甲子園の道
私は、選手として3度甲子園の土を踏んだ。現ヤクルトスワローズ監督、高津監督とは高校の同期である。
高校時代高津監督は、2番手投手として活躍したが、勝負強さは持ち合わせていた。県大会で逆転のツーベースをかっ飛ばしてチームにおおきく貢献した。
また、絶対的エース上田。彼がいればこそのチームであった。
私は主将としてチームを任され、4番打者であった。
小学生のころは、6拍子そろっている?笑。といわれていたほど、自分で言うのもなんですが、かなり器用な選手でした。バント、エンドラン、盗塁。監督からの要求にはそつなくこなせていたとおもう。しかし、ホームランだけは打てる気持ちもなかったし、打ちたいともそこまで思っていなかった。たぶん、指導者たちや大人から、ホームランは個人プレーで、チームプレーではない。チームのために自らを犠牲にして、チームに貢献する。そんな教えの元でプレーをしてきたので、ホームランというものには、悪いことを考える。という意味合いが私の中にあったように思う。
常にチームのために。これが日本野球である。これは、日本の風土に由来するところであろう。みんなで一つになって、この難局を乗り切ろう的な発想である。それが悪いのではない。良いときもあれば、悪いときもあると私は思う。
高校野球では、一人の大投手がいれば甲子園も夢ではない。私も甲子園に行けたのは、上田という投手がいて、それを中心に力を合わせたに過ぎないと思っている。上田がいなくて、高津だけでは、甲子園はいけなかったと思っている。
つまり、世の中にしても、リーダーやヒーローが一人いれば、結果はついてくるものである。中心となるべく人がいれば、あとは、それをフォローしたり、バックアップすればいい。会社でも同じだと思うのだ。しっかりした社長がいれば、社員は社長の手となり足となり働けばよいのだ。
話が少しそれたけども、甲子園の道は、すでにあるのだから、その道を歩けばいいのだ。甲子園の常連のチームの監督さんは、その道の上をただ歩いているだけだ。若いうちに、その道を見つけることができれば、甲子園に何度もいけるわけだ。