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麺カノだった私が、一般人と付き合うことになった話。~③ペアーズ惨敗編〜


#婚活  や  #ペアーズ
から来て頂いたみなさん、やっとです。お待たせしました。


あ、一つ言っておくんですけどわたしはペアーズの回しもんではないですw


今の彼、
「涼介くん(仮名)」と付き合うきっかけとなったのが「ペアーズ」というマッチングアプリです。

涼介くんと知り合ったのは2019年11月半ば。

現在の共通の話題となる「ヒプノシスマイク」のコミュニティに居たのがきっかけでした。

また、涼介くんの登録名の【玲】と
わたしの本名の一部の漢字の【玲】が共通していたのも話しかける要因になった一つです。

涼介くんとの出会いの前に、実は私、
ペアーズは2018年の夏にもお世話になっていました。


少しだけ遡りますが、
2018年の春、とても好きな方がいました。

しかしものすごい散々な思いをして、会社にも行けなくなる始末。
情けないですね。

元々の自己肯定感はどん底まで下がり、
人間としての形を成していたのも正直怪しいほど腐ってました。

そんな春が過ぎ、夏を迎えた2018年。

「バンドマンばかりと付き合っていたらダメだ!」

と友人に何度も諭されました。


何より、
28歳にもなるもんですから「結婚」を意識するようになります。

昔仲良かったバンギャたちは、
本命バンドの解散と同時にすんなりとこの業界から足を洗い、

どんどん結婚して子どもを産み、
幸せそうな投稿を日々誰かが毎日インスタに流していました。


正直、焦りはありました。


そして

「登録だけ」

なんて言いつつ登録したペアーズ。


数日で機能をしっかり使いこなします。
(無課金での出来る範囲で。)


1週間で100人くらいマッチングしました。

プロフィールをきちんと書いて、
雰囲気だけではない写真も1枚登録し、
積極的に右へ左へとスワイプを繰り返しながら、メンタルも回復していきました。

いろんな男性がわたしに「いいね」をくれている。

これがどん底まで落ちた自己肯定感をほんの少しだけ浮上させてくれたのです。

すごいぞ、マッチングアプリ。


そんな中、

「IT企業に勤める年齢が一つ上の男性」

とマッチングが成功し、ラインを交換してすんなりお食事する約束も出来ました。

年齢も一つしか変わらず、職種も共通の業種です。

「話題も尽きないだろうし、楽しく過ごせそうだな♪」

なんて胸を弾ませて当日を迎えました。

結果から言いますと、
完全に惨敗。



–––––原点回帰。

わたしは
「ビジュアル系」
という世界にどっぷり浸かっていたことは覚えていますか?


そんなわたしのJ-POPの最新チャートなんて、
ポルノグラフィティの赤青のベストアルバムあたりなんですよ。

もしくは浜崎あゆみの「MY STORY」とかさ。
STEP youのあゆ可愛かったよね。



え、みんな聞いてたでしょ?
オレンジレンジとか大塚愛とか。みんな、聞いてたはずじゃん。







大学出て就職して、
制服を着て「一般人」と同じようにOLとして勤め、
わたしは「普通」だと思っていました。

「ビジュアル系」
って世界はわたしに居場所を与えてくれたとも思っていました。


しかしいざ
「本物の一般人」との恋愛という土俵に立った途端、

「退廃的で特殊なジャンル」

として扱われているものだと、
改めて認識せざるを得ない結果で終了。


まあそれっぽく書いてるけど、

「よく聞く音楽は?」
→ビジュアル系しかわかんない

「休日は何してるの?」
→ライブに行くか寝るかどっちか

「僕は愛知出身なんだけど、行ったことある?」
→ライブでしょっちゅう行ってた~!47都道府県全部行きました!



って上記三つ、
結構「一般人」では有り得ないっぽい。


まあ正直そのあたりは今も抽象的だけど、

なんか有り得ないんだな。

ってことしかわかんないです。掘り下げると病みそう。


わたしがここで、
「バンギャ」と「一般人」
と書き分けている理由も、

ここまで来たらそろそろなんとなくだけど、
読み手のあなたに伝わっているかもしれません。

わたしたちバンギャの常識って、
世間一般じゃなかなか通用しないんですよね。

友人や同僚ならまだしも、
自分の恋人候補となる女性。

その女性が

過去であっても一つのバンドに大金を注ぎ込み、
全国を飛び、
そして現在の趣味もライブのみ。
働くかライブか寝るかしかない。


こんなの惨敗でも正直、今となっては
「仕方ないよな」って振り返ることも出来ます。



しかし、2018年夏の私は

「二度と一般人なんかと恋愛なんかするもんか。」

と固く心に誓うのです。

きっと努力して婚活を今されている方がこのことについて読まれたら、

バンギャであった事実を「隠せばよかったのでは?」と思われると思います。

もちろんその通りです。

わたしが隠すことが出来れば、もうちょっと違う結果になったかもしれません。

「嘘をつく」ではなく、
「上手に隠す」ことは人間関係をうまく構築する上では重要なことの一つでもあると思います。


しかし、実はこれはASD(アスペルガー症候群)のわたしには少々難題です。


「暗黙のルールがわからない」
ASDの方の傾向によく見られるのが、

「人間関係をスムーズに構築できない。」
その理由の一つとして挙げられるのが、「空気を読む」ことが難しい。


私も自分では思いたくありませんが、
テンションが上がってくると
「空気読む」
ことが苦痛だったり、忘れてしまうことはしばしばあります。

そして何より、
「正直に答えることは時に悪である。」
という事実を受け入れるのが、ぶっちゃけめちゃくちゃ嫌だった

ありのままの私を全部受け入れてくれる人がいいって思ってた。

ま、世の中そんなに甘くない。
素直にすべてを話し、「惨敗」したわたしです。


そしてそのままペアーズは
「開かずのアプリ」として存在を忘れて行ってしまいました。


28歳の私の婚活(とも呼べるとはわからんけど)は、呆気なく終了しました。