、そのブラウン管をカメラで押さえたものがスクリーンに映し出されていたんですね。答え合わせができました。
BGMはコチラ↓
・Mike Ness / The Devil In Miss Jones
・Al Di Meola / Race With Devil On Spanish Highway
・SYSTEM OF A DOWN / DDevil
ということで、”Devil縛り”な選曲。中でも、私はSOADが大好きなもので、いやが上にもテンションが高まっていく一方でした。
(宇都宮の時にはなぜか緊張していたので、BGMを聴く余裕がなかったんでしょうね、まったく覚えていないです)
開演
セットリスト
本編
①GAUZE -mode of adam-
②Schweinの椅子
③Unknown… Despair… a Lost
④Cage
⑤raison detre
⑥The Perfume of Sins
⑦The Devil In Me
⑧304号室、白死の桜
⑨mazohyst of decadence
⑩Ranunculus
⑪ゆらめき
⑫MASK
⑬蜜と唾
⑭蒼い月
⑮業
アンコール
❶アクロの丘
❷予感
❸残 -ZAN-
❹SUSTAIN THE UNTRUTH
❺詩踏み
本編
①GAUZE -mode of adam-
Shinya→Die→Toshiya→京→薫の順で登場。個人的にはちょっとイレギュラーに感じたのですが、どうなんでしょ?
京さん出てきて歓声のボリュームがひとつ上がり、薫さんでさらに上がった気がします。
他の皆さんはThe Devil In Meな佇まいの中、京さんはジャージじゃない、なんかスポーティなセットアップ。既にお馴染みとなった、おどろおどろしいメイクに、辮髪的エクステは前回よりも短いながら、ボリュームが増えていたような印象を受けます。
映像内とリンクする形で、場内をピンスポが回してたんですね、この間は気づかなかった。
②Schweinの椅子
開幕から京さんは上手、薫さんは下手の花道に飛び出して会場を煽る煽る。
呼応するように拳を振り上げ、首をぶっ飛ばし、声を張り上げるオーディエンス。2014年の時には、曲が進行するにつれてテンションが落ち着いていくのを感じたのですが、今年はそんなことはなく、最高潮をキープしたまま突っ走る。あー、楽しい。熱いし、暑い。
③Unknown… Despair… a Lost
2024年に原曲verを2回も生で聴くことが出来るという幸福をまた感じる。ひたすらに繰り返されるシンコペーションが本当に心地良くてたまりません。相変わらずDieさんのギターソロはシビれる。そして、「僕」なのか「俺」なのか問題。
前回は興奮しすぎて気づいていなかったのですが、Bメロの歌い方は、『THE UNRAVELING』で再録された時のものを踏襲していたのですね。
バーラバーラにしてーみーよーぉぅかーあ⤴⤴⤴
※伝わるか分かりませんが…
④Cage
⑤raison detre
宇都宮の時より冷静に観て聴くことができて、改めてやっぱ良い曲だなーと感じました。ツアー中盤で、演者的にも馴染んできたのか、しっかりとした印象です。④はこんな絵をたくさん見せてたのかーとか、⑤はこんなセクシーな場面があったのかーなど、照明や映像を含め、ステージ全体を俯瞰で見られたことで、楽曲の世界観に浸れました。
⑥The Perfume of Sins
PHALARISツアー(2023年12月の大宮)以来の生体感となります。Ashの入れ替えで来ることは予想できていたのですが、冒頭のグロウルで持ってかれました。こんなにダークでえげつなかったですっけ。
あんときより京さんの表現力がアップしてるのか? その狂気っぷりが凄まじかった。サビで折り畳まれるオーディエンス。
⑦The Devil In Me
個人的にはAshからより、Perfume〜からの流れの方がしっくりきました。やはりこの曲は京さんの独壇場で、そのパフォーマンスに圧倒されます。
オーディエンスも曲慣れしたのか、宇都宮の時より一体感は増していたように思いました。しかしながら、「What did you really love?」のコーラスはやっぱり声が少なめだったでしょうか。タイミング取りづらいから?
