怪我は勲章ではない。
我々の時代は、怪我をおしてでも、練習に参加したり、試合に出たりしていた。私と同じ年の、広島カープ、阪神で活躍し、阪神の監督にもなった金本氏は、骨折をしていても試合にでて、ヒットを打ったことがある。
しかし、これからのスポーツは違う方向へ行くはずだ。特に野球は、既往歴があると、選手の価値が下がってしまうからだ。世の中経済ばかりが先行しているけども、其れも時代の流れであろう。
私は、自分自身が故障を抱えながらプレーをしていたので、長男には高校までは絶対に故障をさせないと考えていた。だから、故障につながるようなことはなるべくさせないようにしていた。
では、故障につながる練習とは、1、長距離を走らせること。もちろん、野球の世界では、無駄に長距離を走らせる練習があるから、準備は必要であろうが、息子は、私が見る限り、長距離は小さいときから苦にしておらず、心配がなかったので、走らせることはしなかった。
2、肩、ひじの故障には、気を使った。だが、高校に入って、毎日の練習で肘が曲がっているのをみると、小学校、中学校でいくら故障をしていなくても、毎日投げていれば肘や肩に負担がかかることがわかった。が、その時はショックであった。
3、素振りである。これは、無理やりスイングすれば、腰を痛める可能性が高い。だから、高校にあがるまでは、長い箒で素振りをさせていた。中三の1年間で8本のホームランを打った。その後高校、大学、社会人と歩んだが、中学生の時が一番素直に打っていたように思う。これは、高校や大学の指導が悪いのではなく、本人がそのように変化させたのであろうと私は思っている。結局、自分自身でチャンスをつかまなければならないのだから。
最後に、高校や大学で試合に使ってもらうには、飛びぬけるか?指導者に認められることだ。この二つしかない。自らの我を通したいのなら、飛びぬけるか突き抜けるかだ。それができないなら、あまり我を通すことはやめたほうがいい。
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