断捨離のラスボス
人間にとって一番断捨離しづらいものって、過去の成功体験じゃないかと思う。
いきなり結論からだけど。
断捨離って言葉が生まれる前から、整理整頓大好きだった私。理想の住まいは、寺の伽藍。独身だったら、かなり先鋭的にミニマリスト化してたんじゃないかと思う(服が好きなので、服10着だけとかは厳しいかもしれないが)
独立して、家で仕事するようになると、その傾向はさらにヒートアップ。フリーランスにとって、仕事周りの整頓は本当に重要だから。
そんな断捨離の鬼?たる私の目をかい潜り、なぜか捨てられないモノたちがいる。例えば、着物。例えば、とっくに終わってる仕事のメモとかノート。旅行先で買った雑貨。明らかにもう不要なのに、なぜか捨てられない…
それは過去の成功体験を象徴するモノなんだ、だと気づいた。
自分が褒められた時の着物。
過去いちばん評価された、仕事の資料とかメモとか。
バンバン海外に行ってた若い頃に外国で買った雑貨。
明らかに、今の自分には必要ではないのに捨てられない。その理由は、「あの頃のイケてた自分」「評価された自分」「海外行きまくってた自分」に執着してるんだと思う。
もちろん、それは悪いことではないのだろう。誰にでも輝いた思い出はあるし、それに支えられることもある。やるじゃん自分!て気持ちは、いつまでも宝物として持っていていいんだと思う。
でも、「もう、自分にはあんな良い時代は来ないから」と潜在的に思い込んでしまってる部分があるのだとしたら、すこし寂しい。
もっと自分の未来に期待したって、良いんじゃないかと。まだまだ現役だし。老後ってわけじゃないんだし!
さらにヤバいなと思ったのは、それは脳内でも起きていると言うこと。
過去に評価された仕事のパターンやアイデアに、苦しくなるとつい縋ってしまったり。一度ウケたネタを何度もしつこく使いまわしたり。
時代も、仕事相手も移り変わっていく。自分だって新しい空気を呼吸して、進化していきたい。過去の成功体験が断捨離できてないと、同じ自分でいようと執着し過ぎると、脳内にいまの空気が巡らなくなってしまう。
…て言うことに、この文章を書きながら気づいたんだけど(本当は全然別の内容を書こうとしてた)。気づいた途端、「あっ、もう整理できるな」と思った。
早速やるぞ!と言うわけで、
●着物はリサイクル着物ショップへ。
●過去の仕事の資料は、写真に納めて、感謝しつつゴミ袋へ。
●雑貨やら食器やら、状態のいい小物は、こちらの「いいことシップ」さんへ寄附させていただいた↓
(送料はかかっちゃうけど、かなり色んなモノを受け付けてくれるのでおすすめです)
「これからも、良いことあるさ!」
スッキリした部屋で、未来の自分にうっすら身の丈レベルの期待をしながら、身軽に生きていきたい。いちばん大事な、仕事と健康と愛する人たちの存在さえあれば、最強の自分でいられるはず。
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