(この時すでに、私の耳がヤラれて聞き取れていないだけかもしれませんが…)
⑧304号室、白死の桜
なんと言っても、間奏で「相模、首持って来ーい!」と、これはヘドバン曲であると京さんからお叱りを受けたのがとても印象的でしてね。イントロは周囲のみなさん、おとなしかったんです。でも、それ以降のリフは首が乱れ飛んでおり、圧巻の光景でした。
⑨mazohyst of decadence
またしても京さんの狂気が炸裂。あえて呼称するなら、コンテンポラリー京さんの登場。
今回、天井からレーザーで血が滴るような演出になっていたのに気きました。そうすると、アウトロで京さんの上から降り注ぐレーザーの輪(正確には円ではなく四角形ですが)は、血溜まりと波紋の広がりっぽく見えるなというのも感じたのです。
⑩Ranunculus
生体感は25thツアー以来?とか思ってたんですが、完全に記憶違いで。後で調べたら、あんときはセットリストに組み込まれていなかったみたいで、真世界の時だったようです。(LIVE映像で見まくってたせいか、脳がバグってた)
いやね、涙が止まりませんでした。曲自体が素晴らしいっていうのもそうだけど、ステージでの表現がとてつもなく、感情を揺さぶられてしまいました。この胸の高鳴りで、まさに「私は生きてる」というのを実感するのです。
⑪ゆらめき
⑫MASK
これも宇都宮の時より冷静に観て、聴いていました。なんと表現すればいいのか語彙力が足りないのですが、その時よりも特に⑪がハマってる感じがしまして。今のメンバーがLIVEで表現することに、記憶と感情と現実がかみ合ってきたのかもしれません。それにしても、照明が美しかった!
⑬蜜と唾
楽しすぎました。会場のノリがヤバかったです。メンバーの皆さんも楽しそうじゃなかったでしょうか?
「もっと声を聴かせろ」とのことだったので、声を張り上げて喉を破綻させました。
⑭蒼い月
“最新のDIR EN GREYが最強で最高”なので、当時よりも今の方が大好きなのです。歌唱法は変わっていたり、唄わない歌詞もありますが、ちゃんと振りをやってくれる京さんが愛おしい…。
前回同様に、
「無理矢理埋め込まれた偽造の夢が」
「落ちる廻る落ちる堕落の底へ」
はオーディエンスで各々補完。
⑮業
京都は特別なのかな…と、心の片隅で思ってたりして、期待が薄かったのは事実なのですが、前曲から竿を持ち替えたのがDieさんだけだったのでそこで期待値が上がり…そして、Shinyaさんのハイハットカウントが入った瞬間に爆発しました。
初めてディルのLIVEに行けた2001年でも生で体感することができなかった、超待望の瞬間がふと訪れたことに感情の置き場が分からず、なぜか涙しながら拳を振り上げ、首を飛ばしていました。
Moon Light!Moon Light!
(…あれ?そういやこれも”月”か。。。)
アンコール
❶アクロの丘
❷予感
アンコールに入り、京さんはメイクを落として登場しました。髪型と衣装も相まって、なんかヒップホッパーみたいで可愛い…。
25年経っても色褪せない、今のDIR EN GREYが最新曲の中に混ぜて演っても、何の違和感もないという思いが増したような気がします。
❸残 -ZAN-
手を叩いて、拳を振り上げて、首を飛ばして、声を出して、跳ねまくった…それ以外はもう何も思い出せない。
❹SUSTAIN THE UNTRUTH
下手の花道に元気よく飛び出して会場を煽りまくる京さん。上手の花道へ移動しても煽りまくる。そして、いつものように唄うように促されるわけですが、そりゃ殺生ですよ。キーが高すぎてまともにゃ歌えんのですよ。となると、私たちはもう喉を破綻させるしかないんですよ。
❺詩踏み
『激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇』が来ると思っていたので、サプライズ。大好きな曲だからめっちゃ声が出てしまいました。最後の力を出し渋らないように、再び拳を振り上げ、首を飛ばし、声を張り上げまくる。本当に生きてて良かった。
エンディング
満足気にお立ち台前で軽くステップ踏んで帰っていく京さん。タオルで顔の汗をぬぐいまくり客席に投げる姿を見たのは初めてかもしれません。
今日も下手花道から去っていくShinyaさん。今ツアーでは前に出てくる時間がいつもにもまして短いので寂しいです。
今日も水を頭からかぶり、マントを翻して観客を沸かすToshiyaさん。
薫さんとDieさんは、2階席までピックを飛ばして観客を沸かしまくる。
最高の5人の姿がステージから見えなくなり、さらなるアンコールを求める声が上がる中、スクリーンに映像が。
なんか見覚えのある石像。YOYOGIの文字に沸いた観客の声は、次にANDROGYNOSの文字が出た瞬間に絶叫に変わりました。
また死ねない理由が増えました。
前回のANDROGYNOSでキリトさんが「虜もピエラーもひとつになった」とおっしゃっていましたが、本当にそう思うのです。元々、互いを認めない!みたいなファンがどれぐらいいたのかは微妙なところではあるのですが、発表の瞬間に開場から飛び出した歓声は、PIERROTにまた会えることを喜ぶ声のようにも感じました。だって、自分がそうだし。
総括
やっぱ『秒「」深』はやらなかったかー、と思いつつも、PSYCHONNECT前半戦を締めくくるような内容だったのではないでしょうか。追加公演と、さらに再追加公演も決まっている中ではありますが、ここに来て、後半戦に向けてふとひとつの妄想が浮かんできたので、それはまた別で書き記そうと思います。