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麺カノだった私が、一般人と付き合うことになった話。①~黒歴史編~

はじめまして、屑ちゃんと申します。

突然ですが私は、13歳でビジュアル系という業の深いジャンルの深沼に落ちました。

今年ついに三十路になるのにも関わらず、
未だこの世界に片足を突っ込んだまま抜け出せないのです。

個人的に、2000年代の典型的なバンギャのテンプレと言っても多分過言ではないと思います。

まずは一通り通ってきたことを下記に記載します。

長いので、婚活のハッシュタグから飛んだ方は後の記事をご覧ください。


↓バンギャ15年分を一緒に振り返ってくださる方はこのままどうぞ↓


当時のバンギャの聖地・神宮橋(以下、橋と略す)に毎週日曜通い詰める。

昼に着いて20時まで、いわゆるたむろをする。
石碑の裏や電話ボックスの周りは早い者勝ちでしたね。

友人とバンドマン(以下、麺と略す)のコスプレをする

麺コスは地毛でするのがマストって時代。

金曜夜にブリーチ→土曜に家で衣装を着て次の日への調整→日曜昼間にコスプレ→帰宅後即黒染め→月曜学校

という暴挙とも呼ばれることがしばしばありました。
今の麺コスはウィッグでもアリみたい。

橋でビラ配りしている麺のライブに行き、最前交渉を覚えて最前に入るようになる。

麺に構われることをなぜか
「綺麗」
と呼ぶ文化が当時の仕切り常連界隈には存在していた。

綺麗が欲しいがゆえに開催されるライブに全て通う、いわゆる全通を志す

親がせっかく貯めてくれたお年玉、
そしてバイト代は全て注ぎ込んだ。
全国飛び回ったけど、ライブハウスと駅の往復しかしていないので観光には疎い。

・たぬきに個スレが建てられる

学校名、実家、携帯も晒された。
匿名でわたしがクスリをしてるという電話も入ったらしい。してへんがな。

飛び込みで入った箱のどマイナーセッションイベントにて、気の迷いでチェキを買った麺に営業され、本命と掛け持ちでバンドに通いだす。

ファンがいないので無駄に最前列に誰が入るかを取り仕切る「仕切り」もやっちゃう。本命のバンドでも常連をしてるのにお金を更に溶かしてしまう。(常連というのは仕切りとセットで最前列に入る人間のこと。主に仕切りと常連は一つのバンドに一セット。)

そしてこの辺りで、ライブを見るなら柵がないと嫌だという不治の病にかかる。

アメブロのプチメ(現メッセージ)にて、どマイナーのセッション麺から営業されて舞い上がる

なぜか毎日メッセージやり取りしてた。

麺カノになる

どマイナーでも麺カノになれたことが何より嬉しかったですね。

彼氏の影響で飲み会に行き始める

わたしの時代はパセラ 、またはアリアブルでした。
アリアブルの炭酸、薄かったな。


…とまあ、こんなもんは話の触りみたいな。
物語でいうところの目次の一部です、こんなもん。

中学時代、
目の周りを真っ黒にし、
眉毛を眉間から直角に描く鬼眉というものにして、
前髪は真ん中だけ長いM字、
学校指定のえんじ色のネクタイに安全ピンをたくさんつけて登校していました。

もちろん毎朝担任からメイク落としを渡され、ネクタイは何度も没収されました。

日曜の橋でのたむろを耳にした担任が心配し、
勤務時間外にも関わらず、橋までわたしを探しに来ることもありました。

13歳〜14歳という年齢は俗に言う「厨二病」の由来となる年齢。

埼玉の片田舎で育った天パの少女がある日を境に、ストレートアイロンで髪の毛を真っ直ぐにして、ピアスを開け始め、机にバンドマンの名前を掘り、給食の時間にビジュアル系を爆音で掛け始めるまで時間はそうかかりませんでした。

しかし幸いなことに、わたし自身は学校が大好きだったので不登校になることはなかったです。
運動会もしっかり参加するタイプでした。運動も大好きで活発な子でした。

バンギャの約半数以上は、そのまま不登校になったり高校に進学しなかったり、中退したり、なんてことはザラだった気がします。
(私の身近な友人たちだけだったのかもしれませんが)


まあ、そんな普通の中学二年生のわたしがその世界に染まるのは一瞬でした。

厨二病って言葉って本当すごいよね、誰が作ったんだか知らんけど、その年齢で拗らせてから今もずっと拗らせたままです。はい。

そして魔の中学二年時に魅了されたのが、
「ビジュアル系バンド」
と言われるジャンルです。 

推しコンテンツではありますが、人生を拗らせるには本当に手軽なコンテンツと言っても過言ではないでしょう。

ここで大人になった私を振り返ります。

歴代の彼氏も友人も皆、ビジュアル系を軸に知り合った友人たちです。

今現在仲の良い男友達もビジュアル系の元バンドマン、
ないしは現役のバンドマンしかいません。

約15年、
本当にわたしは「ビジュアル系」というジャンルの世界だけで生きてきました。

そんなわたしが三十路目前で、ビジュアル系に一切興味のない男性と知り合ってお付き合いを始め、結婚目前に至るまでをここに記しておこうと思います。

よろしくお願いします。